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天才が異世界で困ってます

夏季

6話 神山の洞窟

城を出てすぐ北に見える山、神山。
この山はそこまで高いというわけではないが、なぜか神々しさがあり、昔からこの辺りに住む人々に拝められている。

「なんかすげーな、富士山よりかっこいいぞ」

「ここからは歩いて数時間か……。気を引きしてめいくぞ」

俺はそう皆に注意を呼びかけ、周りに魔物が来ないか確認しながら神山の洞窟まで向かった。

そして、歩くこと数時間、特に魔物に出会うことなく神山の洞窟まで着いた。

「魔物、結局出なかったね」

「ちっ、おもんねー」

リキは早く魔物を倒したかったのか、口をとんがらせてブーブー言っている。でも、俺は戦い向けじゃないので魔物が出てこないのはありがたい。もう歩いただけでも疲れたのに。

「疲れたな……ちょっと休憩しないか?」

俺はそう皆に呼びかけたがなぜか驚いた表情をしている。

「ガク、お前運動神経良かったよな?疲れたなんて珍しいぞ」

「確かに!ガク君昔からマラソンもすごい早かったのに」

女子であるマナミでさえピンピンしてるのになんでだ。
確かにちょっと前まではこんなんじゃ疲れなかったはずだ。

「もしかして、これも戦闘に不向きな博神のせいですかね」

「たしかに、お前がこんなんで弱音あげるのはおかしーな。俺、一切疲れてねーぜ。確実に前より体力が増えてる。多分だが戦闘向きの俺とハヤト、ケンタ、白井は身体能力があがってるんじゃねーのか?」

これじゃあ、俺は今回ただのお荷物じゃないか。

「やっぱ休憩しないではやく行くか」

「え!?大丈夫なの?ガク君」

マナミが心配してくれるのは嬉しいが、さすがに足を引っ張るのは申し訳ない。マナミを説得して安心させたあと、俺達は洞窟の奥まですすんでいった。

しばらく歩くとそこには赤、青、緑、黄色、茶色の5つの石がはめ込まれた大きな扉があった。

「この奥に神器があるのか」

俺達は扉を開けようと扉の近くまで歩く。すると5つの石と手の甲にある模様が反応し光り始め、ドアが開いた。

「おぉー!すげー!ファンタジーだな!」
「すごいですね……」
「なんか興奮するな!ガク!」
「すこし熱くなってきたな」

こういうシチュエーションはさすがに男心をくすぐられる。まるでゲームの世界だ。
しかし、俺達が楽しんでいられるのも一瞬だった。
中に入った瞬間いきなり岩でできた魔物があらわれたのだ。そいつは俺達を見て赤く目を光らせ言った。

「試練ヲ始メル」

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コメント

  • 夏季

    指摘ありがとうございます!

    0
  • ノベルバユーザー307214

    5話と6話逆じゃないですか?

    2
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