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天才が異世界で困ってます

夏季

1話 白い玉

貴帝学園。ここが俺が通っている学校の名前だ。
ここは全国からエリート中のエリートが集まる学校であり、日本でもトップに立つ者たちしかいない。
最初に言っておこう。俺は天才だ。
全国模試テストでは1位、この学校にも主席合格、今は生徒会長をしている。あと関係ないがイケメンだ。
まぁ、自慢はひとまず置いといて、俺は今日生徒会会議があるので生徒会室へむかっていた。生徒会室は本校舎3階の1番右端にあり、教室から5分もかかる。めんどくさいと思いながら歩いていると後ろから声が聞こえてきた。

「ガク君!やっほー!」

「よぉ、ガク」

白井マナミと松本ケンタだ。この2人は俺の幼なじみであり、幼稚園からの付き合いだ。どちらも生徒会のメンバーでマナミは会計係を、ケンタは書記係を務めている。どちらも優秀なのだが、ケンタは特に高校生ながらも柔道で世界一をとっている化け物だ。

「なんだ、お前らか。早くしないと会議に遅刻するぞ」

「そうだね、もうリキ君たち待ってるからまた怒られちゃうよ」

「あいつら、すぐガクにつっかかるからな」

「今日もまたキレられるんだろうな……」

俺達はしばらく喋りながら歩き生徒会室にはいる。その瞬間、予想通り中で待っていた2人から睨みつけられた。

「遅せぇよ!何してんだよ」

「会長なんだからしっかりしてほしいです」

このいかにも敵対心むき出しの2人がリキとハヤトだ。リキはアメフト世界トップの選手で、ハヤトは世界最速の足の速さを持つ陸上選手であり2人ともこの学校で人望があるので副会長を務めているのだ。なぜこんな2人が俺にこんな敵意を示しているかというと……

「2人ともすぐ怒らないの、ガク君がかわいそうだよ!」

「ちっ、わかったよ」

「白井さんが言うなら仕方ないですね」

そう、多分だがマナミと俺が仲がいいからだ。マナミはものすごく可愛いのだ。俺は生まれてからまだ1度もマナミより可愛い人に出会ったことがない。リキとハヤトもマナミと仲良くなりたいのだ。だからそんなマナミと四六時中近くにいる俺が憎いのだろう。

「悪い、次回からもう少し早く来るよ」

俺は雑に謝って会長の席に座る。これもいつもの事である。最初は時間に遅れてるわけではないので謝まっていなかったが、謝らないとリキ達がすごいうるさくて面倒臭いのだ。

「ガク、早く始めちゃおうぜ」

ケンタはリキ達の態度に呆れながらもこれ以上空気を悪くしないように話を進める。
これも毎度のことだがありがたい。

「そうだな、それでは今から生徒会会議を始め……ん?なんだ?」

会議を始めようとした時だった。白い光の玉が俺達の目の前にあらわれたのだ。

「こんなの最初からありましたか?」

「なかったよ!しかもこれ……」

「宙に浮いてるぞ……」

「ガクこれ何かわかるか?」

「いや、わからない……」

こんなの初めて見たぞ。

俺は何か確かめるために白い玉に触れようとした。
その時だった。
いきなり白い玉が爆発し一瞬にして俺達を光で包みこんだ。
そして光が消えた後、生徒会室には誰もいなくなった。

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