世界最強の強くてニューゲーム

ゼクト

偵察

星の大陸によって生じた変化は、さっそくダンジョンにも襲い掛かった。

「何?この星の各地で、強い人類が誕生しただと?」

幸いにも、ゼアークの所にはまだ来ていないが、それでも部下が管理をしているダンジョンには、強すぎる人類の情報が入っていっていた。

「ほかにも、このダンジョンとは関係のないダンジョンが発生しています。」

「そうか…
分かった。報告ありがとう。」

ゼアークはそういうと、部下との連絡を切るのだった。

(さて…どうなっているんだ?
まず、最近まで戦争をしていたからわかるが、そこまで強い人類というのは存在しなかったはずだ。
なのに、今回の報告で存在が確認されている人類は、確かに一階層目のモンスターを軽々倒していた。
確かに、このダンジョンに比べて、部下が作ったダンジョンに関しては、モンスターの質は落ちるだろうが、それでも、この世界のランクを考えれば、最難関レベルのダンジョンだったはずだ。
つまり、考えられるのは、今まで強いものが隠れていたか、もしくはこの世界の者ではないものがやってきたか…)

もしも、ゼアーク本人がこの世界で生まれて、この世界で活躍してきたのなら、前者については信じなかっただろうが、実際に自分がこの世界の者ではないので、その可能性も信じなくてはいけないのだ。

ゼアークが今回の事件の真相を考えているうちに、事態の中心である彼らはどんどんと戦いを繰り返していった。

幸いにも、ゼアークのダンジョンや、その部下のダンジョンに関しては、そこまで今回の事件の者たちは来ていないのだが、それでも、彼らは今回同時に報告されていた急に大量発生したダンジョンのほうに向かっているらしいのだ。

(まだ、このダンジョンには来ていないので、そこまで力はわからないが、それでも部下のダンジョンの2階層目で止められるということは、そこまでは強くないのだろう。
それにしても、手加減なしの1階層をクリアしている時点で、この世界の者からすると圧倒的ななのだろうが…)

前に、この世界の冒険者が、中級モンスターを倒していたが、それでもその時は中級モンスターは若干手加減をしていたのだ。

そもそも、ゼアークから絶対に殺すなといわれていたので、こちら側から何もできなかったというのはあるが…

(とりあえず、偵察部隊を送るしかないな。)

このダンジョンは今まで偵察用のモンスターはそこまで量産はしていなかったが、それでもしっかりと存在している。

そのモンスターをゼアークは送ることにするのだった。


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