世界最強の強くてニューゲーム

ゼクト

王都へ

結局、敵国のすべてを占領してしまっては、本格的に、敵にほかの国にも警戒されてしまうので、今回は、3分の2を占領した状態で、しばらくの間侵攻も、撤退もしなかった。

これによって何が起こるのかというと、市民たちが戦争によって疲れてきて戦争が速く終わってほしいと思い始めるのだ。

そうなると、多少無茶なお願いでも普通に聞くことになる。

(まぁ、あまり長い状態占領し続けてしまうと、狂乱化してしまうのだが…)

それでも、こちら側には対処できる力がある。

それに、そろそろ占領から解放しようと思っていたところだし。

『通達
そろそろ占領をやめ、各隊、当初の計画通り3分の1のところまで帰還せよ。』

ダンジョンの方からの命令があったので、ここからは普通に3分の1まで下がった。

~ダンジョン~

「さて、ここからどうするか。」

とりあえず、部隊を3分の1までのところに撤退させたが、これによって敵側が交渉に応じるのかわからない。

(まぁ、そもそも交渉に応じてもらえなくても、占領は続けるがな。)

それでも一応、正式にダンジョンの方の領土にしておいたほうが我々も自由にできる。

「私は敵国の王宮まで行く。
最上級の幹部を何人か連れていく。
今すぐについてこれるものを連れてこい。」

そう命令をすると、数分後には、3人の幹部がいた。

正確には4人だが…

「カゲロウ。お前は緊急事態以外は、影の中にいろ。」

『・・・』

返事はなかったが、それでも何となく言いたいことはわかっている。

「ほか3人も、今回は別に戦闘をしに行くのではない。
しかし、敵側が襲ってきたら、完膚なきまでに叩き潰していい。
我々の目的はあくまでも、領土で会って、敵の降伏ではないのだが、それでも敵側が困ってもこちらのデメリットはない。
つまり、我々は最優先は領土だ。
敵の生死は関係ない。」

元々、領土が欲しかったから戦争を仕掛けたのだ。

そして、敵はダンジョンに負けている。

それなのに総大将が来たら、不意打ちで殺そうとしてくるなら容赦はいらない。

敵の要人が死んでしまっては困るだろうが、我々には関係ない。

何しろ、我々にとって人間国というのはエサでしかないのだ。

「それでは行くか。」

そういって、ゼアークは幹部を連れて敵国の王都まで向かった。

この際、あえて転移魔法や浮遊魔法を使わず、堂々と敵の王都まで歩いていくのだった。

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