世界最強の強くてニューゲーム

ゼクト

避難

~人間サイド~

「それでは、例のイレギュラーな存在がどうにかなるまでは、上位ランクの冒険者のみのダンジョン攻略を許可するということでいいか?」

人間側としては、やはり新人に死なれてはいけないので、結構強い、上位ランクの冒険者のみ、ダンジョン攻略の許可を出すことにしたのだった。

「ああ。」

「まぁ、何か起きるまではそれだな。」

こうして、ひとまず一部の者だけ、ダンジョンに行くことが決まったのだった。

その後、このダンジョンの情報については、すべてのギルドのほうに伝えられた。

そして、世界各地の上位ランクの冒険者たちは、最近できたダンジョンに関しては、飽き飽きしていた。

なぜなら、ダンジョンに関しては、すでにある程度、攻略が進んでしまっていて、簡単になっているのだ。

そして、風のうわさだが、上位ランクの冒険者に関しては、1グループにつき、1つのダンジョンを持っているといわれている。

そして、彼らは、自身の金がなくなり始めたころに、自分たちが持っているダンジョンで乱獲をして、それをダンジョンに提出するということになっているという、うわさがある。

「さて、行くか。」

なんだかんだで、世界各地から、ダンジョンに人が集まってくるのだった。

~ダンジョンサイド~

『失礼します。
今よろしいでしょうか?』

ゼアークが自室で暇にしていると、他のダンジョンを任せてあった、吸血鬼から連絡がきた。

『いいぞ。なんだ?』

『私のダンジョンに入っていた者たちが言っていたのですが、どうやら、そのダンジョンへの攻略開始の許可が出たそうです。』

『や、やっとか…』

『しかし、今回の攻略が許可されているのは、上位ランクの冒険者だけであり、そのダンジョンに行く者たちに関しては、一般の冒険者よりも、強いらしいので、お気をつけて。』

吸血鬼は、そういうと、連絡を切った。

「それにしても、やっと冒険者が来るのか…」

このダンジョンは、こちらの世界に来てから、まだ一回も人間が来ていない。

つまり、まだ一回も、ダンジョンとしての、働きをしてないのだ。

「それにしても、強い冒険者だけか…
最初の方の階層に関しては、モンスターを配置しないで、スムーズにある程度強いモンスターがいる階層まで来させたほうがいいのか?」

弱いモンスターに関しても、生成するのには、魔力を使う。

そして、ある程度強い冒険者が来るのなら、弱いモンスターに関しては、数をそろえても変わらないと思っている。

ならば、少しの魔力消費だけでも、抑えるためには、あまり弱いモンスターに関しては、配置しておかないほうが良いのだ。

そして、その後、しばらく悩んでいたが、強い冒険者だけなら意味がないとし、一旦弱いモンスターに関しては、最深部の方の安全地帯に移動させておくのだった。

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