転生させていただきます! 〜チート能力と異世界生活〜

Mr.たい焼き娘

#61 始まりの前日




ハードコルから帰った日、サングラリアードの屋敷に戻ると…

エルナを含む、4人はそこから5日口も聞いてくれなかった。
俺は気を直してもらうために、戦争が終わってからの新婚旅行の相談とか、ドレスのカタログとか色々、みんなになるべく寄り添っていた。


それのおかげかはわからないが、なんとか期限を直してくれた。
まぁ、正直のところエ○チをしろとせがんできたのであって、俺の努力はあまり効果がなかったらしい。
かと言って結婚前に何回もするわけにもいかないので、初○までは待ってくれと頼んだ。








『ハヤテ様〜、明後日が建国祭兼結婚式なんですよね?間に合うんですか?』エルナ

「今日中にはできるからちょっと待ってて!」


そう俺はすっかり忘れていた。国には大切な王城がないことを。
憲法とか政治の進め方などは前々から決まっていたのだが…
というわけで現在進行形で城造りの真っ最中だ。土地は決まっているので問題はないがイメージがなさ過ぎてやばいのだ。

『ハヤテ様〜、前世のお城を丸々パクっても良いんですよ〜』カンナ

「あのなぁ…パクっても面白くないだろ!」

『時間ないんですから、しょうがないですよ?変なプライド持ってると嫌われちゃいますよ〜』セレナ


「は、はい…」


俺は渋々、アニメとかヨーロッパ系のお城を想像して建築案を紙に移した。

それをみんなに見せるのだが…
正直何言われるか怖い…


俺は恐る恐る見せると…

『ハヤテ様!これ良いですよ!バランスも良くていい感じです!』エルナ

「へ?」

『うん…、白と青と金を基調としたお城…私好き…』リンネ

『確かに大きいですし、迫力があってかっこいいですね!』セレナ

『外観もいいですけど、寝室が広いのがいいですね!あ!あとホールとか謁見の間とか、デザインが好きですね』カンナ

『私は裏庭に訓練所があるのが嬉しいね。あとこの前整地したところにコロシアムも作るんでしょ?じゃあ私は何も文句ないよ〜』ティア


あ、意外と好評でした。
というわけで、俺はスキルを起動させその5秒後にはさっきまで空き地だったところに白い巨城ができた。









お城ができたその日のうちに、家具や結婚式、建国際の準備をした。家具はエルナ達に手伝ってもらったが、後の二つは俺と執事、メイドさん達に手伝ってもらった。






その翌日…





アトバースト国王であるドランディートご夫妻が到着した。


場所は応接室


『まさか本当に独立してしまうとはね…正直驚異だよ。』

「いえいえ、まだ小国ですよ。これが終わったらすぐに戦争の準備しないといけないですけどね」

『ま、まぁ、ハヤテ君なら瞬殺なんじゃないか?』

「俺はいざとなったら出ますけど、戦前には兵を出す予定です」

『兵か…というか騎士団はいるのか?』

「いえ、まだ結成もしてないです」

『はぁぁああ!?まだ!?』



そのあと1時間お説教を受けました。



「募集してからの訓練は剣神様にしてもらうので問題は無いと思います」

『まぁ、本当になんとかなってしまうんだろうな……もし危なかったらエルナを頼むぞ』

「それはもちろん!」


俺たちが話しているとカンナが入ってきた。

『陛下、こんにちは。このたびはお越しいただきありがとうございます。』

「いや、こちらこそおめでとう。明日の結婚式が成功することを願ってるよ。」

『ありがとうございます。あ、それとハヤテ様、リンネちゃんのご両親がいらしてますよ?』

「あ、了解〜、ドランさん。リンネの両親もここに通していいですか?」

『あぁ、俺も一回悪魔の方と話してみたいしな』

「じゃあ、お願い」

『了解しましたハヤテ様』

俺がカンナに頼むと、その後ろからすごい勢いで、


『ハヤテく〜ん!お久しぶりね〜ヨシヨシ』
『こら、一国の王様になんてことを!あ、久しぶりだねハヤテ君』

『いいのよ、これから私たちの義息子になるんだから、ねー』

「ちょ、アンナさんくるし『お義母さんでしょ?』


「お、お義母さん…ちょっと苦しいです」
『ごめんね〜…ヨシヨシ』


あ、この人は人をダメにしちゃうタイプだ。ってことはリンネもそうなるのかな?

『ハッハッハッ!ハ、ハヤテ君、君も大変だな。』グリシャ

「本当ですよ…」


俺がアンナさんを引き剥がすと、2人にドランさんを紹介した。
3人とも何か共通点があったのか、中盤から会話に花を咲かせていた。


俺は、一旦応接室を出て庭を歩いていた。
庭といっても東京ドーム2個分はあるくらいの広さである。
その庭の中に一つ異彩を放つ建物がある。

そう!弓道場である。

俺は弓の神なので弓道場は《神域》になるらしい。


俺が射位で正座をしていると…

『あ、やっぱりここにいました。』セレナ

「ん?あぁ、ごめんな…何かあったのか?」

『いえ、何もないですよ、』


そういうとセレナが俺の隣に座った。
すると、そのまま頭を俺の肩に乗せるように寄り添ってきた。

『私たち本当に結婚するんですね…なんだか緊張してきます』

「俺もだいぶビビってるよ、」

『ふふ、そんなんですか?』


するとセレナは俺の肩に頭を預けながら、話し出した。





『私…こんなに幸せな時を過ごせるのが久しぶりなんです。小さい時に両親を亡くして、そこからずっと1人だったんです。リンネちゃんがそばで支えてくれたんですけど、それでもやっぱり何かこう、心の中が埋まらないような感覚で… 
もう私は一人ぼっちで生きていかないといけないのかなんて、ずっと思ってたんですけどね?
そんな時にハヤテ様が私を見つけてくれて、最初はとてつもない力にビックリして怖かったけど、接するたびに優しくて…

だから今の私はとても幸せなんです…



あ、ごめんなさい!つい長々と…』

「いや、良いよ。頼れる人がいなかったっていうのは辛いよな…
でも、今は俺がいる。エルナもリンネもカンナもティアも。だからもうそんなこと…自分が…とかそんなこともう思わなくて良いからな?俺もセレナに会えて幸せだから…」


俺はセレナの顔に近づき唇を重ねた。やっぱりそこには繊細な心があるように感じた。

「『ん……チュ……』」















『ハヤテ様〜!たった今、フライストス天教国の教皇様がって…ぁぁぁぁぁあ!』エルナ

「『ん?』」


「ん?じゃないですよ!なんでこんなところで2人、キスしてるんですか!私だってハヤテ様とベロチューしたいのに!』 

「おい、エルナさんや、皇妃様なら言葉を慎みなよ…」


『ハヤテ様!私にもチュウしてください!』

「エルナのせいでムード壊れちゃったからしない」

『えー!そんな殺生な……』



なんだかんだあったけど…やっぱりみんなといられるって…幸せなことなんだな…






俺はも結婚するにあたって、もっともっと自分のメンタルと力をつけてこの幸せな空間を守らないといけないと感じた瞬間だったのかも知れない。









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