異世界でもインキャはインキャ

車輪付きの椅子

ボス戦 骨折 もしかして:雑魚

「デザートイーグル、50口径の弾丸を撃つ世界最強の自動拳銃だ」
霧島はわざとらしくバレルに口を近づけふーと息を吐いた
「あんまり使うなよ、他の奴らに知られて全員に渡すと俺達の強みがなくなるからな」
「要は、俺TUEEEできなくなると」


「おら!死ね!」
どんどん進むと例のヤンキー枠臼井が大剣を振るいゴブリンを斬り殺し低レベルな暴言を吐いている
「今何回層?」
霧島は指で3と出すと歩みを進めた
臼井が虐殺しまくったおかげかモンスターは少ない
「次、スキル縛りな。スキルしか使うな」
了解とつぶやくとゴブリンが歩んでくる
その場から飛び出し剣を構え叫ぶ
「一閃切り!」
剣の先が光り勝手に腕が後ろに引かれゴブリンの体を一閃した
上半身が滑り落ち床に落ちたその後も歩いていくと…
「なぁ〜んだこれはぁ〜」
「天井が崩れたか」
6階層に進む階段はダンジョンの壁や天井が崩れ進めなかった
「はぁ?!ここで行き止まりかよ!」
臼井が仲間と共に壁が崩れたと騒いでいる
すると
ガラガラと何かの崩れる音
「ってうわ、待ってやばい!落ちる落ちる!」
床が崩れ重力に従い下に落ちる体なんとかしようと頭を巡らすもこのような状況では何も浮かばずただ落ちるだけだった


体が硬い床に打ち付けられる
「う、ぐぁ、いってぇ」
立ち上がろうと腕を動かすが…動かない
腕の方を見ると腕から骨が現れありえない方向を向いていた
「新島!ヒール!」
霧島が駆け寄り呟いた
その言葉で腕の傷か治るが骨はまだ出ている
「堪えろよ」
霧島は腕を乱暴にを元の方向に戻し骨を突き刺してまたヒールと言った
「なんでお前骨とか大丈夫なんだよ」
「直前に風魔法で着地した」
「糞が」
出血のせいでフラフラするがなんとか立ち上がる
「鹿島は?」
そこで伸びてると霧島は他の奴らを起こしに行った
「おーい、大丈夫か〜?」
鞘で腹を突くと飛び上がり杖を構えた
急なことであっけにとられたが杖をおろし鹿島はあたりを見回した
「どこだよ」
「多分ダンジョンの地下」
「ってことは来ちゃいますねコレ」
「何が?」
鹿島は腕を組み行った
「ボス戦」
「あ、せやな」
異世界物の定番、最初のダンジョンでボスが出て主人公が俺TUEEEするやつ
1つの咆哮が世界を揺るがす
「グアオオ!」
「来ちゃった、霧島!お前は他の奴ら起こしとけ!鹿島は俺にバフ掛け頼む!」
「了解、死ぬなよモブ」
鹿島は呟くと視界が明るくなりその咆哮の主が見えた軽く5メートルはあるオークかゴブリンともつかない化け物だった
その化け物は身長の半分は有る棍棒を引きずりこちらへと向かってくる
「さしずめ、キングゴブリンかキングオークってところか?いいだろう、儂の剣の錆びにしてくれる」
いくら相手がでかかろうとこちとら神様のおかげで激強だしバフもついてるから楽勝だろう
俺は近づき足を切るも深く刺さらず浅く血が出るほどだった
ふと何かのアニメのセリフを思い出す"浅くとも何度でも切る"
その通りに何度も何度も同じ場所を狙い切る
傷か深くなった所で剣を突き刺し一閃切りをしようとすると
巨大な棍棒が迫る、剣を手放し後ろに下がりナイフを構える
ドゴォと地面を抉り地面を揺らした
当たると死ぬな
客観的に見れば簡単に分かることだった…





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