桜舞い散る中に忘れた記憶と君のレブロンの香りが戻ってくる。

80y親父!

桜舞い散る中に忘れた記憶と君のレブロンの香りが戻ってくる。

桜の花びらが目の前をかすめた。
もうそんな時期なんだと思ったのと同時に51回目の春を迎えていたのに桜が咲いている事に気付いていない自分に驚いた。
今日は、妻と子供が2人で映画に朝から出かけている。
春休みの子供用映画なので、いつも
妻にお願いしている。

久しぶりの1人の時間だが、この歳になると、なかなかやる事がないものだ。仕方ないので近くの駅までとりあえず歩いてみた。
駅までの道は、花の道と名付けられ
割と有名だ。

桜を見るための人で今日は、人通りが多い。
行き交う人たちを交わしながら伏し目気味に歩いていると
懐かしいシャンプーの香りがした。
それは、僕DNAに何かを語るかの如く強烈なインパクトを与えた!
かすかな香りなのに、強烈に脳に!
五感に!

僕の脳が、まるで小説の終わりから逆にページをめくるかのように記憶を遡ろうとしだした。

疲れる!

少しベンチに腰掛けよう!


何気に有名な曲の一部を口ずさんでいた。



気付けばまたこの季節で 君との想い出に誘われ
心の扉たたいた でも手をすり抜けた花びら



なぜ?


記憶を遡っていく!



そうかっ!




あの時の香り!
そうか!そうか!

僕の脳は、同時にオーバーヒートを起こし
僕の意識は、遠のいていった。








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