乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私の奮闘記

MINAMI

攻略対象に会いました。《1》

「ではクラシオン ポラール
城を案内する。」

「ありがとうございます。
あと私のことはシオンと
呼んでください。」

「私のこともラルと呼んでください。」

「ありがとう!でも
敬語はやめてよ!
僕達だけ敬語ってなんかやだし。」

「わかった。
そうさせてもらうわね。」

「改めてよろしく!
クリス、フィル。」

「あぁよろしく。」

「よろしくね!」

「早速城を案内する。」

仲良くなったし…
このままいけば
断罪ま逃れるかな

〜移動中〜

「ここが騎士団の訓練所だ。」

「へぇ!ここがですか!」

お、ラルが
興味津々だ!
やっぱり落ち着いていても
男の子だね〜。

「彼処で素振りをしてる
子は誰なんですか?」

なんか嫌な予感…
赤い髪、
黄緑色の目
もしや…

「あぁ、あいつはいずれ
俺とフィルの専属騎士的なもの
になる『オルデン・フォント・エクェス』
だ。騎士団の団長の息子で、
結構筋がいいらしい。
父上が言ってた。」

…やっぱり
攻略対象だった

「おーいルデー!」

あぁ!
呼ばないで!

スタスタ…

「どうしたんだ
クリス?
そこの二人は?」

うぅしょうがないですね…

「初めまして、セプテント公爵が娘
長女の、クラシオン・フォント・セプテントです。よろしくお願いしますね。
よろしければシオンと呼んでください。」

心『ああぁぁぁぁぁぁぁあ
  アイタクナカッター!!!
  よろしくなんかしたくない〜ー!!!
  もうやだーー(泣)お家帰るーー!!
  てゆーかキャラが違くない!?
  もっとかしこまった感じの敬語キャラ         
  で、ヒロインにしかタメに
  ならないんじゃなかった!?
  しかも恋仲になるまで敬語だったよ!
  :^59.÷^〒^〆\…』
  
初めまして、セプテント公爵が息子
長男の、ポラール・フォント・セプテントです。よろしくお願いします。
ぜひ、ラルと呼んでください!!」

心『うわぁ!年が一つしか
  離れていないのに
  筋肉がすごい!
  筋肉が!!!
  筋肉!!!
  カッコイイ! 兄貴って呼びたい
  こんなお兄様がいればな〜!』

「あぁ、初めまして、エクェス伯爵が息子
次男の、オルデン・フォント・エクェスです。よろしくお願いします。
俺のこともルデと呼んでくれ。」

戻った?
いやなんで?
こっちが素?

「挨拶は終わったな。
ルデ、練習頑張ってくれ。
二人ともつぎ行こう。」

一刻も早く離れたい…

「ねえ、ちょっと〜
さっきからずっと僕
蚊帳の外なんでけど〜!!」

「「「あ。」」」

忘れてた…
なんかゴメン、

「む〜罰としておんぶして
疲れちゃった!」

「はいはい…」









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