乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私の奮闘記

MINAMI

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。

「ねぇ、アル?」

「なんですか、お嬢様?」

「私、前世を思い出した。」

「へーそうなんで…え?」




「よっしゃー!クリアー!」

私はある乙女ゲーム 『私と貴方の恋の駆け引き』をクリアして有頂天だった。

「今度は、どんなゲームしようかな〜♪」

グルルルル…

「…お腹すいた〜。コンビニでも行くか…」

テクテク…

(え!男の子がひかれる!)

ドンッ

考える間もなく私は男の子を
たすけていた。

(あぁ…せめて『私と貴方の恋の駆け引き〜もしも悪役令嬢が転生者だったら〜』
…プレイしたかったな…)




「ってことがあったのを思い出したのよ…。」

「ふーん?なるほど…
つまり此処はゲームの中ということですか?」

「多分、ゲームの中か、
ゲームを元にしたのか…
あるいは此処を元にゲームが作られたのか……。」

「なるほど…
それでは、これからどうするんですか?」

それなのよね…

「まぁ…とりあえずゲームが始まる
あと8年の間、攻略対象である
第1、第2王子
騎士団、魔法団の息子、
貴方と私の弟、
と仲良くして
それから、暗殺者の
子を今のうちに保護しておきましょうか…
いや…避けるという手もあるわね…」

「はあ…まぁ仲良くしていた方が
いいと思いますが…」

「なぜ?」

「旦那様と奥様が
話していたんですよ。
婚約者に王子がなんだとか
騎士団がなんだとか…
あと一応暗殺者にお嬢様が狙われるかも
しれませんし…」

「…?
なぜ私が狙われるの?」

「お嬢様は大変
珍しい銀の髪に金の目
おまけに顔は整っていますから…
暗殺じゃなくても、
此処は現実ですし
その人が暗殺者じゃなく
人さらいになっている
かもしれませんし…」

たしかに此処は現実だ
怪我をしたら痛いし
お腹もすく…

「…たしかにそうかも
しれないわね…。」

「それと、なぜ暗殺者とヒロインは
出会うんですか?
平民ですよね?」

「昔出会っているのよ。
迷子になって路地裏で…」

「それは、いつですか?」

「たしか…4歳の時の4月17日午前
11時27分52秒だったわよ。」

恋駆けファンなら常識よ…
多分…   
私がおかしいの?

「細かいですね…」

「えぇ、作った人がそうしたらしいわよ。」

「はぁ…(それを覚えてる
お嬢様もすごいですが…)」


コメント

  • 姉川京

    凄え細かい所まで覚えてるお嬢様強www

    2
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