それでも僕らは明日に向かう

ノベルバユーザー311087

第六話

僕らは一度別れたはずだった。
高校3年の秋受験もあることだし一度別れた。
それ以降彼女との接点は徐々に薄れていき…結局チキンな僕は彼女がどこに進学するか聞くこともなく卒業してしまった。
このまま知らない人になるもんだと思っていた。
忘れられて彼女は大学で新しく彼氏を見つけるんだと思っていた。
そう大学の食堂で会うまでは。
僕は家事は得意なほうだ。
毎日大学の昼飯は作っていってたしその日はたまたま忘れてしまった。
大学1年の秋、もう慣れていたんだと思う。
家から出て駅で気づいたがとりに帰るのもめんどくさいのでそのまま大学行った。
僕がいつもしないことをする日には毎回特別な何かが待っているのだ。
僕はそれを知っていた、気づいていた。
僕は期待しながら大学で授業を受けた。













………何も起きなかった…。
僕は学食のテーブルの上でボソッと吐きかけた。
今日はもう講義は終わりだ。
期待はずれだったことで家に帰って冷たいご飯を食べるのも何か癪に障るので学食で食べることにした僕はF定食を食べていた。
僕の通っていた大学はあほほど定食数が多くZZダブルゼット》定食ZZZトリプルゼット定食まである始末だった。
まあおかげさまで学食に飽きる学生はほとんど出ないそうだが…。
まあともかく僕は一人で定食を食べていた。
「よっひまかい?」
男が声をかけてきた。
誰に声をかけられたかは覚えていない。
思い出せないのだ、僕は。
あの事件以降僕は限りなく記憶そのものがない。
というかそれ以前の記憶もそれ以降も限りなくないに等しいといっていいほど記憶がない。
おかげさまでこの回想でも顔や名前が思い出せない奴らばっかりだ。
とにかくこの男はシュッとしててかっこいい声をしていたことは覚えている。
あとなぜかかっこいいのに独りぼっちだという話をした記憶がある。 その後男は僕の隣で飯を食っていった。
彼はT定食だったかなあ…。
彼が食堂を出て行って20分位たったころだったと思う。
出入口がまた賑わいを見せ始めていた。
僕は自然とスマホから顔を上げてそちらのほうに目はいった。
その目にたまたま入ったところに彼女はいた。
周りにいくらか女子がいたと思う。
そこらへんも記憶は曖昧だ。
それでも僕の全神経は彼女がいるという事実に向かっていた。
それを認識した瞬間僕の足は動き始めていたんだと思う。
気づいたら彼女の目の前にいた。
僕は彼女の手を曳いて食堂の外の小さいスペースに入った。
後ろのほうで女子やらなんやらが騒いでいるのが聞こえたがそんなものはどうでもよかった。
とにかく彼女のことで頭がいっぱいだった。
「お、お、お、お、お、おおおお覚えてりゅよにぇ?。」
もう無茶苦茶だった。
焦りと緊張と自分の中での心配とが重なりに重なって噛むわコミュ障みたいになるわもうなんかやばかった。
「覚えてるにきまってるじゃん私の大切な彼氏さん。
彼女は僕のことを覚えてくれていた。
さらになぜか僕らの関係は修復?されていた。
「んんん??????」
僕が変な声を出してしまう。
いや出てしまった。
え?一回別れなかったけ???何この子ちょっとやばいやつなの?え?え?
そんな感じの思考が僕の頭の中を支配していった。




まあそんなこんなで僕らは再開した。
のちに知ったが彼女は同じ大学に通っていることを入学当初から知っていたそうだ
そして僕らは大学に入学出来たら復縁することを別れるときに誓っていたそうだ。
つまり僕は最低な奴だったんだなとエー〇ール的なことを思った。
彼女は半年近く僕が気付くのを待っていたらしい。
というかいつ気づくか遊んでいたらしい。
まあそんなことがあったのが人生最悪の日の二か月前である。




          

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