プレイヤーキラーと呼ばれた男の物語 〜裏切り者は処すべきだ〜

ノベルバユーザー319083

第7話 夜襲

熱い!地獄のようなところで、
今ままで殺してきたやつらと共に
火あぶりを受けている夢を見ていた



ーーーー「ター!マスター!」

俺の精霊、雫の声が俺を現実に、引き戻した。

「熱っ!これはどうゆうことだ!」

「どうやら王国兵が夜襲をかけてきたよう     です。今はこのアジトが、燃えています!」

雫は、いち早く情報を伝えた。

ーーークソッ!    予想はしていたが
こんなにも早いなんて....なにか、何かいい手はないのか?

「ピロリン」

俺が、レベリングをした時に
よく耳にしていたお馴染みの音

スキル会得時になる音だ。
俺が急いでステータスボタンを押すと...
そこには新しいスキルが.,..なかった。

その代わりに一言書いてあった。

「スキル『幻影』の、レベルが上がり、実物を製作することができます」と、

物の生成!
階段?はしご?
俺は現段階での打開策を瞬時に
考えたが、アジトの周りには敵兵。
はしごも階段も使えない....
となると、

俺はふと、思いついた。

「ロープウェイだ!」

「ろーぷうぇい?」

雫は、言葉の意味が知りたいらしいが
いまは、そんな時ではない。

まずは、『幻影』 影でひもを作り出す。そして、片方を柱に巻きつけ、もう片方を、曲刀に投げつけ、遠くの木に刺さる。

「よしっ、行くぞ雫」

「はいっ!」

あとは、日本刀カタナの、さやごと、紐に掛ける。
あとは、滑るだけ!

さっきの熱さとは、打って変わって、夜の心地よい風が全身に当たる。


閉門仕切っている王都内に、
スキルを使って入り込む、

「オヤジ!
 アジト燃やされちまったから
 今夜泊めてくんねぇかな?」

「それはいいけど....って、アンちゃん
その女の子だれ?
まさか!お前.....ロリだったのか?」

「ちがうわ!」

そんなことがありながら、雫の事や
復讐の事、これまであった事
などを説明する。

「それじゃぁ、しゃーねーな
今日のところは泊めてやるよ」

「おう、色々と世話になるぜ」

部屋に入って早々に、雫が話しかけてきた

「マスター、あのお方は誰ですか?」

「あぁ、あの人は唯一、俺が信頼してる   
 人間さ、あと...そのマスターって呼び方
 辞めろ。」

「では、なんと呼べばよろしいですか?」

「ん?名前で良いだろ別に」

「分かりました。マス...じゃなく
 影踏様」

雫と次の目標ターゲットの話や、何故復讐をするのかなどの話をして、眠りに就こうとするが、どうしても今後のことを考えてしまう。

恐らく襲撃の犯人は、和樹。あいつに違いない、理由は3つ

ひとつ。
香恋のことが好きで俺に敵対視していたから。

ふたつ。
あいつが何故か、連続殺人事件の担当班の、隊長リーダーだから。

みっつ。
最近、俺のアジト周辺をあいつがウロウロしていかたら。


まぁ、そんなこと考えても仕方がない
何故なら、10人目の、標的ターゲット
あいつなのだからーーーーー

どちらにせよ、
強い相手になるかもな



そんなことを思いながら俺は、
もう一度、計画プランを見直したーーー

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