Satan・of・the・Brave

桜花 時雨

第21話 突起のドワーフ

 土人ことドワーフが住む街"オートリート”にて突然変異のドワーフが産まれた

 ドワーフには、肌が黒く、身長が低い魔法をあまり得意としない特徴があるが、その突然変異のドワーフは肌が白かったのだ

 その突然変異の子は他と違うからという理由で、3歳の時から街の人達に冷たい目で見られ、4歳時点では味方は自分の母親と父親しかいなかったのだ。


 
突然変異の子の家にて


女の人が悲しい顔をしながら料理をしていると、突然家の扉が開き女の子が飛びついてきた。

「ママー!なんで皆、私に石を投げたりするの?!」

と泣きながら言った。
女の人こと、その子の母親はさらに悲しい顔をして言った。

「ごめんね。私が"ティナ”ちゃんを皆と違う形で産んじゃって。ほんとにごめんね。」

母親は泣きながら、ティナを手で優しく包み込み謝った

「いいよ!ママは悪くないもん!」

ティナは泣くのを必死に堪えて笑いながら言った
それを見た母親は先程よりも大きな粒を目から零しながら泣いた。



一年後


とうとうティナも5歳となりステータス検査の日がやってきた
ティナは人と会わないように母親と夕方の遅めな時間に教会に行った

教会には神父がおり説明をしてくれた
ティナはその説明どうり片膝を地面に付け、手を胸の前で合わせて目を瞑る
すると、目を瞑っているにも関わらず視界が真っ白に染まった。

ティナが目を開けると真っ白な世界におり、その世界には自然の葉などで出来た服を来た青年が立っていた

「こんばんは、ティナちゃん。先ずは謝っておくよ。」

そう言って青年は腰を折って頭を下げた。

「ほんとに辛い思いをさせた。すまなかった」

ティナは首を傾げながら質問した。

「なんで?」

「それはね、君が皆に虐められてた理由は僕のせいだからだよ」

「お兄ちゃんの名前は?」

「僕かい?僕は、自然神ガイアルクだよ」

「わかったー!それとママは?」

「おっと!大事な話を忘れていた。
ティナちゃん君にはお願いがあるんだ。君の肌は黒くは出来ないけど、必ず役に立つ能力をあげる。
それと、世界を救うお手伝いをして欲しいんだ。」

「世界を救う?」

「そうだよ!ティナちゃんと同じ歳の魔人族の男の子が世界を救いたいんだ。そのお手伝いをしてくれないかい?」

「わかった!頑張る!」

「じゃあいつか、その男の子が来てくれるから。よろしく頼むよ」

その言葉を最後に視界が元の世界に戻っていた。

「ママ!なんかすごい人とお話したんだよ!」

「そうなの?大丈夫だった!?」

「なんで?」

「だって自然神様の像がものすごく光っていたんだもの!」

「あ!私その人に会ったよ!」

「そうなの?!良かったねー!」


ちょっとだけでも救われたこの子ティナが、魔人族の男の子と会うのはまだ先の話








皆さんお久しぶりです!どうも作者の桜花です!
今回の新キャラ"ティナ”ちゃんはどうだったでしょうか?
これからもまだまだ重要キャラが増えていくのでお楽しみにしていてください!


すいません、前回の私のコメントのアンケートについてですが、全く集まってないのでコメントをくださると幸いです。


これからも、サタン・ザ・オブ・ブレイブをよろしくお願いします!

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