ディフェレアル(仮)
第一章 始動前《ローディング》-01
なんで・・・・・・空を飛んでるんだ・・・・・・?
俺はその場に立ちすくみ、窓の外をずっと見つめていた。
他の建物の様子は変わっていない。マンションがあったり一軒家があったりする。近くのコンビニも見える。
なのに、空だけが赤く染まり、人は空を飛んでいる。いや、飛んでいるといっても自力ではない。なにか機械のようなものに乗って飛んでいるようだ。
すると、一人の人間と目があった。
性格にはゴーグルを付けていたので目が合ったかも分からなかったが、そんな気がした。
予想は当たり、窓の前に降り立ってきた。性別すらわからない。
「キミ、こんなところでなにやってるの?」
彼ーーいや、彼女が口を開いた。
予想以上にカワボで、なんかシュール。
「いや・・・・・・俺は今目覚めたばっかで・・・・・・なにがなんだか・・・・・・」
俺が口を開く。
良かった。コミュ障じゃなくて。こういうとき良かったって思う。
「目覚めた・・・・・・?まぁいいや、じゃーねー」
「えっ?ちょ、ま、訊きたいことが・・・・・・」
・・・・・・行ってしまった。
結局なんで近づいて来たんだ。しかも女だし。
こうしていても暇だ。どこかに行こう。あとお腹がすいた。
こんな六畳一間の小さい部屋にずっといると発狂する。いや、実際一回したことがある。
俺は部屋を出て顔をあらうため洗面所へ行った。
部屋を出て廊下を左側へ進み、洗面所へ入る。洗面所兼脱衣所であるそこは風呂とくっついているので、風呂にも入ろうかと思ったが、面倒くさいのでやめておいた。
顔を洗い終えて、今度はキッチンへ向かう。右の方向、リビングがある方へ向かう。リビング左側にあるキッチンへ行き、冷蔵庫の中をチェックする。
あったのは、キャベツの芯を少し残った醤油、空けてもいないみりん、そしてタッパーに入っている4年ほど前に作ったピクルス。
やっぱなんもねぇか・・・・・・
そう思い、仕方なく家から出てコンビニへ行くことにした。自室に財布をとりに戻るとき、もしあの空を飛んでいる奴らに襲われたらどうしようなどと考えていた。よく考えると、異世界に来ているのに、何故俺はこんなに冷静なんだ。異世界ってもっときたらテンパるもんだろ。なんでこんなに冷静なんだ。
「・・・・・・」
段ボールに埋もれていた財布を無事回収したはいいが、入っていたのは百円玉が一枚、十円玉が四枚、そして一円玉が三枚。
これじゃ「手作りおにぎり」ひとつ買えるだけだな・・・・・・
考えごとをしていたので、余計お腹がすいた。とりあえずコンビニに行こう。俺の生命力が消える。腹へって死ぬ。
玄関のドアを開ける。そしてドアの鍵をかけた瞬間、
「ねぇキミ!」
「うおおっ!?」
背後から声が聞こえた。振り向くと、先ほどの少女がいた。
俺はその場に立ちすくみ、窓の外をずっと見つめていた。
他の建物の様子は変わっていない。マンションがあったり一軒家があったりする。近くのコンビニも見える。
なのに、空だけが赤く染まり、人は空を飛んでいる。いや、飛んでいるといっても自力ではない。なにか機械のようなものに乗って飛んでいるようだ。
すると、一人の人間と目があった。
性格にはゴーグルを付けていたので目が合ったかも分からなかったが、そんな気がした。
予想は当たり、窓の前に降り立ってきた。性別すらわからない。
「キミ、こんなところでなにやってるの?」
彼ーーいや、彼女が口を開いた。
予想以上にカワボで、なんかシュール。
「いや・・・・・・俺は今目覚めたばっかで・・・・・・なにがなんだか・・・・・・」
俺が口を開く。
良かった。コミュ障じゃなくて。こういうとき良かったって思う。
「目覚めた・・・・・・?まぁいいや、じゃーねー」
「えっ?ちょ、ま、訊きたいことが・・・・・・」
・・・・・・行ってしまった。
結局なんで近づいて来たんだ。しかも女だし。
こうしていても暇だ。どこかに行こう。あとお腹がすいた。
こんな六畳一間の小さい部屋にずっといると発狂する。いや、実際一回したことがある。
俺は部屋を出て顔をあらうため洗面所へ行った。
部屋を出て廊下を左側へ進み、洗面所へ入る。洗面所兼脱衣所であるそこは風呂とくっついているので、風呂にも入ろうかと思ったが、面倒くさいのでやめておいた。
顔を洗い終えて、今度はキッチンへ向かう。右の方向、リビングがある方へ向かう。リビング左側にあるキッチンへ行き、冷蔵庫の中をチェックする。
あったのは、キャベツの芯を少し残った醤油、空けてもいないみりん、そしてタッパーに入っている4年ほど前に作ったピクルス。
やっぱなんもねぇか・・・・・・
そう思い、仕方なく家から出てコンビニへ行くことにした。自室に財布をとりに戻るとき、もしあの空を飛んでいる奴らに襲われたらどうしようなどと考えていた。よく考えると、異世界に来ているのに、何故俺はこんなに冷静なんだ。異世界ってもっときたらテンパるもんだろ。なんでこんなに冷静なんだ。
「・・・・・・」
段ボールに埋もれていた財布を無事回収したはいいが、入っていたのは百円玉が一枚、十円玉が四枚、そして一円玉が三枚。
これじゃ「手作りおにぎり」ひとつ買えるだけだな・・・・・・
考えごとをしていたので、余計お腹がすいた。とりあえずコンビニに行こう。俺の生命力が消える。腹へって死ぬ。
玄関のドアを開ける。そしてドアの鍵をかけた瞬間、
「ねぇキミ!」
「うおおっ!?」
背後から声が聞こえた。振り向くと、先ほどの少女がいた。
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