永遠という概念自体になった少年はきっともうチートどころじゃ無い気がする。
EPISODE2:Continue
「ーーーーーーーん、うん?」
ふと、日差しが目に当たる。眩しい光に照らされながら僕は目を覚ました。
「・・・こ、こはどこだ?」
そう小さく呟いた場所はベッドの中だった、意識が朦朧としていて立とうにも、立ち上がれない。
「ーーーーーっ!!??」
さっきまで気付いてすらいなかった、体が明らかにおかしい事を。いくら何でもおかし過ぎる
―――だって足が・・・
そう感じたその瞬間横にあったであろう扉が開く。僕がそこに目を向けるとそこには初老の男性が立っていた。
「なんだ、起きたのか・・・」
一言そうと彼は黙ってしまう。とても背の高い人で髪には一部白髪が混ざっていたがその分顔の傷は良く目立っていた。男は鋭い目つきで僕を覗く。何と言うか居心地が悪い。
目つきが完全に100人殺してきたそれだ、
しばらく見つめ続けてから、諦めたように僕の隣にある椅子に腰を掛けた。
「・・・単刀直入に言う、君はこの村の外の森、言わば死の森で倒れていた・・・。上半身と下半身は切り裂かれ出血多量で緊急搬送されたがもう遅かった・・・」
すると男は僕の足を覗む。
「・・・筈なのに、なんだねそれは。一晩寝たらほぼ復活・・・細胞の分裂及び再生とカルシウムその他もろもろ・・・ここまで医学を馬鹿にし愚弄しまくった生物は君くらいだよ。」
なんだよそれ・・・完全に化け物かなんかじゃないか。僕は自身の身体環境に驚きを隠せない。
「だが。まぁ、もう身体は健康そのものだ。安心して退院するがいい・・・」
そう言うと椅子から立ち上がり扉の方に歩き出す。
すると彼は、思い出したようにこちらを向きなおす
「自己紹介を忘れていた。私は”カルノ”この村の医者だ。君は?」
「あ、はい。僕は”藤見 正一(ふじみ しょういち)”と言います。よろしくお願いします。」
そういうと互いに軽く会釈する。
「因みに君を拾ってきた娘が隣の部屋で寝ている。何だったらお礼にでも行ってきたらどうだ?君を連れてくるのに一人でやったらしくかなり疲労してるようだったからな。」
「はい分かりました。この度はありがとうございました」
僕の返事で安心したらしく部屋から出て行った。見た目はああでも中身はかなり良い人らしい。
ふと、僕は足に目を向ける。やはり足はそこにあった。もうこの新しい足に体も慣れたらしい
「・・・再生、か。不老不死って奴かな?」
なんとなく察しがついた。しかし、なんとも現実味がない。
「・・・・・・異世界転生?」
仮説が一つ頭に浮かんだ。そりゃそうだこんな異能力がある世界。あんな化け物が存在する世界。そして俺が望んだ夢がある世界。そんなものがいままでの世界であり得るとは到底思えない。そしてあの声、あの声が聞こえてから変になった。
「神って奴か・・・・・・」
正体不明の何者か、何もわかってない今あの声をそう決めつけるしかなかった。
でも、一つ疑問なぜ僕だったのか。あれは願いをかなえると言った。
「――――そうか永遠への願い、」
一言呟く
「だから僕は死ななかった。いや、死ねなかった。だって何より僕が永遠なんだもの。いや、だけど僕が願ったのは概念だけだ。具体的どうしろだとかは一切もって願ってない。」
それに答えたかのようにポケットが震えた。
テンポが良過ぎやしないか?そう思いながらポケットに手を置いた。
――スマフォだ・・・
たしかに事故の時ポッケに入っていた気がするが、ここでも使えるのかと思う。とりあえず差出人を見ると。まぁ胡散臭い、≪天使≫だとな。とりあえず電話を取った
「はい、もしもし。」
『hello!!你好!!!!こんにちは~~!!みんなのアイドル″ウリエルちゃん゛だよぉぉ!!!ヒャッホゥゥゥゥウゥ!!!!!』
「・・・・・・・・は?」
さっきまでのシリアス展開は何処へ行ったと言わんばかしにテンションが高い女が電話に出た。
俗にいう『シリアスがシリアルに!?』と言う奴だろう。昔、二次小説を書いてた時によくコメント欄に書かれた。
『やぁやぁやぁ!藤見くん!!』
「はぁ・・・どなたですか?」
『私よ!私、さっき言ったでしょ?太陽の統治者(wiki調べ)、大天使聖ウリエルちゃんだよ!!』
「知らんわ!!そしてもう出てくるな!!」
『ヒドイ!!??泣いていい?泣いていい?』
「駄目ですよ!・・・はぁ、で何の用ですか?」
『ねぇねぇ、私とあなたって今初めましてだよね?なんか辛辣過ぎない!?・・・・・・まぁいいや。で、今君か~な~り驚いてるよね??ね??』
なんかウザイ。話していてまず思ったのがそれだった。別段急いでいるわけも無し別に用もある訳でも無し。まず彼女の話を聞くとしよう。
「はいはい、困ってますよ」
『でしょ~、じゃあ今君がどういう状況か教えるね!!謎も交えて・・・ね?」
『ウッゼェェ』という言葉をのどの奥に封じ込み。とりあえず聞くことに集中する。
『じゃあね君に起きた事シリ~ズ、まずひと~つ。君は異世界に転生しました~』
彼女はそう言った。知っていた。知っていたがまさかホントだとは・・・
『転生するにあたって、多分特典的な?ものまたは能力を貰っていると思うんだけど・・・どうかな?』
「この再生能力ですか?不死だとかそんなとこ?」
『うんそだね~、でも君のは少し違うようだ・・・うん、君の特典は『不死』じゃない』
そういうと電話から声が無くなる。いや、すこし『う~ん』とか畝っている声が少し聞こえてくる。次の瞬間『チートじゃん!!』と大きな声が聞こえてきた。僕は少し驚く
「っ・・・ち、チート?ところで僕の特典は・・・?」
『あ、うん、君の特典は『永遠(Eternal)』だね。』
永遠?なんだそれは。確かに僕の望んだものだけど特典の意味が分からない。
『永遠?なんだそれどんな特典だよ。だって!?仕方ない教えて進ぜよう!!』
ちょっとイラっと来たけどまだ我慢我慢・・・
『永遠(Eternal)これは概念的なものでね君が永遠とはこうあるべきと思ったらそれが全部そうなっちゃうものなの。
例えば君は永遠とは不老不死だとそう思えば君は不老不死になる。君が永遠とは死だと思えばそれはホントになる。
もちろん他人にも効果があるよ。この愛は永遠だと思えば永遠に新婚状態待ったなし!!という具合にね!』
・・・うん、チートじゃん。まさしくそう思う。じゃあ僕の今の状態は不老不死ということなのか。
『じゃあ、伝える事伝えたし。切るね~』
「は?・・・いや、さっき貴方君に起きた出来事シリーズとか言ってましたけど。あれはどうなったんですか?」
『いやぁ~ね、これ以上話したら私の通信料が半端じゃなくなるの、だって天界から人間界とかってもう学生割とかじゃ無理じゃん。という訳で。バ~ィ!!!』
ガチャ、ツーツーそんな音だけが部屋に響き渡る。
意味の分からない理由で話が打ち切られてしまった。どうしようもなくなった僕は頭を抱えた。
取り合えず電話の奴に向かって心の中で『フ〇ック』とだけ返してやった。
ご愛読とは言わずとも読んでいただきありがとうございます。
何々?最後のシーンで絶対書くの諦めたろって?いやいや、そんなことないですよ。
とても有意義な時間でしたよ?ああ、とてもね・・・
と言っても困ったのは最後のシーンだけだったんですけども。
ああ、この最後のあとがきみたいな奴誰も読みませんよね(笑)では(じゃあなんで書いたんだよ)
次回:EPISODE3:Encounter(出会い)
ふと、日差しが目に当たる。眩しい光に照らされながら僕は目を覚ました。
「・・・こ、こはどこだ?」
そう小さく呟いた場所はベッドの中だった、意識が朦朧としていて立とうにも、立ち上がれない。
「ーーーーーっ!!??」
さっきまで気付いてすらいなかった、体が明らかにおかしい事を。いくら何でもおかし過ぎる
―――だって足が・・・
そう感じたその瞬間横にあったであろう扉が開く。僕がそこに目を向けるとそこには初老の男性が立っていた。
「なんだ、起きたのか・・・」
一言そうと彼は黙ってしまう。とても背の高い人で髪には一部白髪が混ざっていたがその分顔の傷は良く目立っていた。男は鋭い目つきで僕を覗く。何と言うか居心地が悪い。
目つきが完全に100人殺してきたそれだ、
しばらく見つめ続けてから、諦めたように僕の隣にある椅子に腰を掛けた。
「・・・単刀直入に言う、君はこの村の外の森、言わば死の森で倒れていた・・・。上半身と下半身は切り裂かれ出血多量で緊急搬送されたがもう遅かった・・・」
すると男は僕の足を覗む。
「・・・筈なのに、なんだねそれは。一晩寝たらほぼ復活・・・細胞の分裂及び再生とカルシウムその他もろもろ・・・ここまで医学を馬鹿にし愚弄しまくった生物は君くらいだよ。」
なんだよそれ・・・完全に化け物かなんかじゃないか。僕は自身の身体環境に驚きを隠せない。
「だが。まぁ、もう身体は健康そのものだ。安心して退院するがいい・・・」
そう言うと椅子から立ち上がり扉の方に歩き出す。
すると彼は、思い出したようにこちらを向きなおす
「自己紹介を忘れていた。私は”カルノ”この村の医者だ。君は?」
「あ、はい。僕は”藤見 正一(ふじみ しょういち)”と言います。よろしくお願いします。」
そういうと互いに軽く会釈する。
「因みに君を拾ってきた娘が隣の部屋で寝ている。何だったらお礼にでも行ってきたらどうだ?君を連れてくるのに一人でやったらしくかなり疲労してるようだったからな。」
「はい分かりました。この度はありがとうございました」
僕の返事で安心したらしく部屋から出て行った。見た目はああでも中身はかなり良い人らしい。
ふと、僕は足に目を向ける。やはり足はそこにあった。もうこの新しい足に体も慣れたらしい
「・・・再生、か。不老不死って奴かな?」
なんとなく察しがついた。しかし、なんとも現実味がない。
「・・・・・・異世界転生?」
仮説が一つ頭に浮かんだ。そりゃそうだこんな異能力がある世界。あんな化け物が存在する世界。そして俺が望んだ夢がある世界。そんなものがいままでの世界であり得るとは到底思えない。そしてあの声、あの声が聞こえてから変になった。
「神って奴か・・・・・・」
正体不明の何者か、何もわかってない今あの声をそう決めつけるしかなかった。
でも、一つ疑問なぜ僕だったのか。あれは願いをかなえると言った。
「――――そうか永遠への願い、」
一言呟く
「だから僕は死ななかった。いや、死ねなかった。だって何より僕が永遠なんだもの。いや、だけど僕が願ったのは概念だけだ。具体的どうしろだとかは一切もって願ってない。」
それに答えたかのようにポケットが震えた。
テンポが良過ぎやしないか?そう思いながらポケットに手を置いた。
――スマフォだ・・・
たしかに事故の時ポッケに入っていた気がするが、ここでも使えるのかと思う。とりあえず差出人を見ると。まぁ胡散臭い、≪天使≫だとな。とりあえず電話を取った
「はい、もしもし。」
『hello!!你好!!!!こんにちは~~!!みんなのアイドル″ウリエルちゃん゛だよぉぉ!!!ヒャッホゥゥゥゥウゥ!!!!!』
「・・・・・・・・は?」
さっきまでのシリアス展開は何処へ行ったと言わんばかしにテンションが高い女が電話に出た。
俗にいう『シリアスがシリアルに!?』と言う奴だろう。昔、二次小説を書いてた時によくコメント欄に書かれた。
『やぁやぁやぁ!藤見くん!!』
「はぁ・・・どなたですか?」
『私よ!私、さっき言ったでしょ?太陽の統治者(wiki調べ)、大天使聖ウリエルちゃんだよ!!』
「知らんわ!!そしてもう出てくるな!!」
『ヒドイ!!??泣いていい?泣いていい?』
「駄目ですよ!・・・はぁ、で何の用ですか?」
『ねぇねぇ、私とあなたって今初めましてだよね?なんか辛辣過ぎない!?・・・・・・まぁいいや。で、今君か~な~り驚いてるよね??ね??』
なんかウザイ。話していてまず思ったのがそれだった。別段急いでいるわけも無し別に用もある訳でも無し。まず彼女の話を聞くとしよう。
「はいはい、困ってますよ」
『でしょ~、じゃあ今君がどういう状況か教えるね!!謎も交えて・・・ね?」
『ウッゼェェ』という言葉をのどの奥に封じ込み。とりあえず聞くことに集中する。
『じゃあね君に起きた事シリ~ズ、まずひと~つ。君は異世界に転生しました~』
彼女はそう言った。知っていた。知っていたがまさかホントだとは・・・
『転生するにあたって、多分特典的な?ものまたは能力を貰っていると思うんだけど・・・どうかな?』
「この再生能力ですか?不死だとかそんなとこ?」
『うんそだね~、でも君のは少し違うようだ・・・うん、君の特典は『不死』じゃない』
そういうと電話から声が無くなる。いや、すこし『う~ん』とか畝っている声が少し聞こえてくる。次の瞬間『チートじゃん!!』と大きな声が聞こえてきた。僕は少し驚く
「っ・・・ち、チート?ところで僕の特典は・・・?」
『あ、うん、君の特典は『永遠(Eternal)』だね。』
永遠?なんだそれは。確かに僕の望んだものだけど特典の意味が分からない。
『永遠?なんだそれどんな特典だよ。だって!?仕方ない教えて進ぜよう!!』
ちょっとイラっと来たけどまだ我慢我慢・・・
『永遠(Eternal)これは概念的なものでね君が永遠とはこうあるべきと思ったらそれが全部そうなっちゃうものなの。
例えば君は永遠とは不老不死だとそう思えば君は不老不死になる。君が永遠とは死だと思えばそれはホントになる。
もちろん他人にも効果があるよ。この愛は永遠だと思えば永遠に新婚状態待ったなし!!という具合にね!』
・・・うん、チートじゃん。まさしくそう思う。じゃあ僕の今の状態は不老不死ということなのか。
『じゃあ、伝える事伝えたし。切るね~』
「は?・・・いや、さっき貴方君に起きた出来事シリーズとか言ってましたけど。あれはどうなったんですか?」
『いやぁ~ね、これ以上話したら私の通信料が半端じゃなくなるの、だって天界から人間界とかってもう学生割とかじゃ無理じゃん。という訳で。バ~ィ!!!』
ガチャ、ツーツーそんな音だけが部屋に響き渡る。
意味の分からない理由で話が打ち切られてしまった。どうしようもなくなった僕は頭を抱えた。
取り合えず電話の奴に向かって心の中で『フ〇ック』とだけ返してやった。
ご愛読とは言わずとも読んでいただきありがとうございます。
何々?最後のシーンで絶対書くの諦めたろって?いやいや、そんなことないですよ。
とても有意義な時間でしたよ?ああ、とてもね・・・
と言っても困ったのは最後のシーンだけだったんですけども。
ああ、この最後のあとがきみたいな奴誰も読みませんよね(笑)では(じゃあなんで書いたんだよ)
次回:EPISODE3:Encounter(出会い)
「永遠という概念自体になった少年はきっともうチートどころじゃ無い気がする。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
3万
-
4.9万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
164
-
253
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
614
-
221
-
-
2,534
-
6,825
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
614
-
1,144
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
86
-
288
-
-
450
-
727
-
-
14
-
8
-
-
218
-
165
-
-
23
-
3
-
-
62
-
89
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
89
-
139
-
-
3,548
-
5,228
-
-
408
-
439
-
-
1,392
-
1,160
-
-
42
-
14
-
-
104
-
158
-
-
62
-
89
-
-
42
-
52
-
-
7,474
-
1.5万
-
-
1,658
-
2,771
-
-
183
-
157
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント