理想の社会を異世界で!

ノベルバユーザー318599

8話 魔法の勉強 午後

昼食を終えると、また書斎に戻り魔力を感じるために瞑想を行うことにする。初めて、魔力を感じるのが3歳というのは非常に早く、基本的には学園に通い出した後になることが多い。学園に通い始めるのに年齢はあまり関係ないが、基本的には10歳前後で入学し、3年間で卒業となる。独学で学ぶ者や、学びはしないが魔力を感じる人など、一部の秀才、天才は存在するが、それでも3歳は早すぎる。

「よし、さっきの感覚を忘れないうちにやっておこう。マリー、悪いんだけど、また2時間後くらいに様子見に来てくれる?そのときは疲れてそうだから、何か飲み物も頼むよ。」

「かしこまりました。あまり根をお詰めにならないようにお願いしますね。皆様心配してしまいますので。では、失礼致します。」

そんなに根を詰めてるように見えるかな?とレンは思ったが、まぁあまり気にしないようにしよう、と集中することにした。






そうして瞑想を始めて10分、午前中と同じように、じんわりと暖かい何かが体の中にあるのを感じた。間違いない、これが魔力だな。呼吸から血液に意識を向け、より暖かく、強く魔力を感じられるように、深く集中していく。そして、続けること50分、なんと、この短時間で完全に魔力を捉え、認識するという偉業を人知れずにやってしまったのだ。

「よし、これで魔力は完全に認識できた!」

さてと、ここまで出来れば次のステップに進んでもいいだろう。


2章 魔力の操作
『魔力を感じることが出来たら、次のステップは魔力の操作となる。これは非常に想像力を必要とする魔法において、想像力を鍛えるという意味でも役に立つ内容だ。魔力を体の一点、または思い描いた通りの場所に集たり流したりすることを魔力操作という。これは手も足も使わず、感覚だけで行うため、難易度がかなり高くなる。行う作業としては1章と同じで、瞑想だ。魔力を感じたら、あとはその魔力を操作するというイメージをひたすら繰り返し、スムーズに操作できるようになるしかない。』

うーん、結構難しそうに書いてるけど、要は魔力を感じたら、動かすイメージをしろ。ただそれだけなのでは?
これだけなら、テンプレで、血液とかに結びつけて想像したら早いんじゃないか?
とりあえず、早速やってみるか。

瞑想を始め、魔力をすんなり感知すると、血液の流れをイメージしながら魔力操作を試みる。

「うん、問題なく出来るな。難易度あがるとか書いてるけど、こういうのはラノベ読んでてほんと助かったなー。」

ここまで来たらもう少しだな!早く続きを読もう。

3章 魔法
『2章までを完璧にこなすことが出来るようになったなら、ここからは早い。自分に合った属性の魔法を使うために詠唱を行う。その詠唱を行うことで、想像しやすくなり魔法の発動がスムーズになるのだ。』

えっ、詠唱だと..。これは恥ずかしいやつなんじゃないのか?それに想像するための補助みたいな感じだし、まぁいいや。とりあえずどんなのかだけ見てみるか。

生活魔法 ウォーター
『清き水よ、我が前に現れよ。ウォーター!』

うん、水作るためにこれはねぇ?ないよね。ウォーターを試すのは水浸しになると困るから、ライトとかがいいかもな。

よし、魔力を指先に集めてから...。

『ライト!』

その直後、指先が弱々しいが光った!
よし!成功だ。初めての魔法が発動したんだ!レンは跳び跳ねて喜んだ。

その後、マリーが来るまでライトを連発し、魔力が尽きかけていたのも仕方ないことだろう。

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