理想の社会を異世界で!

ノベルバユーザー318599

7話 魔法の勉強 午前

さてと、ようやく魔法を使える!早速、書斎に行って、魔法書を探す。
どれどれ......『ゴブリンにもわかる生活魔法』!?なんだこの、いかにもな名前は!なんか日本にもこういうのがあった気がするが、今はおいておこう。
おっと、伝え忘れていたが、この世界は6日で1週間、5週間で1ヶ月、12ヶ月で1年だ。1日の時間は24時間と変わらないので、地球とは少し違うが、大差はないだろう。

「じゃあマリー、またここで本を読んでるね。何かあったらすぐ呼ぶけど、一応2時間くらいしたら様子を見に来てね。」

こういう言い方をしておけば、マリーは別の仕事に移りやすくなる。これもこの1年で学んだことだ。メイドや執事というのはいつも忙しさや焦りを見せずに働くので、少しでも時間を割かせないようにという配慮。ではなく単に見られたくないからだ。

「はい、それでは2時間後に様子を見に来ますね。」

よし、これで読んで試すことができる!
では早速読んでいきますか。

『この本には誰もが簡単な生活魔法を使えるように、魔力の感じ方から魔力の操作、魔法の発動までを記す。しかし、個人差がかなり激しいため、できなくても気を落とす必要はない。』

1章 魔力の感じ方
『魔力とは様々な物、場所にある。もちろん生物も例外ではない。この魔力の感じ方だが、体内の魔力を感じることが1つ目のステップとなる。これから行うのは、体内の魔力を感じるための瞑想である。
ただ、目を閉じ、呼吸に集中する。これが基本となる。』

よし、読むなり早速瞑想してみようと足を組む。瞑想と言えばこのポーズだ!

静かに心を落ち着け、呼吸に集中する...。
瞑想を始めること10分。

「うーん、わからん!」

全くもって、魔力を感じない!どうなってるんだ!仕方がないので、続きを読む。

『この基本は瞑想というのを見てすぐに瞑想を始めても、魔力は感じられないので、続きを読んでからにするといい。』

恥ずかしい!
なんだこの羞恥は。なんだか騙されたような感覚だが、これは俺が悪い。

『次に、この基本を理解したら、呼吸に集中していた意識を血液の流れに向けよう。そして、その血液が魔力を運んでいるということを理解しよう。
これが理解できたらあとは瞑想するだけだ。
魔力を感じることができるのはだいたい2週間は掛かるだろう。励むがよい。』

思ってたより、魔力感じるのって大変なんだな。もっとすんなりできると思ってた...。
やるか!そして、驚くほどの集中を見せたレンは、1時間ぶっ通しで瞑想するのだった。



瞑想し続けたのが功を奏したのか、うっすらと体の内側から暖かい何かを感じ取った。

『これか!これが魔力なのか!?』

感じ取った魔力が嬉しすぎて、完全に集中が解けてしまった。そしてタイミングよく書斎の扉が開かれる。

「レン様、そろそろお時間ですが、お昼はどうなさいますか?」

おっと、もうそんな時間か、なんとか魔力を感じることはできたことだし、この辺にしておくか。

「うん、頂くよ。またそのあとここで本を読むからよろしくね。」

午後にはもっと魔力を感じて、早く魔法を使えるようにしてやるぜ!



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