魔法少年の自由奇行

パルパス・パンプルドア

004

 「ねぇ、アル。さっきから何ブツブツ言っているの?不気味よ。」

 少女…アリスに後ろからそう言われた。

 え、こ、声に出てたの。で、でも大丈夫。多分何を言っていたのかは聞こえてないはず。よし、誤魔化そう。

 「あ、あれ、僕何か言ってた?」

 「ええ、言ってたわよ、500がどうのこうのとかレベル320だとか何の話?」

 思いっきり聞かれてた!

 どうしようなんて答えれば良いんだろう。あ、そうだ。

 「いや、あのさ、冒険者とか騎士とかのか中で一番レベルが高い人ってどのくらいなのかなって考えてた。」

 こ、これでどうだろう。

 「そうね。伝説の魔神殺しの大英雄ダイスケ様はレベル999だったと言われているわね、私が知る限り、今だと天魔騎士ゴルフェ様が700以上だと言われているわね。」

 天魔騎士ゴルフェとは魔族の国の騎士長。何百年も前から生きている有名な人だ。

 「そっか〜、レベル700か凄いなぁ。」

 本当に凄い。もう意味わかんない。特に大英雄のレベル999ってもうカンストしているとしか思えないほどだ。

 「ねえ、アル。レベル320というのは何処から出てきたの?」

 え、あー。どう言えば良いんだろう。

 「冒険者の最高レベルは528剣鬼ゼクト様、傭兵の最高レベルはレベル515覇王アステル様。魔導師の最高位である大魔導師ラグ様はレベル600だったはずです。レベル320と言うのは誰の事なんですか?そのクラスになるともはや有名な方だと思うんですけど。」

 やばいな、めちゃクチャ詳しいよアリス。口からでまかせを言えばすぐにバレてしまうかもしれない。

 あ、そうだよしこう言えば多分問題ない。

 「いやぁ、僕も頑張ればレベル320くらいまで成れたりしないかなって思っていてね。まあ、レベルだけ高くても弱かったらかっこ悪いけどね。」

 ど、どうだろうか?

 「うーん、そうね。なれるかもしれないわね。でもあまり危ないことしちゃダメよ。それにレベルだけ高くてもと言ったけれど病気や怪我。寿命まで伸びてるんだから弱いこと自体は別に良いと思うわよ。勿論。冒険者や傭兵として生きるのならばともかく、魔法の研究為に魔力量が多い方が良いからと言う理由でレベルが高いけどあまり強くない魔導師のかたもいるのよ?」

 全くその通りです。目的や立場は違うのだから僕の高レベルで弱いのはカッコ悪いと言うのは極端だったのかもしれない。

 「何より、王侯貴族が健康であった方が国が安定するの。だから一概には決して言うことはできないわ。」

 本当にそうだね。でも腐敗した時は長く続きそうだよね。などと考えていると。

 ゴ〜ン、ゴ〜ン、ゴ〜ン

 休み時間の終了を告げる鐘が鳴った。

 でもやっぱり弱い高レベルはダサいと個人的には思うんだよね。…威張り散らすだけの貴族とかね。

「魔法少年の自由奇行」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く