『勝ったら賞金10億』ゲーム依存者がデスゲームに参加した結果。
笑いそうになったお話
...そう、"俺"の手札にはロイヤルストレートフラッシュの5枚のカードがある。
「はい、俺の勝ち。そんな初心者並みのイカサマで俺に勝てるとでも思ったのか?」
杉岡は何回も俺の手札と人物の手札を交互に見ている。恐らく、現実が受け止められていないんだろう。
ポーカーにおいて絶対無敵の手札であるロイヤルストレートフラッシュ。この手札をひける確立は飛行機が墜落する確立と同じである。...知らんけど。
とまぁ、宝くじ当たるんじゃね?くらい良い手札ってことだな。
「う、嘘だ…イカサマに気付いてた…?ポーカーで俺に勝てる奴なんて…い、居るはずがないっ…」
「"ボトムディール"。1番上のカードを配っていると見せかけて、実は山札の1番下のカードを配ってたんだろ。山札の1番下にロイヤルストレートフラッシュを用意して置き、相手には山札の上からカードを、自分には、山札の下からカードを配る、だろ?」
実は最初から大体予想はついていた。
絶対にイカサマをしている...と。そりゃ誰でも思うだろう。
あんの常、手札の一番下にはロイヤルストレートフラッシュがあった。分かりやすすぎて一周回って笑いそうになったわ。
「いつから気付いてやがった… 」
「最初からだよ。あんた、配り方をもう少し練習しといた方がいい。そんなんじゃすぐ気付かれる。…まぁ、その前に死ぬんだけどな」
俺は拳銃を手に取り、弾が六発入っているかを確認する。
「てめぇ…何者だ!!」
「俺か?俺はただのゲーム依存者だよ」
「お願いだッ…どうか…命だけはっ」
銃声と微かな悲鳴が響く。目の前は言葉にすれば"血の海"。
ゲームの世界でしか銃を扱った事がなかったから少し新鮮。
それに、こういう死体も中々拝めるものではないだろう。バイオとかでは散々見たけどな。
「三浦 凜様、ポーカーでの勝利おめでとうございます。お見事でした」
「そりゃどうも」
髪を一つに束ねたピエロの仮面を被った女性が一礼をする。
「にしても、このデスゲームのルールを作った奴はいやらしい奴だな」
「……と、言いますと?」
俺はスマートフォンを取り出し、ある一つのアプリを開く。
そこには、"デスゲームルール"と書かれている画面が開かれる。
「このルール、イカサマをしちゃいけないなんてどこにも書いてない。ただ、相手のイカサマを見抜いたら場合特殊勝利としか記載されてない…ほんと、いやらしいな」
「…ではなぜ、先程イカサマの事を黙っていたのですか?ボトムディールの事を言っていれば勝利でしたのに」
「決まってるだろ。そんな勝ち方をしてもお互い面白くないないからだよ」
俺はスマートフォンをポケットに突っ込み、溜め息混じりで答える。
「命が掛かっているのですよ?自分の命と面白さを天秤てんびんにかけるのですか?」
「デスゲームでもゲームはゲーム。違うか?」
「……面白い方ですね」
「誉め言葉として受け取っとく」
…そして、今回何故GMがカードを配ったのにも関わらず杉岡のイカサマがばれなかったのか?それは簡単だ。  
「あんた、あのハゲと協力してたんだろ?」
ここでプロローグと繋がるわけですね。長いわ。
そしてまたまた謝罪。プロローグでは、髪を一つに束ねた美人の...とか書かれてますが、ピエロの仮面を被っているので素顔見えませんでした。お詫び申し上げますm(__)m
ご迷惑をおかけしました。
さて...ここからゲームのネタを考えてなi
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