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『勝ったら賞金10億』ゲーム依存者がデスゲームに参加した結果。

豚の人。

嘘?本当?



  「嘘か真か...このゲームは少し複雑な心理戦となっております」

心理戦、か...。人狼とかなら大歓迎だったが、さすがにやらないか。

「それでは、詳しいルールを説明させて頂きます」

そういうとGMは箱からあるカードを取り出す。

「…では」

GMは慣れた手付きでカードを並べ、ゆっくり、はっきりと説明を始めた。

「今回のゲームはゴキブリポーカーというゲームなのですが、本ゲームではこちらのゲームを嘘か真かという名前で進めさせて頂きます」

「では、ルールの説明です」

【ルール設定】

カードの種類...カエル、ゴキブリ、ハエ、コウモリ、カメムシ、クモ、サソリ、ネズミの8種類、計64枚

このカードを渡す時に「このカードはゴキブリです」などと言って、カードの名前を宣言します。ただし、この宣言は、"本当"のことを言ってもいいし、"嘘"をついてもいいです。

たとえば、『カメムシ』カードを渡して「ゴキブリ」と言ってもOKです。

渡された人は「回答するか」「他の人に回すか」

カードを渡された人は、次の2つのアクションのうちどちらかを行います。

①その宣言が本当か嘘かを回答する
②他の人に回す

①本当か嘘かを回答する場合

「これはゴキブリです」といって渡されたら、
⇒「これは、ゴキブリですね」
⇒「これは、ゴキブリではありません」
というように、『本当』か『嘘』かを回答して、渡されたカードを表にします。

全員でカードを確認して、

回答した人が正しければ、カードを渡した人のミス回答した人が間違えると、回答した人のミス

となります。

ミスした人は、ペナルティーとして、そのカードを表にして自分の前に置きます。

②他の人に回す場合

まずは、渡されたカードの内容を自分だけ確認します。
そして、まだこのカードが回っていない人に、「嫌われ者の名前」を宣言しながら伏せたまま渡します。この宣言は、前の人と同じことを言っていいし、変えてもOKです。(この事を"保留"と言う)

たとえば、「ゴキブリ」と言って渡されたカードを、他の人に渡す時に「ハエ」と変えてもOK、ということです。

次に渡されたプレイヤーも、同様に「①嘘か本当かを回答する」か「②他の人に回す」のどちらかを行います。

ちなみに、カードを回すときは、1度回った人には渡せません。つまり、まだ回っていない人が1人だけのときは、必ず「回答する」しかなくなります。

このようにしてカードを回して、「本当か嘘か」回答した結果で、プレイヤーの前にカードが溜まっていきます。

ゲームの終了

これを繰り返していき、「自分の前に同じカードが4枚たまった人の負け」となります。

一人負けが決まった時点でゲーム終了です。
説明クソ長くなってすみませんm(__)m

「以上です。何か質問とうはございますか?」

「一つ...いいですか?」

そう手を挙げたのは天月 亜美あまつき あみ

「一番最初にこのゲームをしようと持ちかけたのは確か望月さんでしたよね。イカサマを仕掛けているという可能性は...」

「ご安心下さい。カードは確認済みです」

「そう、ですか...ありがとうございます」

確かに、ゲームを仕掛けた側がイカサマを仕込んでいる可能性もある。となると、仕掛けた側の方が少し優位に立つのか。まぁ、望月ならそれはないか。

「...それでは、ゲームを始めましょう。皆様のお手元にはカードが12枚ありますね。では順番を決めましょう。順番は...凛様からの順番にしましょう。では凛様からのスタートとなります。どうぞ」

俺からか...手札から一枚誰かに渡せば良いんだな。渡された相手は間違いなく保留を使う。それが一番の安全策だから。そして、一番避けるべき事は俺がリーチになること。
一番最初にリーチになったら皆から狙われる。それだけは避けたい。

   んで、確かカードを伏せて渡すんだったな。

俺は12枚の手札からネズミのカードを取る。

「神崎に。このカードはネズミだ」

「成る程...。まぁ保留だよね」

神崎はカードを確認し、満面の笑みで望月にカードを伏せて渡す。

「このカードはコウモリだったよ」

俺が渡したのはネズミ。つまり、神崎は嘘の宣言をし望月に渡した事になる。

「保留。.........成る程」

望月はカードを伏せ、天月の前にカードを置く。

「コウモリだったわ」

うわ...まるで俺が嘘をついたみたいな感じじゃないか。嫌だわぁ。

「クッソ...俺が答えるはめに生るじゃねぇか」 

寺野が天月を睨みながらチッと一つ舌打ちをする。

「...保留します。......ふむ。寺野さん、このカードはコウモリでした」

回答は寺野。ここで間違えればペナルティとして寺野の前にカードが一枚置かれる。当てれば天月のペナルティとなる。  

「クソっ...このカードは...コウモリだ」

寺野はそう言いながら、勢いよく伏せられているカードを開く。

「なっ...!?ネズミじゃねぇかっ...!」 

まんまと騙された...のか?これはあの3人の団結力か。

  まぁこのゲームは誰も信じちゃいけない、っていうことだな。実に分かりやすい。

「では、寺野様からのスタートです」

「んじゃあ...三浦って言ったな。このカードはカメムシだ」

俺に来たか。____と言っても、答は決まったるが。



「寺野の言ってることは嘘だ」

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