涙の色は

本当の想い

「でも普通に話している俺を警戒しているように見えた。そりゃそうだよな。何もしてない成瀬に別れを告げて何事もないように普通に話しかけてくるなんて。でもそうするしかできなかった。よりを戻したかったから、すぐに。なのにそんな警戒したような成瀬を見る度もう前みたいに戻れないのかな〜なんて思って立ち止まっていた自分がいた。でも、もう決めた。はっきり言う。」
「成瀬、好きだ。絶対これからは俺が守る。付き合ってください。」


私は今日何回もいろんな色の涙を流しただろう。でもこの涙は嬉しさと好きで溢れている涙だろう。


「私も好きです。フラれても前に進めなかったのはやっぱり海里が好きだったから。今もまた告白されて正直夢をみているみたい。別れたはずなのにドキッとしてなんか変だった。これからもずっとそばにいます。こんな私を守ってください。だからよろしくお願いします。」


目を閉じると何か柔らかい感触がしてその時間が続けばいいとまで私は思った。でもその感触のおかげで夢ではなくて現実だと気づいた。


「えーーーっ!?復縁したのおめでとう」
「ありがとう、美香」
「でもその従兄弟ってとんでもない変態じゃん!」
「そんな人とは思ってなかった…。すごく感じいい人だったし。」
「だよね〜人って怖いね」
「美香程じゃないかも」
「今なんて言った?」
「冗談だよ〜(笑)」

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