涙の色は

始まり

「今日から高校生だね〜。」
「でもまあ中学の友達もいるし、友達作りはなんとかなりそう。」
「だね。」
「だから彼氏作り頑張らなきゃだね!お互い。」
「美香はモテるから大丈夫だよ。」
「照れるなあ。結はもっと積極的にいかなきゃだめだよ?海里の事、まだ引きづってんの?」

中学三年生の時 人生初めての告白をされた。

それも私が気になっていた人だったから、付き合う事にした。とても面白くて、毎日が楽しかった。だけど突然フラれた。理由も未だにわからない。それから恋愛はしなくなった。


「でもまた海里と同じ学校だよ?そんな引きづったら気まずくなるんじゃない?」
「そうだよね。今からクラス発表だし、そろそろ行こう」そう言って結は話を逸らした。



「結何組?」
「4組だよ。美香は?」
「私は5組だった。あ〜違うクラスか。
でも4組って確か海里いたよ?大丈夫なの?」
「うん、いたね。大丈夫だよ」
「まあ無理しないで何かあったら私に言ってね!」
「ありがとう、美香」










「成瀬、同じクラスだな。よろしく」
「あっ海里。よろしくね」
少しだけ本当に少しだけドキッとしたのは
多分気のせいだよね。


こうして始まった私の高校生活だった。

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