Endの後のDiary
1 始まりは夢の中から
俺は今、夢を見ているらしい。今は薄暗い森の中をさまよっている。
変わらない景色、生い茂る木々にも飽きてくる頃だ。
たった一本の、永遠と続く道を信じて歩く。
そして俺は、目の前に虚像のような切り株がぽつんとあることに気づく。隣には、斧がぼろぼろになって置いてあった。
違和感を感じるが、俺は無視して進んでいった。なぜか胸に、罪悪感を感じる。
怖くなりながら前を向くと、俺は真っ赤な光に包まれた。太陽が水平線で燃え盛り、赤に気をとられているうちに、陽は勢いを弱めていく。
みるみるうちに光は消え、暗闇が俺を包み込んでいく。視覚を失い、周りの木々に助けを求める。
周りには何一つなかった。どうやら、助けてくれる木は一本もないらしい。
と、悟ったと同時に。
俺は不思議な感覚に包まれた。まるで、この世界のどん底に落とされているような、そんな感覚が。
俺はそこで、何も感じなくなった。
▽
朝の心地よい日が俺を起こした。何か感じる、不思議で奇妙な夢だった。
それはそれで置いておくとして。
まず、ここは俺の住んでいる部屋ではない。ここはどこなんだ。古い…民家のような、どこか懐かしい場所だ。人はいないらしい。
とりあえず、自分をひっぱたいてみた。普通に痛い。どうやら夢ではないらしい。
痛みを痛感している時、俺のベッドから何かが落ちた気がした。落ちた何かを、手探りで探してみた。指先に何かがあたり、それを引き上げてみた。
それは、本だった。表紙には「Diary」とだけ書かれていて、中もその通り、日記帳のようだった。ぼろぼろになっていて、何度か書いたり消されたりしている跡がある。その文字も、もう読めなくなっている。
さっそく、俺は胸ポケットからシャープペンシルを取り出し「Diary 」に何か書き留めようとした。と、同時に。ドアを開けるような振動が家中を揺らした。
どうやら、誰かが家に入ってきたらしい。
変わらない景色、生い茂る木々にも飽きてくる頃だ。
たった一本の、永遠と続く道を信じて歩く。
そして俺は、目の前に虚像のような切り株がぽつんとあることに気づく。隣には、斧がぼろぼろになって置いてあった。
違和感を感じるが、俺は無視して進んでいった。なぜか胸に、罪悪感を感じる。
怖くなりながら前を向くと、俺は真っ赤な光に包まれた。太陽が水平線で燃え盛り、赤に気をとられているうちに、陽は勢いを弱めていく。
みるみるうちに光は消え、暗闇が俺を包み込んでいく。視覚を失い、周りの木々に助けを求める。
周りには何一つなかった。どうやら、助けてくれる木は一本もないらしい。
と、悟ったと同時に。
俺は不思議な感覚に包まれた。まるで、この世界のどん底に落とされているような、そんな感覚が。
俺はそこで、何も感じなくなった。
▽
朝の心地よい日が俺を起こした。何か感じる、不思議で奇妙な夢だった。
それはそれで置いておくとして。
まず、ここは俺の住んでいる部屋ではない。ここはどこなんだ。古い…民家のような、どこか懐かしい場所だ。人はいないらしい。
とりあえず、自分をひっぱたいてみた。普通に痛い。どうやら夢ではないらしい。
痛みを痛感している時、俺のベッドから何かが落ちた気がした。落ちた何かを、手探りで探してみた。指先に何かがあたり、それを引き上げてみた。
それは、本だった。表紙には「Diary」とだけ書かれていて、中もその通り、日記帳のようだった。ぼろぼろになっていて、何度か書いたり消されたりしている跡がある。その文字も、もう読めなくなっている。
さっそく、俺は胸ポケットからシャープペンシルを取り出し「Diary 」に何か書き留めようとした。と、同時に。ドアを開けるような振動が家中を揺らした。
どうやら、誰かが家に入ってきたらしい。
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