東方学幻創

如月大河

大河

「はぁ。終わった。いろんな意味で。」
初登校を終え、帰路を辿る。ある意味忘れられない一日になった。
「お前らしいが、流石に今日のは酷くないか?」
隣に居る魔理沙がそう話し掛けてくる。コイツは何時もと変わらず俺を挑発する。今すぐ殴ってやりたい。
「魔理沙。ちょっと煽りすぎよ。」
「そうですよ。まだ初日なんですから。そんなに煽ることないですよ。」
と、霊夢と白髪の少女が魔理沙を諌める。いやーありがたい。ちなみ白髪の彼女は魂魄妖夢。同じクラスで直ぐに打ち解けた。
「いやいや。教室に来れなくなるってヤバイだろ。」
「確かにそうだけど、私は煽りすぎと言っているの。」
「れ、霊夢?」
「霊夢さんまで煽ってどうするんですか。確かにひどい酷いですけど。」
「・・・俺に味方は居ないのか。」
と、帰りはこんな話をする。なんか、凄い疲れる。でも、楽しい。とにかく思うのは、
 ー友達が居てよかった。ー

ー入学式当日。俺は霊夢たちと登校する。今日は寝坊していない。・・・寝坊しかけたが。魔理沙が俺を起こしに来てくれなかったら、またバカみたいな言い訳を考えなければならなかったところだ。
「悪い、魔理沙。助かった。」
「まったく。案の定だったな。また一つ借りができたな。」
・・・正直、魔理沙には借りを作りたくなかった。まあ今更だな。
「ほら。早く行くぜ。・・・そうだ。学校まで競争しようぜ。負けた奴が今度焼き肉奢りな。」
「は?ちょ、魔理沙!」
魔理沙は既に走っている。・・・今月、金欠なんだよな。負けられない!
「くそ。ずるいぞ魔理沙!」
俺も直ぐに走り出す。
「・・・仲良いわね。アイツら。」
「本当ですね。羨ましいです。」

「はぁ。はぁ。か、勝った。」
俺はなんとか魔理沙を抜かし、焼き肉奢りを回避した。
「ちぇ。何で負けるんだぜ。」
「それは、ズルしたから。」
そして、沈黙。しばらくしてそれを破ったのは、俺と魔理沙の笑い声だ。
「ハハハ!やっぱり面白いな。来斗は。」
「それはお前もだ。魔理沙。」
と、そんな事を話しつつ、校門を潜る。・・・あれ?何か忘れてるような?・・・・・・まあいいか。その後、俺と魔理沙は霊夢たちにボコられた事は言うまでもない。

式が終わり、帰りのHR 。俺は帰りの準備を終わらせ、担任の話を聞いていた。頭に残ることはないが。
「最後だが、登校日に来れなかった奴がいる。ちょうどいいから紹介して貰う。頼む。」
と、二つ前の女が立つ。そう言えば居なかったな。彼女は黒板に名前だと思うものを書き始める。彼女は身長こそ高くないが、少し細い体型と、幼ない童顔がフィットしている。一言で言うと、可愛い。妹に欲しい。・・・えっ?惚れないか、だって?・・・惚れても叶うはずの恋になるはずたから、そんなことは考えない。と、気付いたらクラスが騒がしい。その原因は黒板の字にあった。黒板には「如月大河」と書かれている。・・・うん?大河?・・・まさか。
「如月大河です。最近ここに引っ越して来ました。よろしくお願いたします。」
美声だな。・・・女だよな?
「ちなみに、よく間違えられるので言っておきますが、僕、男です。」


コメント

  • 如月大河

    後日談です。なんか難しい・・・自分の登場は苦手ですね。まあ頑張ります・・・作者はまだ中学生なので高校生活なんて丸一つ知りません。長い目で見てください。これらはYouTubeに投稿する予定なので、応援よろしくお願いします!

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