人間界最弱がある世界を救ったそうですよ

ノベルバユーザー315989

No.8 冒険の始まり

よし、今日から冒険だ。 
そんな決意と覚悟を持って目覚めた。
これからは何が起こるかわからない、わくわくと不安が一斉に襲いかかってくる。 
自分でも訳が分からなくなってくる。 
そんな気持ちのまま宿屋を出た。 
「今日で、ここに来るのも最後なのかな」  
なーんて、独り言を呟きながらリオナのもとへ急いだ。 
「おはよーリオナ、今日から改めてよろしくな」 

「な、なんだいきなり改まって、こ、こちらこそよろしく頼む」 
俺はにっこりした。 
リオナがいれば大丈夫だと安心したのだ。
「それで、冒険って言ってたけど、どこに行くんだ?」 
リオナはまた真剣な顔つきになった。  
笑顔の方が可愛いのにな。
「言ってなかったな、冒険と言ってもただ単純にモンスターを倒しに行くわけではないぞ」 

「じゃー俺は何すればいいんだ?」 

「最後まで話を聞け、まず前提として魔王に挑戦するには、魔王が各王国 に放った魔獣を倒す必要がある」

「魔王が放った魔獣をね」 
 
「ああ、そうだ。魔獣を倒したらオーブが出るはずだ、それを全て集める事で魔王に挑戦する事ができるのだ」
なんとなくはわかった。
「その魔獣とやらはどこにいるんだ?王国って言ってもそんなにないだろ?」 

「確かにそんなに多くない、私の聞いた話だと、属性の数だけ存在するって聞いた」 

「ってことは、火、土、水、風、闇、光?の6体って考えるのが普通か」

「ああ、そうだろうな、だが光は竜舞が来るまでなかった属性だ、その魔獣はいるかどうかはわからん」 
ああ、確かに光の魔獣がいる可能性は少ない。 
だか、光の属性が生まれた以上油断はできないよな。 
「とりあえず、魔法使いの物知り婆さんの店に行くぞ、少し町外れの店だ暗くなる前に行きたいんだ」 

「魔法使いきたー!ちょー異世界っぽいじゃん!!」 
俺は嬉しくなった。 
「よし、その店に急ごう、話はその後だ」
俺たちは、町を外れて森の中に入り気持ち速く歩いている。 

〜20分後〜
「おい〜リオナこんなところに店ねぇーだろー?」 

「ほら見てみろ、あのボロい小屋が物知り婆さんの店だ」 
チャリンチャリン。 
「いらっしゃーって、リオナじゃないか久しぶりだな〜会えて嬉しいな」 

「ああ、マリーナ久々だな、私も嬉しいぞ」 
俺は夢を見ているのか?それとも幻覚か?だって目の前に居るのは、婆さんじゃなくて、妙な色気を放っているセクシーお姉さんじゃないか!!。
「おい、リオナどーなってんだ、どこが婆さんなんだ!」 

「マリーナこいつは勇者として転生された、竜舞って言うんだ」 
また、こいつ扱いかよ。 
「お、俺長谷川竜舞っていいます、よろしくお願いします」 

「おお、勇者様かい、私はマリーナ・バックよろしくな」 
見てると鼻の下が伸びてしまいそうだ。 
「リ、リオナ〜話が違うぞ!婆さんって聞いてたじゃないか!」 

「バカ言え、マリーナはとうに100を超えている婆さんだ」 
俺は冷や汗かいた。 
「はぁぁああ!こんなデカパイで?こんなエロいのに?100超えてるだって?そんなことがあるのか、やっぱ異世界すげー!」 

「デカパイは関係ないだろ、このエロスケベ勇者様」
マリーナは微笑んで言っている。 
異世界ではこんな驚きがまだまだあるってのかよ、楽しみで仕方がねぇーな。

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