STAR STONE STORY
森の長老
少し遠目から大きな声が聞こえてきた。
「あれは、長老!!」
人影が近づいてくると5人のエルフがこちらに向かってきていた。
中央の後方にいる真っ白の杖を持った男が長老であろうか。しかし長老というには程遠いほどの若姿である。
「話は聞いていたぞ。」
そして長老はそのまま話を続けた。
「世界本部の伝達兵から内密情報として連絡が入った。今すぐ皆を集めよ。」
森林で作られた会議場のようなところに案内されたレイン、そこにはその他のエルフたちも皆集められていた。
きっとエルフの精鋭部隊であろう。姿は様々だがサディアスや長老同様、耳が尖っており皆、弓と短剣を所持していた。
各自が続々と集まってくる中、ひとつの疑問をレインは少し小さめの声でサディアスに投げかけた。
「なぁなぁ、なんでエルフは耳が尖ってるんだ?そしてなんで長老ってあんな若いの?」
…ひとつではなかった。
「あぁ。エルフの二大特性だ。一つは尖った耳。我々は聴覚が非常に優れていて君の聞き取れないような音にも反応できる。現に今の質問はこの場にいるみんなは全て聞こえているぞ。」
「え?まじ…。あ!だから長老は俺たちの話を全部遠くから聞いていてわかってたのか。」
「そういうことだろうな。もう一つは一時若年保持の能力。他の種族には長生きすると考えられているがそうではない。ただ若さを保てるということだ。身体低下が多種より遅い。」
「若いままキープできるってことね。なんつー能力だよほんと。」
そうこう話を続けているうちに、全てのエルフ兵が揃ったようだ。ざっと100人ほどだろう。長老が話を始めた。
「さてと、世界本部から我々に伝達兵を送ってきたのは18年ぶり。ジンの大樹封印を成功させた時以来じゃ。そのジンの大樹が今、崩壊されたそうじゃ。」
ザワザワ…!
「原因は不明らしいが、これはまだ内密情報。ジンを封印させていた10の星石は各々に飛び散ったそうな。」
サディアスは戸惑い話途中に遮った。
「内密にするのはなぜですか?こんな危機に。」
「ジンも復活したばかり。奴を一刻も早く見つけ出し、力全てを取り戻す前にもう一度彼を封印するように世界連合も動いておる。今世界にこれを伝えるとたちまち混乱してしまう。誰の笑顔も見れなくなるのはまだ早い。悲しいじゃろうて。」
「…すいません。」
「構わぬ。それより、ここにいるヒューマン。彼はレインと申すが、彼の話によれば数日後にはきっとこのエルフの森がジンの次の標的だと。」
1人のごつめのエルフ兵が急に立ち上がり話し始めた。
「彼の言うことは本当なのか?」
「彼は友人をジンによって闇に染められてしまった。その友人が彼に次はエルフの森を襲うと言ったそうだ。
多種を突き放すエルフを救おうと、1人のヒューマンが勇気を持って動き出しているこの時に、我々はこの尖った耳を彼に傾けずにどうする?彼の同士は皆殺された。そんな時にもかかわらず、彼は今こうやってここにいる。その者の言葉を信じれないと言うものがここに、このエルフ族に存在するとでも皆はいうのか?」
「いえ!!!」
先ほど疑問を唱えたエルフ兵もその他も長老の言葉にみなその尖った耳を傾け話を聞いた。
「話を戻すが、我々は真っ先にジンに狙われた種族。きっと人数が少ない勢力から制圧していこうとゆう考えであろう。だが…。」
レインはそのだが…と言う言葉の後の数秒の沈黙の間にエルフたちが一斉に立ち上がる姿を見た。
そして先ほどよりもひとつ大きな声で語る長老の言葉が続いた。
「それはかえって好都合!このアストラシア全域に知れ渡る前に!我々で世界を救う!全力で立ち向かうぞ!」
オォォーーーー ︎ ︎
「精鋭部隊以外に伝えよ!残りの市民(エルフ族)を『グラード国』へと送り届けよ!そこでしばらく新たな生活を!世界連合には伝えてある!」
レインはサディアスに問いた。
「グラード国?」
「ここから南にある荒野を抜けたとこにある大都市だ。そこは多種族国家だからエルフが出歩いて生活してもおかしく思われない。施設などを連合が用意してくれているのだろう。」
「なるほど。」
「必ずやこの森で勝利し、皆が戻って来れるよう、全力で戦い抜くぞ!」
オオーー!!!
先ほどよりも幾ばかりか大きな声で皆が応えた。
「あれは、長老!!」
人影が近づいてくると5人のエルフがこちらに向かってきていた。
中央の後方にいる真っ白の杖を持った男が長老であろうか。しかし長老というには程遠いほどの若姿である。
「話は聞いていたぞ。」
そして長老はそのまま話を続けた。
「世界本部の伝達兵から内密情報として連絡が入った。今すぐ皆を集めよ。」
森林で作られた会議場のようなところに案内されたレイン、そこにはその他のエルフたちも皆集められていた。
きっとエルフの精鋭部隊であろう。姿は様々だがサディアスや長老同様、耳が尖っており皆、弓と短剣を所持していた。
各自が続々と集まってくる中、ひとつの疑問をレインは少し小さめの声でサディアスに投げかけた。
「なぁなぁ、なんでエルフは耳が尖ってるんだ?そしてなんで長老ってあんな若いの?」
…ひとつではなかった。
「あぁ。エルフの二大特性だ。一つは尖った耳。我々は聴覚が非常に優れていて君の聞き取れないような音にも反応できる。現に今の質問はこの場にいるみんなは全て聞こえているぞ。」
「え?まじ…。あ!だから長老は俺たちの話を全部遠くから聞いていてわかってたのか。」
「そういうことだろうな。もう一つは一時若年保持の能力。他の種族には長生きすると考えられているがそうではない。ただ若さを保てるということだ。身体低下が多種より遅い。」
「若いままキープできるってことね。なんつー能力だよほんと。」
そうこう話を続けているうちに、全てのエルフ兵が揃ったようだ。ざっと100人ほどだろう。長老が話を始めた。
「さてと、世界本部から我々に伝達兵を送ってきたのは18年ぶり。ジンの大樹封印を成功させた時以来じゃ。そのジンの大樹が今、崩壊されたそうじゃ。」
ザワザワ…!
「原因は不明らしいが、これはまだ内密情報。ジンを封印させていた10の星石は各々に飛び散ったそうな。」
サディアスは戸惑い話途中に遮った。
「内密にするのはなぜですか?こんな危機に。」
「ジンも復活したばかり。奴を一刻も早く見つけ出し、力全てを取り戻す前にもう一度彼を封印するように世界連合も動いておる。今世界にこれを伝えるとたちまち混乱してしまう。誰の笑顔も見れなくなるのはまだ早い。悲しいじゃろうて。」
「…すいません。」
「構わぬ。それより、ここにいるヒューマン。彼はレインと申すが、彼の話によれば数日後にはきっとこのエルフの森がジンの次の標的だと。」
1人のごつめのエルフ兵が急に立ち上がり話し始めた。
「彼の言うことは本当なのか?」
「彼は友人をジンによって闇に染められてしまった。その友人が彼に次はエルフの森を襲うと言ったそうだ。
多種を突き放すエルフを救おうと、1人のヒューマンが勇気を持って動き出しているこの時に、我々はこの尖った耳を彼に傾けずにどうする?彼の同士は皆殺された。そんな時にもかかわらず、彼は今こうやってここにいる。その者の言葉を信じれないと言うものがここに、このエルフ族に存在するとでも皆はいうのか?」
「いえ!!!」
先ほど疑問を唱えたエルフ兵もその他も長老の言葉にみなその尖った耳を傾け話を聞いた。
「話を戻すが、我々は真っ先にジンに狙われた種族。きっと人数が少ない勢力から制圧していこうとゆう考えであろう。だが…。」
レインはそのだが…と言う言葉の後の数秒の沈黙の間にエルフたちが一斉に立ち上がる姿を見た。
そして先ほどよりもひとつ大きな声で語る長老の言葉が続いた。
「それはかえって好都合!このアストラシア全域に知れ渡る前に!我々で世界を救う!全力で立ち向かうぞ!」
オォォーーーー ︎ ︎
「精鋭部隊以外に伝えよ!残りの市民(エルフ族)を『グラード国』へと送り届けよ!そこでしばらく新たな生活を!世界連合には伝えてある!」
レインはサディアスに問いた。
「グラード国?」
「ここから南にある荒野を抜けたとこにある大都市だ。そこは多種族国家だからエルフが出歩いて生活してもおかしく思われない。施設などを連合が用意してくれているのだろう。」
「なるほど。」
「必ずやこの森で勝利し、皆が戻って来れるよう、全力で戦い抜くぞ!」
オオーー!!!
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