個性が強くて何が悪い!
10:vs羽生! 奪われた<魅力>!
羽生時雄は如月信男、廉連、天使月姫、結城亜莉須を目の前にしてニヤリと笑いながら語り始めた。
「やあ、如月君、無個性に戻った気持ちはどうだい?」
「お前が俺の個性を奪いやがったのか!」
「僕はねぇ、なんの努力もせずに個性を貼っつけたような君を、ましてやそんな邪な能力、必要ない! 僕は君を倒す。」
羽生は自分のバッグからごそごそとなにかを取り出すとそれはボクシンググローブのようなものだった。
「柄にもなく、いい趣味だな、明○のジョーとかにあこがれたのか?」
如月の冗談っぽく言った時、その瞬間右の耳から空気を切り裂くような音が聞こえた。
おそるおそる見ると、奴のストレートの右手が右耳をかすめ取りかけていた。
次は外さないと言わんばかりの目つき、拳を戻し、一人前にボクシングのステップを踏んでいる。如月はこのままではまずいと思い、一度距離を離れようと後ろ歩きで一歩後退しようとしたら、羽生は一歩前へ出て、如月にラッシュを決めようと必死になっている。よけようとしてのけぞろうとしてこけたことが幸いしてラッシュを回避することが出来た。
羽生の拳は自由にしなる弾丸のようであったが、あたらなければどうということは無い。冷静に考え、如月はあまり身体を動かすのは得意ではないが床に寝ころんだ状態から相手を蹴りあげようとした。しかしながら、それよりも早く、彼の鉄槌が顔面を直撃しようとしていた。
とっさの事に何も考えられなかったが本能的に避けていた。
避けたところをみると月のクレーターのようなへこみがあいつの破壊力が覗える。
いや、高校生でへこみ作るほどのパンチ力出せんのかよ、変態かよ。
ていうかあいつ笑ってないか?こえーよ、サイコパスかよ。
「逃げてばっかりなんて芸がないねぇ。」
「お前、能力者なのか?」
そう聞くと、羽生ではなく、天使ちゃんが割って入ってきた。
「それは違うと思うわ。私、神様だから、モブとペキュラーとの違いが区別できるのよ。」
「そう、彼女の言う通り、僕はペキュラーじゃない。でも、幸いにも頭脳には恵まれていた。賢いだけじゃあ、個性とは言わないようだね。だが、賢さのおかげでこのパワーグローブを発明できた。」
「もしかして、個性が無くなったのも発明品のせい...?」
羽生が不敵な笑みを浮かべ、手に嵌めたパワーグローブのスイッチを作動させていた。すると拳の先端から電流のようなものが流れていた。
「何も持たんお前の負けだ! このパワーグローブの威力ははスタンガンの二倍に相当する!  堕ちろ!蚊トンボ!」
羽生の怒りの雷が振り下ろされようとした時突然、拳は止まっていた。
如月は心の中で俺の中のスタンドパワーが目覚めたのかと思ったがそうではなかった。
「如月くん、私が動きを遅くしている間に逃げて。」
動きをゆっくりにしているのはまぎれもなく結城先輩だった。だが、彼女は如月とも、羽生とも離れた位置にいた。拳には目に見ない何かがいるようだった。
「結城先輩、なんで、、そうか装置を付けてないからか・・・。」
羽生は怒りの矛先を如月ではなく、結城亜莉須にむけた。結城亜莉須は羽生の鬼の形相に泣きそうになっていた。
「そんな犯罪級にかわいい泣き脅しでも通用しないですよ。あなたも今そのそいつの呪縛を解いてあげますよ。」
羽生が取りだしたのは如月に付いていたボタンくらいの大きさの機械。それを見たれんれんは解説するように語り始めた。
「そうか、原理はわからんがあれでモブ男の個性を消していたのか。」
それに答えるように羽生は
「この個性キャンセラーは、相手の個性の効果を受けなくする、もしくは無効にするようにお前が付けているそれと僕のこれがお互いに能力効果を邪魔する周波を放っているんだ。さあ、結城先輩、彼から解放されなさい。」
首元に装置を付けたが、何も起きているようには見えない。
「もう、羽生くんやめてよぉ。」
結城先輩の体験的にゆっくりとした素早いパンチが羽生の顔面にクリ―ヒットした。
「グハッ!! ...ど、どうして!」
天使ちゃんはハッとして真顔になって
「モブちゃん、結城さんに能力使って無いよね、そう言えば。」
「あ、確かに。」
教室に変な空気が流れ、羽生は唖然とした。
如月は結城先輩に
「この人は、俺達の仲を引き裂こうとした悪い奴なんです! でも俺じゃどうにもならないんですよ。先輩だけが頼りなんです!」
結城先輩は喜びに表情をほころばせ、目もキラキラさせて
「ほんと? 私を頼ってくれんの嬉しい! じゃあ、羽生くんには悪いけど、可愛い後輩のためにがんばるよぉ。」
そういうと彼女は現出の体制に入った。
「えーと、現出<おっとり熊さん(グリズリー・メロウ)>」
結城亜莉須の近くからクマのぬいぐるみのようなものが現出された。
えっ・・・クマのぬいぐるみ? なんだその武器。というか武器じゃないし!
驚きと共にクマのぬいぐるみはポテポテと歩き始め、羽生の足元へしがみついた。
「何だ、このクマは!? 放せ!」
その瞬間クマのぬいぐるみは羽生をひょいと持ち上げ、教室の端っこへと投げ飛ばしていった。さっきのスピードとは、真逆に一瞬で投げ飛ばした羽生の方へ飛んでいき
「くまちゃん、羽生くんをゆっくりと降ろしてあげて!」
羽生のやめろ!という叫び声は聞こえなかったのか、聞かなかったのか。結城亜莉須は鬼畜にもおっとりの能力で体験的ゆっくりをあびせた。
羽生の持っていたカバンの中にはたくさんの機材が入っており、それがさっきの戦いのせいで壊れていることも確認した。
「これで、終わりだな。」
「くそっ! どうしても君に勝って・・・」
「なんだ、うらやましかったのか?」
羽生は大声で叫んだ。
「そうだよ、うらやましかったんだよ!!」
あきれ果て、四人で羽生を置いて帰った。
その後、俺は効果が切れてしまった二人の元へ行き、無事取り戻したのであった。
「やあ、如月君、無個性に戻った気持ちはどうだい?」
「お前が俺の個性を奪いやがったのか!」
「僕はねぇ、なんの努力もせずに個性を貼っつけたような君を、ましてやそんな邪な能力、必要ない! 僕は君を倒す。」
羽生は自分のバッグからごそごそとなにかを取り出すとそれはボクシンググローブのようなものだった。
「柄にもなく、いい趣味だな、明○のジョーとかにあこがれたのか?」
如月の冗談っぽく言った時、その瞬間右の耳から空気を切り裂くような音が聞こえた。
おそるおそる見ると、奴のストレートの右手が右耳をかすめ取りかけていた。
次は外さないと言わんばかりの目つき、拳を戻し、一人前にボクシングのステップを踏んでいる。如月はこのままではまずいと思い、一度距離を離れようと後ろ歩きで一歩後退しようとしたら、羽生は一歩前へ出て、如月にラッシュを決めようと必死になっている。よけようとしてのけぞろうとしてこけたことが幸いしてラッシュを回避することが出来た。
羽生の拳は自由にしなる弾丸のようであったが、あたらなければどうということは無い。冷静に考え、如月はあまり身体を動かすのは得意ではないが床に寝ころんだ状態から相手を蹴りあげようとした。しかしながら、それよりも早く、彼の鉄槌が顔面を直撃しようとしていた。
とっさの事に何も考えられなかったが本能的に避けていた。
避けたところをみると月のクレーターのようなへこみがあいつの破壊力が覗える。
いや、高校生でへこみ作るほどのパンチ力出せんのかよ、変態かよ。
ていうかあいつ笑ってないか?こえーよ、サイコパスかよ。
「逃げてばっかりなんて芸がないねぇ。」
「お前、能力者なのか?」
そう聞くと、羽生ではなく、天使ちゃんが割って入ってきた。
「それは違うと思うわ。私、神様だから、モブとペキュラーとの違いが区別できるのよ。」
「そう、彼女の言う通り、僕はペキュラーじゃない。でも、幸いにも頭脳には恵まれていた。賢いだけじゃあ、個性とは言わないようだね。だが、賢さのおかげでこのパワーグローブを発明できた。」
「もしかして、個性が無くなったのも発明品のせい...?」
羽生が不敵な笑みを浮かべ、手に嵌めたパワーグローブのスイッチを作動させていた。すると拳の先端から電流のようなものが流れていた。
「何も持たんお前の負けだ! このパワーグローブの威力ははスタンガンの二倍に相当する!  堕ちろ!蚊トンボ!」
羽生の怒りの雷が振り下ろされようとした時突然、拳は止まっていた。
如月は心の中で俺の中のスタンドパワーが目覚めたのかと思ったがそうではなかった。
「如月くん、私が動きを遅くしている間に逃げて。」
動きをゆっくりにしているのはまぎれもなく結城先輩だった。だが、彼女は如月とも、羽生とも離れた位置にいた。拳には目に見ない何かがいるようだった。
「結城先輩、なんで、、そうか装置を付けてないからか・・・。」
羽生は怒りの矛先を如月ではなく、結城亜莉須にむけた。結城亜莉須は羽生の鬼の形相に泣きそうになっていた。
「そんな犯罪級にかわいい泣き脅しでも通用しないですよ。あなたも今そのそいつの呪縛を解いてあげますよ。」
羽生が取りだしたのは如月に付いていたボタンくらいの大きさの機械。それを見たれんれんは解説するように語り始めた。
「そうか、原理はわからんがあれでモブ男の個性を消していたのか。」
それに答えるように羽生は
「この個性キャンセラーは、相手の個性の効果を受けなくする、もしくは無効にするようにお前が付けているそれと僕のこれがお互いに能力効果を邪魔する周波を放っているんだ。さあ、結城先輩、彼から解放されなさい。」
首元に装置を付けたが、何も起きているようには見えない。
「もう、羽生くんやめてよぉ。」
結城先輩の体験的にゆっくりとした素早いパンチが羽生の顔面にクリ―ヒットした。
「グハッ!! ...ど、どうして!」
天使ちゃんはハッとして真顔になって
「モブちゃん、結城さんに能力使って無いよね、そう言えば。」
「あ、確かに。」
教室に変な空気が流れ、羽生は唖然とした。
如月は結城先輩に
「この人は、俺達の仲を引き裂こうとした悪い奴なんです! でも俺じゃどうにもならないんですよ。先輩だけが頼りなんです!」
結城先輩は喜びに表情をほころばせ、目もキラキラさせて
「ほんと? 私を頼ってくれんの嬉しい! じゃあ、羽生くんには悪いけど、可愛い後輩のためにがんばるよぉ。」
そういうと彼女は現出の体制に入った。
「えーと、現出<おっとり熊さん(グリズリー・メロウ)>」
結城亜莉須の近くからクマのぬいぐるみのようなものが現出された。
えっ・・・クマのぬいぐるみ? なんだその武器。というか武器じゃないし!
驚きと共にクマのぬいぐるみはポテポテと歩き始め、羽生の足元へしがみついた。
「何だ、このクマは!? 放せ!」
その瞬間クマのぬいぐるみは羽生をひょいと持ち上げ、教室の端っこへと投げ飛ばしていった。さっきのスピードとは、真逆に一瞬で投げ飛ばした羽生の方へ飛んでいき
「くまちゃん、羽生くんをゆっくりと降ろしてあげて!」
羽生のやめろ!という叫び声は聞こえなかったのか、聞かなかったのか。結城亜莉須は鬼畜にもおっとりの能力で体験的ゆっくりをあびせた。
羽生の持っていたカバンの中にはたくさんの機材が入っており、それがさっきの戦いのせいで壊れていることも確認した。
「これで、終わりだな。」
「くそっ! どうしても君に勝って・・・」
「なんだ、うらやましかったのか?」
羽生は大声で叫んだ。
「そうだよ、うらやましかったんだよ!!」
あきれ果て、四人で羽生を置いて帰った。
その後、俺は効果が切れてしまった二人の元へ行き、無事取り戻したのであった。
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