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転生したら天使でした。

大橋 祐

説明は長い方が得だったり?

 説明回です。
 長ったらしいのは嫌いなんだけど世界観の為ですお付き合い願います。
 主人公の一人称視点なので説明が口頭になるの辛い。


何度目かの意識の浮上。
 今日だけで何度意識が落ちたことやら。

「布団で寝てる……! あの子は」

 もうすっかり暗くなったらしく窓から光が入ってくることはなかった。

「この世界にも夜の概念はあるのか……」

 確か、月に魔力が溜まるみたいな考えがあったしそこら辺と何か関係があるのだろうか……。

 記憶の片隅にあった天使への転生。
 朝でいいのかはわからないが起きてた時に見た光景翼の生えた人間達の集団が正しければ本当に天使の世界に転生したらしい。

「うん? なんだこれ?」

 部屋の机に封筒が置かれていて日本語で天音君へ、と書かれていた。

「俺宛て?」

 疑問に思いながらも封筒を開けると普通に手紙と数枚の紙幣のようなものが入っていた。

『やあ、天音君。先程はイチャイチャでしたな。
 ということで詳しいことは彼女に聞いてほしい。
 さて、君には少しお小遣いをやろう。
 何かと不便であろうからな。
 無論、この世界で使える通貨だ。
            リグレスより』

 あの神様からだった。

「単位リグレスかよあの神様……」

 トントンとノックする音が聞こえ、反射的俺は封筒と紙幣をポッケの中に突っ込み起きてますと答えた。

 入ってきたのは先程の美少女だった。

「天音君……でいいんだよね?」

「ヒャイッ」

 声裏返った。
 死にたい。

「ふふっ、面白い人だね。リグレスから多少の話は聞いてる……と思うけど、あの人のことだから多分全然状況説明してくれてないよね。うん、顔見てわかった」

 露骨に聞いてないです。とアピールしたら解ってくれた。天使すごい。

「じゃあ、まずは天使についての説明だけど……そうね。君は天使についてどれくらい知ってるの? 地球はこの前まで監視対象だったからイメージぐらいは残ってると思うんだけど」

 イメージ。
 はてイメージとな……。

「うーん。頭に輪っかがついてて翼が生えていて神様の使いみたいなふわっとしたことぐらいしかわかりません」

「あー、君は後世の人間か……。輪っかは関係ないんだけど。いけないそうじゃなかったね。そうわたしたち天使は翼が生えてる、人間を圧倒したスペックで知能も高い」

 予想通りだけど何か引っかかる言い方をするな……。

 そして、と天使さんが一拍置いて、

「わたしたちは神とはあまり関係ないよ」

 は?
 先程の違和感を搔き消すレベルの弩級知識をぶち込んで来た。

「ど、どういうこと?」

「うんまあ当然の反応だよね。昔のわたしたちの先祖はテレポートを使う時に発生した魔力の波を辿り時空間との矛盾が起きない理由を探った」

 なんか難しい話になってきたんだが……魔力? 時空間? どういうこと?

「ん? なんか解ってなさそうな顔だね」

「は、はい」

「ふむふむ、まあ少し簡単に説明するとここに一枚の紙があります」

「はい」

「これはワープ航法の宇宙歪曲型ワープで説明されることが多いんだけど。ほいこの点をA、この点をBとします」

 紙の左にA点がおかれ右にB点がおかれている。ああ、これテレビで見たことあるヤツだ。

「AとBを重ねるように紙を折ります。こうして点の距離をなくして移動しようとするのがテレポートの原理説明に一番わかりやすいんだけどわかった?」

「まあ、聞いたことあったので一応は……それと時空間の矛盾? とどう繋がるんですか?」

「うん。いい質問だね。何が矛盾してるかというとこう移動した時、必ず紙に折り目がつくんだよね……ただわたしたちの世界にはその折り目のようなモノがない。痕跡も見つからなかった」

「うん? それってつまり説明が間違ってるんじゃ?」

「そう信じた天人たちも多かったんだけどねー。ただ、決定的な証拠を見つけてしまった」

「証拠?」

「そう、平行世界パラレルワールドの確認。君たちの世界でもその概念はあったはず」

「あ、ありますね……。いや、例え平行世界が見つかったとしても矛盾とは関係ないんじゃ」

「まあ、たしかにそうだね。ポイントはこの紙の折り目が何を表すかなんだけど簡単に言うとこれは歪み・・だ。平行世界でその歪みと思われるこの世界とのズレを見つけた」

「そ、そのズレっていうのは?」

 ヤバい。
 なんかめちゃくちゃ気になる。


「法則のズレ。この世界の魔法の概念が無く、その世界では魔法が一部制限され、明らかに違う常識で成り立っていたんだよ」

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