東方消想録

如月大河

地霊殿の絆 前編

「・・・・・・大丈夫か?」
あの後魔理沙が倒れてしまったので地霊殿を借りて、休ませて貰っている。今は昼食ができた様なので魔理沙の様子を見に来た。
「大丈夫に見えるかぁー?この野郎ぅー!」
・・・・・・完全に酔っているな。ひどいな。ここまで酔っているとは。どうするか。
「ま、魔理沙。昼食できたから、行こう?」
「おん?そうかぁ。じゃあ、早く行こうぜぇ。」
と言って、魔理沙は立とうとするが、酔っているせいでまともに歩けず、倒れてしまう。
「・・・・・・はぁ。しょうがない。」
俺はそんな魔理沙を見ていられず、おんぶしてやる。
「・・・・・・ふぁ?ら、来斗?な、な、何してるんだよ!?」
最初は魔理沙は気付かなかったが、暫く歩いていると気付いた様で、慌てて裏返った声で聞いてきた。
「何って、魔理沙が動けなかったから食堂まで運んでるんだよ。悪いか?」
「わ、悪いって、それは・・・・・・。私は嬉しいけどよ。」
魔理沙のデレ、見れて嬉しい。と思ってしまう自分がここに居た。

「あっ、魔理沙さん。大丈夫でしたか?」
食堂に来るとみんな座って待っていた。俺は魔理沙を空いていた席に座らせ、俺も急いで座った。
「揃いましたね。では頂きましょう。」
そして、全員で食事をする。
「美味いな。誰が作ったんですか?」
「アタシだよ。火焔猫燐。お燐と呼んでくれ。よろしく。」
「お燐だけずるいよー。あっ、私は霊鳥路空。お空って呼んでね!よろしく。」
「お燐とお空ね。俺は来島来斗。よろしく。」
猫と鳥か・・・・・・。何とも不思議な物だ。どう見ても姿は動物なのに人間の姿をしている。
「そう言えば、こいしはどこに居るんだ?」
「こいしなら最初からそこに居るよ。」
と大河は俺の左側を指差した。えっ?何も居ないよ。
「えーっ。やっぱり分かるんだ。つまんないなー。」
横から可愛らしい声が聞こえてきた。しかしそこには誰も居ない。
「早く姿を見せなよ。そこに居るのは分かってるんだから。」
「はーい。」
すると、突然横に少女が姿を現した。
「えっ!?き、君は。」
さすがにびっくりする。何これホラー?
「私は古明地こいし。お兄さんはだぁれ?」
「お、俺は来島来斗。よろしく。」
「うん!よろしく!」
「こいしはね。無意識を操る程度の能力を持っているんだ。だからさとりたち能力者でも見えないんだ。」
へぇー。・・・・・・うん?じゃあ何で大河には見えているんだ?
「・・・・・・それが、良く分からないんです。如月さんも分かっていない様なので。」
何で平然と心を読んでくるんだ。言わないって選択肢は無いのか。
「ありません。私、嘘は好きではないので。」
・・・・・・もういいや。こんな感じに、地霊殿での昼食の時間は終わった。

コメント

  • 如月大河

    すみません。今日は投稿出来ません(´;ω;`)許してください何でも(sh。
    後、YouTubeに28日に動画を投稿します!チャンネル名も同じなので直ぐに分かると思います。是非見てください!

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  • ノベルバユーザー317126

    ありがとうございます!過去編が完成するまで楽しみに待ってます〜

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  • 如月大河

    どうも。大河です。前回、コメントありがとうございました!一応、過去編は書いている途中なのでお待ちください。

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