東方消想録
険悪な二人
ーまたか。俺はまた夢を見ている。夢には前に見た3人と一人の大人が居る。多分、怒られてるのか?大人が白髪の女の子の腕を掴み、そしてー
「・・・・・・。」
俺は夢から覚めた。凄い眠い。寝たはずなのにだ。理由は分かっている。あの夢だ。
「・・・・・・最悪だ。」
それが今の感想。本当に嫌な気分だ。そんな愚痴を心で呟いて、寝室を出る。
寝室を出て、俺は妖夢さんが食事の準備をしている台所に来た。妖夢さんは野菜を切っている。と、そこに如月さん、いや、大河が来た。
「おはよう。来斗。妖夢。」
「おはよう。きさら、大河。」
「おはようございます。如月くん。」
・・・・・・やっぱりあの夢は本当なのか?大河と妖夢さんの会話は何かがすれ違っている。
「手伝うよ。妖夢一人じゃ大変だろうし。」
「大丈夫です。如月くんの手を借りるまでも無いですから。」
大河は妖夢を心配しているが、妖夢さんの方がそれを拒む。俺には何となくこうなっている原因が分かる。だから、これが今まで続いているのだと考えると、余計に心配だ。
「あの、少し聞きたいんだが、」
俺がそう口を開いたその時、襖が開いた。そこから魔理沙が入ってきた。寝起きの様で、まだパジャマのままで、まだ眠そうだ。
「おはよう。来斗。」
「おはよ、魔理沙。ってまだ着替えて無いんだ。早く着替えて来なよ。」
「まだ準備に時間が掛かります。もう少し待っていて下さい。」
「んー?そうか。じゃあ部屋を片付けて来るぜ。来斗も手伝ってくれ。」
「ああ。分かった。」
そうして俺は魔理沙と部屋を片付けに部屋に戻った。
「・・・・・・妖夢。ちょっと無理してない?少しは休んだ方が・・・・・・。」
「大丈夫です。それに休んでいる暇なんてありません。私は幽々子様の、白玉楼の庭師ですから。」
「・・・・・・それで幽々子が悲しむとしても?」
「如月くんには関係ないですよね。私の事は私が一番分かっています。」
「そう。ごめんね。だけど、これだけは言わせて。・・・・・・僕も幽々子もみんな妖夢を心配している。無理はしないで。」
「・・・・・・。」
暫くして、朝食ができた様なので俺と魔理沙は幽々子さんが待つ部屋に向かった。だが、
「・・・・・・どういう状況?」
俺の目に映ったのは何とも異様な光景だ。机を挟んで、大河と妖夢さんが睨み合って、いや妖夢さんが一方的に睨み付けている。それに対し、大河は困惑しながら笑っている。何で?
「ああ。二人とも来たわね。早く座って。妖夢ちゃん。二人とも来たからもう止めなさい。」
「え?いや、・・・・・・はい。」
妖夢さんも幽々子さんの圧で鎮まった。怖え。
「それより、来斗は次はどこに行くの?」
「うーん。やっぱりさとりさんの所ですかね。霊夢からも行った方が良いって言われたので。」
「そう。じゃあ妖夢ちゃんも連れてって。道が分からないでしょう?」
「えっ?でも。」
妖夢さんはここの庭師だ。余り離れない方が良いのではないか?
「あ、妖夢ちゃん。これ、さとりに届けてくれるかしら。」
と、幽々子さんは妖夢さんに一通の手紙を渡した。妖夢さんはごくり、と頷いた。こんな空気が続き、朝食を食べた。そして俺たちは幽々子さんにさとりさんの居場所を聞き、次の目的地、地霊殿へと向かう。
「・・・・・・。」
俺は夢から覚めた。凄い眠い。寝たはずなのにだ。理由は分かっている。あの夢だ。
「・・・・・・最悪だ。」
それが今の感想。本当に嫌な気分だ。そんな愚痴を心で呟いて、寝室を出る。
寝室を出て、俺は妖夢さんが食事の準備をしている台所に来た。妖夢さんは野菜を切っている。と、そこに如月さん、いや、大河が来た。
「おはよう。来斗。妖夢。」
「おはよう。きさら、大河。」
「おはようございます。如月くん。」
・・・・・・やっぱりあの夢は本当なのか?大河と妖夢さんの会話は何かがすれ違っている。
「手伝うよ。妖夢一人じゃ大変だろうし。」
「大丈夫です。如月くんの手を借りるまでも無いですから。」
大河は妖夢を心配しているが、妖夢さんの方がそれを拒む。俺には何となくこうなっている原因が分かる。だから、これが今まで続いているのだと考えると、余計に心配だ。
「あの、少し聞きたいんだが、」
俺がそう口を開いたその時、襖が開いた。そこから魔理沙が入ってきた。寝起きの様で、まだパジャマのままで、まだ眠そうだ。
「おはよう。来斗。」
「おはよ、魔理沙。ってまだ着替えて無いんだ。早く着替えて来なよ。」
「まだ準備に時間が掛かります。もう少し待っていて下さい。」
「んー?そうか。じゃあ部屋を片付けて来るぜ。来斗も手伝ってくれ。」
「ああ。分かった。」
そうして俺は魔理沙と部屋を片付けに部屋に戻った。
「・・・・・・妖夢。ちょっと無理してない?少しは休んだ方が・・・・・・。」
「大丈夫です。それに休んでいる暇なんてありません。私は幽々子様の、白玉楼の庭師ですから。」
「・・・・・・それで幽々子が悲しむとしても?」
「如月くんには関係ないですよね。私の事は私が一番分かっています。」
「そう。ごめんね。だけど、これだけは言わせて。・・・・・・僕も幽々子もみんな妖夢を心配している。無理はしないで。」
「・・・・・・。」
暫くして、朝食ができた様なので俺と魔理沙は幽々子さんが待つ部屋に向かった。だが、
「・・・・・・どういう状況?」
俺の目に映ったのは何とも異様な光景だ。机を挟んで、大河と妖夢さんが睨み合って、いや妖夢さんが一方的に睨み付けている。それに対し、大河は困惑しながら笑っている。何で?
「ああ。二人とも来たわね。早く座って。妖夢ちゃん。二人とも来たからもう止めなさい。」
「え?いや、・・・・・・はい。」
妖夢さんも幽々子さんの圧で鎮まった。怖え。
「それより、来斗は次はどこに行くの?」
「うーん。やっぱりさとりさんの所ですかね。霊夢からも行った方が良いって言われたので。」
「そう。じゃあ妖夢ちゃんも連れてって。道が分からないでしょう?」
「えっ?でも。」
妖夢さんはここの庭師だ。余り離れない方が良いのではないか?
「あ、妖夢ちゃん。これ、さとりに届けてくれるかしら。」
と、幽々子さんは妖夢さんに一通の手紙を渡した。妖夢さんはごくり、と頷いた。こんな空気が続き、朝食を食べた。そして俺たちは幽々子さんにさとりさんの居場所を聞き、次の目的地、地霊殿へと向かう。
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コメント
如月大河
と、言うことで・・・・・・。東方消想録は十話になりました!(*^^*)結構時間が掛かりましたが、何とか十話まで来ました!いつも読んでくれてありがとー!まだまだ続くので楽しみにしてください!あ、Twitterやっているので、フォローして。(懇願)