〜チートでハーレムなもふもふスローライフ〜

ひなた

2:こんにちは家族

母さんと話していると、メイドのフィルが声をかけてきた。

「」
兄さんが帰ってきたようだ。

(ガチャ)
僕の部屋の扉を開けた。

「ヒイロ、記憶喪失って聞いたけど大丈夫なの?!」

茶色でしっかりと整えられた僕の兄らしき人が、扉を開けるやいなや聞いてきた。
すると母さんが答えた。

「そうなのよ…………。あら、今日は生徒会があるから遅くなるって聞いたけど、早いわね。どうしたの?」

「どうしたじゃないよ!ヒイロが記憶喪失って聞いたから急いで帰ってきたんだよ!」

もう一度見てみると、 ハァハァ と言っていて、急いで帰ってきたことがわかる。

「兄さん(?)ありがとうございます。
僕は記憶喪失したそうなので、色々忘れています。ご迷惑をおかけしますが。その辺は兄さんの力を貸してください。」

「・・・。」

兄さんは黙った。

「突然しっかりしたな…。
確かに前のヒイロとは別人のようだ…。
記憶喪失と言うよりも、他の人格が取り付いたみたいだな。まぁいい。
あ、母さん。ヒイロは今日聖堂に行く予定じゃなかったっけ?」

聖堂?なんだ?

「あぁ、そうだったわね!ひーちゃん、さっきお話した『5歳になると聖堂で神様のご加護』が与えられるのよ。しーちゃんも一緒に行きましょう?着替えてらっしゃい。」

母さんがそう言うと兄さんは着替えに行った。
加護…?あぁ。さっき話していたな!えっと、どんな神様からご加護を与えられるのだろう?楽しみだなぁ!

「母さん、どんな神様がいらっしゃるのですか?」

気になったので聞いてみた。

「えっとね、
創造神
時空神
精霊神
炎武神
水龍神
風鈴神
土壁神
漆黒神
天明神
雷光神
よ!
創造神、時空神、精霊神はこの世界では持ってる人は指で数えるほどしかいないわ。
普通は、1つ加護をもらえるのよ。2つもらえていると、未来有望と言われて注目されるわ。
3つもらっている人なんて伝説の勇者様ぐらいよ。
そういえば、最近勇者様が召喚される準備をし始めたって聞くわね。」

勇者様が召喚されるということは、この国はどこかと戦争しているのかな?

「母さん。この国はどこかと戦争しているのですか?」

そう言うと母さんは悲しい顔をした。

「ええ、、。魔族と戦争をしているのよ。
魔族も悪い方ではないと思うのだけれどね…。戦争で人族であれ魔族であれ、なくなっていると思うと悲しいわ。」

…。やはり魔族なんだな。テンプレだ。

「そうですか…。」

ええ…。と母さんが言うと、ハッと顔を上げた。

「あら、もうこんな時間じゃない!聖堂が閉まってしまうわ!ひーちゃん用意してちょうだい!」

はい。と僕は言って、母さんが部屋を出ていったら着替えを始めた。メイドたちが手伝おうとしてきたが、恥ずかしいので遠慮した。

そして、聖堂についた。
とても大きい。

「入りましょう。」

母さんが言った。
入って見ると、少し列が並んでいた。並んだ。その間に少し話をした。

「そういえば、兄さんはどのような加護を与えられたのですか?」

兄さんは生徒会に入っているらしいし、すごい加護をもらっているのだろうか。

「僕かい?僕は、炎武神と、風鈴神から加護を貰ったから、火と、風の魔法が得意なんだ。」

2個持っているって、未来有望と言われるんだよな…。兄さんはすごい人なんだ!

「兄さんってすごいのですね!尊敬します!兄さんが兄さんで良かったです!友達ができたら兄さんを自慢したいです!」

兄さんは照れた。
そうしている間に僕らの順番が回ってきた。
司祭さんが出てきて僕に言った。

「この水晶玉に手を触れてください。」

僕は言われた通り僕は水晶玉に手を触れた。
すると…。

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