2.5D/リアル世界の異世界リアル
第31話
31
気づくと俺は自分の席にどっかりと腰を落としていた。
しかも授業が始まる1時間以上も前から。もちろん余裕で一番乗りだった。
誰もいない教室。元いた世界の俺なら登校はギリギリなので、ほとんど見たことのない光景だった。
だがそれを抜きにしても不思議な感覚だった。お世話になったのは昨日からなのに、この教室からは懐かしさを抱かせるような哀愁が漂っている気がした。
(まぁそうだな。これは憑々谷子童自身がそうさせているのかもしれない……)
今の俺が知らない、以前の憑々谷子童。
残念すぎる言い方に置換するなら、著者が取って付けた仮の主人公。
「こんな朝早くに登校して、俺の前世に一体なにが!? みたいな気分だな……」
溜息せずにはいられない。いや、俺自身は別に平気だった。
熾兎から『大会で優勝しない限り退学』なんて宣告されて、そのときは驚きこそしたが―――冷静に考えてみれば、死ぬよりマシじゃないか。
そう。俺は3日後、大和先生に殺されるかもしれないのだ。
あの時の先生は冗談を言っているようには思えなかった。あの笑い方は教師のそれじゃない、殺し屋だ。俺を最強の異能力者と思っちゃいない―――いや、俺が暴走するの大歓迎みたいなご尊顔だった。
(うん……正直なところ、かなり今揺れている。先生と居残り授業してもいいかなーなんて……)
俺の予想が正しければ、もしその意思を先生に伝えたなら、俺は大会が終わるその時まで軟禁されるのだと思う。居残り授業ってのは単なる比喩で。
あぁ、わかってる。わかっているぞ読者諸君。大会を棄権してもいいと言ってくれたトピアに、確かに俺はこのように返事した。『いや、大会に出る』と。
このラノベ世界の主人公として、常識を覆してやろうと。
(……うん……うん。まぁ、でもあれだ、あれよ。つまりその……先生ルートのほうがよくないか? だって先生は最初から攻略できてるんだぞ? これからずっとエロシーンばっかりになるんだぞ? 読者と俺、ウィンウィンの関係じゃないか?)
どうせ退学になるんだったらさ、もう些事投げてもいいじゃん。トピアと結ばれることは著者のせいで困難だし……。仮に著者が俺に退学させるつもりがなくても、じゃあ『こんな八方塞がりな状況からどうやって俺の退学を回避させられるんだ?』という話だ。
アイツ本人も言ってたように、読者が納得できるような回避の仕方じゃなければならないんだ。アイツに書けるとは思えない。というか絶対、ここまでプロットすら立てずに書き進めているはずだ。
「はあ……。どうすっかなぁ……」
「え!? つ、憑々谷君!?」
その声に俺は驚いて振り返る。教室の扉近くに立っていたのは俺以上に驚いた様子の癒美だった。
「……おっす」
「え、あ、うん。……おっす」
癒美はわざわざ朝の挨拶を合わせてきた。地味に萌えポイント高いぞ、ここ。
「きょ、今日はずいぶん早いね? 何かあったの?」
「ただの気まぐれだ」
「も、もしかしてだけど……」
「?」
癒美は隣の自分の席に座ると、少し頬を赤らめながら、
「わたしと2人きりで……話がしたかった……とか?」
うむ……。まずどこから推察しようか(困惑)。
(癒美の知っている俺は、朝一の教室なら2人きりになれると認識してたのか? まぁ登校時間は皆いつも変わらんだろうし、早いヤツが誰なのかわかってくるかもしれないが)
さて、お次はメンヘラ臭がした彼女の今の発言なのだが―――しかしなるほど、癒美がこんな具合だからこそ、癒美の知っている俺は付き合おうとしなかったのかもしれない。そういう設定なのかもしれない。
しかし弱ったな。
なんと返事すればいいんだろう。できれば彼女を傷つけたくないのだが。
(よし、ここは黙っていよう。黙ってやり過ごすんだ)
「……………………」
「……………………」
「……………………」
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「……………………」
「……………………」
おい………………うおい!
なんでだよ! なんで癒美も黙りこくってんだよ! なんか言えよ!
俺が黙ってんだから空気読んでなんとか言えよ!
傍から見たらおかしすぎるだろ! 3分くらい無言で見つめ合ってんぞ!
(ちょ、著者め……!)
ここの描写、どう書き起こしてんだろうなぁ!? まさか行数無駄遣いしてねえだろうなぁ!? なんだったらこのまま、朝のホームルームまで黙っててもいいんだけどなぁ!?
「……ご、ごめん。変なこと聞いたよね……」
あ、勝った。
ちょっと嬉しい。もしかしてこれが著者の自粛なのか。まぁ微妙に思ってたのと違うような気もするが。とにもかくにもザマァ、だな(笑)。
【―――そんなことないぞ、癒美。……早くお前に会いたかったんだ】
な、なぬぅ!? また勝手に口が動いて……!
まさか怒ったのか!? 反撃のつもりか!?
「え?」
【本当は昨日謝るべきだったんだろうが……すまない。お前と樋口の関係を誤解していた】
「……あぁ。……うん」
癒美が気まずそうに顔を伏せた。著者が続ける。
【もっとお前達と3人で話していれば、こんなことにはならなかったはずだ。深く反省している。だからどうか、許してほしい】
「! いいよ! 気にしないから!」
これ以上は堪らないと言った様子で、癒美が胸の前で両手を振った。
「……わたしだって誤解してたようなものだし、じゃあお互いさまなのかなぁって思ってたんだ。……だからもう、謝らないで」
【しかし……】
「そ、それより! 来週の大会は大丈夫なの?」
【あ、ああ……】
どうも歯切れが悪い著者。
と、癒美が可愛らしく頬を膨らませた。
しかし直後むくれたように、
「嘘っ!」
【なっ……?】
「わたし、知ってるんだから! 憑々谷君は嘘を吐くとき、顎を引くんだよ! 今引いてた!」
【………………はは。幼馴染の癒美にはお見通しか】
著者が恥ずかしそうに後頭部を掻いて笑った。
……くどいようだが、俺の体だ。
【実は昨日、樋口が言ってたことに関してなんだがな……】
「大会に出ないと退学になるかもしれないってやつ? でも憑々谷君、出るんだよね?」
【ああ、出るには出るんだが―――】
その前に大和先生をなんとかしないとダメになったけどな。
トピアに策があるみたいだがやっぱり不安だ。はい次。
【俺の妹が……熾兎が言ってたんだ】
「? 熾兎ちゃんがなんて?」
お、癒美は熾兎を名前で呼ぶのか。だったら俺も下で呼ぶべきだろうに。
なぜこうなった。はい次。
【……俺の場合は、優勝しないと退学になる、と】
「ふえっ!?」
癒美が素っ頓狂な声を上げた。
「え、なんで!? 樋口君が言ってたことと全然違うよ!? どっちが本当なの!?」
【わからない。しかし俺は、熾兎が正しいと思っている……】
それは俺もだ。樋口は熾兎以上に信用ならない。
だってそうじゃなかったらお前……完璧なイケメンじゃないか(粘着)。
「……ねぇ、やっぱりわたし、また憑々谷君の特訓に付き合いたいな……」
癒美が寂しそうに呟いた。
【ダメだ】
即答する著者。キモい。
「うん……わかってるよ、憑々谷君がわたしを避けようとしてる理由。前にトピア先輩と手合せしたとき、わたしを巻き込んでしまったからなんでしょう?」
【……そうだ】
えっ、そうなのか?
「それでわたしが怪我で1週間くらい入院して……学園では憑々谷君の評判がどんどん悪くなっていったんだよね。……でもあれは本当に偶然だったんだよ。憑々谷君は悪くない」
【偶然だろうと俺がお前に怪我を負わせたのは事実だ。俺は非難されて当然だし、お前も本来は俺を責めなければならない立場だ。……もっとも、お前自身はそうしたくないから、以前にも増して俺と積極的に関わることで、自分はもう平気だと周囲にアピールしてるようだが……】
……な、なるほど。最初に会ったときの会話にはそんな重苦しい背景があったのか。無計画な著者のことだから考えなしだと思ってた。いや、実のところは後付けだったりするんだろうけど。
【俺はこれ以上お前に迷惑をかけたくないんだ。俺と平気そうに過ごしていれば俺の評判は変わるとでも思ったのか? 変わるはずがないだろ。むしろお前のそんな能天気な行動に賛同できない生徒ばかり増えていくぞ】
「だからわたしにもう構うなって?」
【ああ。俺は自分が嫌わられることにはいくらでも堪えられる。だが、お前が嫌われることには堪えられないんだ。……せめてもう少し、時間を置かせて欲しい】
「そんな……もう3か月も前の話だよ……?」
癒美の反応はごもっとも。噂としてみれば75日以上経ってるしな。
忘れ去られていないほうがよっぽど不思議だ。まぁ癒美が守ってあげたくなるほど可愛すぎるのが原因だろう(適当)。
【俺だってお前と同じ気持ちだ。早くまたお前と気軽に話がしたい。お前と堂々と特訓がしたい。……どうかわかってくれ……】
「憑々谷君……」
しんみりとした空気だった。
これには絶賛操られ中の俺も茶を啜ってるみたいな気分で静かに見守るしかなかったが、
「……………………じゃあ、チューして」
盛大に吹いた(気分)。
気づくと俺は自分の席にどっかりと腰を落としていた。
しかも授業が始まる1時間以上も前から。もちろん余裕で一番乗りだった。
誰もいない教室。元いた世界の俺なら登校はギリギリなので、ほとんど見たことのない光景だった。
だがそれを抜きにしても不思議な感覚だった。お世話になったのは昨日からなのに、この教室からは懐かしさを抱かせるような哀愁が漂っている気がした。
(まぁそうだな。これは憑々谷子童自身がそうさせているのかもしれない……)
今の俺が知らない、以前の憑々谷子童。
残念すぎる言い方に置換するなら、著者が取って付けた仮の主人公。
「こんな朝早くに登校して、俺の前世に一体なにが!? みたいな気分だな……」
溜息せずにはいられない。いや、俺自身は別に平気だった。
熾兎から『大会で優勝しない限り退学』なんて宣告されて、そのときは驚きこそしたが―――冷静に考えてみれば、死ぬよりマシじゃないか。
そう。俺は3日後、大和先生に殺されるかもしれないのだ。
あの時の先生は冗談を言っているようには思えなかった。あの笑い方は教師のそれじゃない、殺し屋だ。俺を最強の異能力者と思っちゃいない―――いや、俺が暴走するの大歓迎みたいなご尊顔だった。
(うん……正直なところ、かなり今揺れている。先生と居残り授業してもいいかなーなんて……)
俺の予想が正しければ、もしその意思を先生に伝えたなら、俺は大会が終わるその時まで軟禁されるのだと思う。居残り授業ってのは単なる比喩で。
あぁ、わかってる。わかっているぞ読者諸君。大会を棄権してもいいと言ってくれたトピアに、確かに俺はこのように返事した。『いや、大会に出る』と。
このラノベ世界の主人公として、常識を覆してやろうと。
(……うん……うん。まぁ、でもあれだ、あれよ。つまりその……先生ルートのほうがよくないか? だって先生は最初から攻略できてるんだぞ? これからずっとエロシーンばっかりになるんだぞ? 読者と俺、ウィンウィンの関係じゃないか?)
どうせ退学になるんだったらさ、もう些事投げてもいいじゃん。トピアと結ばれることは著者のせいで困難だし……。仮に著者が俺に退学させるつもりがなくても、じゃあ『こんな八方塞がりな状況からどうやって俺の退学を回避させられるんだ?』という話だ。
アイツ本人も言ってたように、読者が納得できるような回避の仕方じゃなければならないんだ。アイツに書けるとは思えない。というか絶対、ここまでプロットすら立てずに書き進めているはずだ。
「はあ……。どうすっかなぁ……」
「え!? つ、憑々谷君!?」
その声に俺は驚いて振り返る。教室の扉近くに立っていたのは俺以上に驚いた様子の癒美だった。
「……おっす」
「え、あ、うん。……おっす」
癒美はわざわざ朝の挨拶を合わせてきた。地味に萌えポイント高いぞ、ここ。
「きょ、今日はずいぶん早いね? 何かあったの?」
「ただの気まぐれだ」
「も、もしかしてだけど……」
「?」
癒美は隣の自分の席に座ると、少し頬を赤らめながら、
「わたしと2人きりで……話がしたかった……とか?」
うむ……。まずどこから推察しようか(困惑)。
(癒美の知っている俺は、朝一の教室なら2人きりになれると認識してたのか? まぁ登校時間は皆いつも変わらんだろうし、早いヤツが誰なのかわかってくるかもしれないが)
さて、お次はメンヘラ臭がした彼女の今の発言なのだが―――しかしなるほど、癒美がこんな具合だからこそ、癒美の知っている俺は付き合おうとしなかったのかもしれない。そういう設定なのかもしれない。
しかし弱ったな。
なんと返事すればいいんだろう。できれば彼女を傷つけたくないのだが。
(よし、ここは黙っていよう。黙ってやり過ごすんだ)
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なんでだよ! なんで癒美も黙りこくってんだよ! なんか言えよ!
俺が黙ってんだから空気読んでなんとか言えよ!
傍から見たらおかしすぎるだろ! 3分くらい無言で見つめ合ってんぞ!
(ちょ、著者め……!)
ここの描写、どう書き起こしてんだろうなぁ!? まさか行数無駄遣いしてねえだろうなぁ!? なんだったらこのまま、朝のホームルームまで黙っててもいいんだけどなぁ!?
「……ご、ごめん。変なこと聞いたよね……」
あ、勝った。
ちょっと嬉しい。もしかしてこれが著者の自粛なのか。まぁ微妙に思ってたのと違うような気もするが。とにもかくにもザマァ、だな(笑)。
【―――そんなことないぞ、癒美。……早くお前に会いたかったんだ】
な、なぬぅ!? また勝手に口が動いて……!
まさか怒ったのか!? 反撃のつもりか!?
「え?」
【本当は昨日謝るべきだったんだろうが……すまない。お前と樋口の関係を誤解していた】
「……あぁ。……うん」
癒美が気まずそうに顔を伏せた。著者が続ける。
【もっとお前達と3人で話していれば、こんなことにはならなかったはずだ。深く反省している。だからどうか、許してほしい】
「! いいよ! 気にしないから!」
これ以上は堪らないと言った様子で、癒美が胸の前で両手を振った。
「……わたしだって誤解してたようなものだし、じゃあお互いさまなのかなぁって思ってたんだ。……だからもう、謝らないで」
【しかし……】
「そ、それより! 来週の大会は大丈夫なの?」
【あ、ああ……】
どうも歯切れが悪い著者。
と、癒美が可愛らしく頬を膨らませた。
しかし直後むくれたように、
「嘘っ!」
【なっ……?】
「わたし、知ってるんだから! 憑々谷君は嘘を吐くとき、顎を引くんだよ! 今引いてた!」
【………………はは。幼馴染の癒美にはお見通しか】
著者が恥ずかしそうに後頭部を掻いて笑った。
……くどいようだが、俺の体だ。
【実は昨日、樋口が言ってたことに関してなんだがな……】
「大会に出ないと退学になるかもしれないってやつ? でも憑々谷君、出るんだよね?」
【ああ、出るには出るんだが―――】
その前に大和先生をなんとかしないとダメになったけどな。
トピアに策があるみたいだがやっぱり不安だ。はい次。
【俺の妹が……熾兎が言ってたんだ】
「? 熾兎ちゃんがなんて?」
お、癒美は熾兎を名前で呼ぶのか。だったら俺も下で呼ぶべきだろうに。
なぜこうなった。はい次。
【……俺の場合は、優勝しないと退学になる、と】
「ふえっ!?」
癒美が素っ頓狂な声を上げた。
「え、なんで!? 樋口君が言ってたことと全然違うよ!? どっちが本当なの!?」
【わからない。しかし俺は、熾兎が正しいと思っている……】
それは俺もだ。樋口は熾兎以上に信用ならない。
だってそうじゃなかったらお前……完璧なイケメンじゃないか(粘着)。
「……ねぇ、やっぱりわたし、また憑々谷君の特訓に付き合いたいな……」
癒美が寂しそうに呟いた。
【ダメだ】
即答する著者。キモい。
「うん……わかってるよ、憑々谷君がわたしを避けようとしてる理由。前にトピア先輩と手合せしたとき、わたしを巻き込んでしまったからなんでしょう?」
【……そうだ】
えっ、そうなのか?
「それでわたしが怪我で1週間くらい入院して……学園では憑々谷君の評判がどんどん悪くなっていったんだよね。……でもあれは本当に偶然だったんだよ。憑々谷君は悪くない」
【偶然だろうと俺がお前に怪我を負わせたのは事実だ。俺は非難されて当然だし、お前も本来は俺を責めなければならない立場だ。……もっとも、お前自身はそうしたくないから、以前にも増して俺と積極的に関わることで、自分はもう平気だと周囲にアピールしてるようだが……】
……な、なるほど。最初に会ったときの会話にはそんな重苦しい背景があったのか。無計画な著者のことだから考えなしだと思ってた。いや、実のところは後付けだったりするんだろうけど。
【俺はこれ以上お前に迷惑をかけたくないんだ。俺と平気そうに過ごしていれば俺の評判は変わるとでも思ったのか? 変わるはずがないだろ。むしろお前のそんな能天気な行動に賛同できない生徒ばかり増えていくぞ】
「だからわたしにもう構うなって?」
【ああ。俺は自分が嫌わられることにはいくらでも堪えられる。だが、お前が嫌われることには堪えられないんだ。……せめてもう少し、時間を置かせて欲しい】
「そんな……もう3か月も前の話だよ……?」
癒美の反応はごもっとも。噂としてみれば75日以上経ってるしな。
忘れ去られていないほうがよっぽど不思議だ。まぁ癒美が守ってあげたくなるほど可愛すぎるのが原因だろう(適当)。
【俺だってお前と同じ気持ちだ。早くまたお前と気軽に話がしたい。お前と堂々と特訓がしたい。……どうかわかってくれ……】
「憑々谷君……」
しんみりとした空気だった。
これには絶賛操られ中の俺も茶を啜ってるみたいな気分で静かに見守るしかなかったが、
「……………………じゃあ、チューして」
盛大に吹いた(気分)。
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