異世界転生したらチートでした

有林 透

選別

すると、何人かの生徒は震えながらも俺の方へ近づいてきた。

「お……願い……しますっ!」

足が震え、顔が蒼白していても、目は一切死んでいない。これをだれがばかにできるのだろうか。
確固とした信念を見せた8人。この8人は今までどれだけ罵倒されようとも、一切腐ることはなかった。

「8人か……。思ったより多かったな。まぁいい。お前ら8人を鍛える。やめたいと思ったらやめてもらっても構わない。『落ちこぼれ』と、また呼ばれたいのならな」

そういいながら魔力を抑えていく。
抑えると、魔力が発せられた騒ぎを聞きつけてきたのだろう。他クラスのボンボンたちが抗議してきた。

「なんで僕たちは指導してくれないんですか!?僕たちの方がクラスも実力も上ですよ?!」

因みに、他クラスは俺が来るのを知っていた。Fクラスへのサプライズとして情報規制をしてもらった。つまり、あらかたの俺の素性は知られている。

「ほう……。ではこの魔力の塊を受けて立っていられたら考えてやろう……。無理だろうがな」

その言葉が鍵となり、膨大な魔力。具体例を出すとすれば、Lv250程のモンスターを一撃で倒せるくらいの魔力をてきとーに分けて体内の魔力庫にぶち込む。

「ガァァァァァァッ!!!」

勿論御察しの通り、魔力庫に入らなくなって魔力回路がボロボロになる。
え?そんなことして罰せられないのかって?大丈夫さ、許可は貰ってないけど何とかなるよ。

「ふむ…思っていたより残ったな…。残るとしても15人くらいと思っていたんだが…37人も残るとは…」

A~Eクラスの貴族たちに加え、自分は実力があると思っているアホども。計135人ほどが来ていたのだが、そのほとんどが魔力回路をボロボロにされた状態で地面に横たわっていた。

残った37人の中でもギリギリの者と余裕綽々の者が居たりと、状況は様々だ。

「うーん…これだと多いからもうちょっとだけ魔力流すね?」

そう言ったと同時にギリギリで耐えて居た生徒の魔力残量の5倍程を投げ込む。

ドサッ…

6人が倒れ、31人となった。そしてここにFクラスの8人を加えるので39人。1クラス分位の人数がEXランクの授業を受ける資格を得た。

「さて、じゃあ残った39人はこっちに来てもらえる?」

そう言いながら新たな魔術を発動させる。

(完全回復)

即興で作った魔法だが、中々にいいものが出来た。

魔力と体力の回復、そして外傷と魔力回路の修繕を行う魔法だ。発動するには先程百何人に投げた魔力くらいなんだが…発動できそうなやつが何人かいるんだよなぁ…。

……まぁ、とりあえず後回しにして、クラス編成の準備をするか…。


「さて、今選ばれた39人と、Fクラスは俺が受け持つ。何か反論がある者は居るか?」

反論が出ると思ったが、生徒に流した魔力の塊などを見て怖気付いたのだろう、何も言ってくることは無かった。

「んじゃ、お前ら行くぞ〜今から授業だ。とりあえず2ヶ月でA級の魔物は倒せるようになってもらうぞ〜」

「え、ちょ、先生!!!2ヶ月でA級って無理ってあ!無視しないでくださいよ!!!」

生徒がなにか言っているが、しっかりとスルーして教室に戻る。さぁ…何人A級の魔物を倒せるようになるんだろうなぁ!!!楽しみだ…








なろうでは投稿したんですけど、こっちでは忘れてました…

あ、お久しぶりです(遅い)

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