異世界転生したらチートでした
大通りへ………
ガヤガヤ
「おっ!そこのにぃちゃん!新鮮な魚買っていかないかい?安いよ!」
「いやいや、こっちの魚の方がうまいし安いよ!」
ふむ、確かに安いが新鮮さが無いな…。しかも、うまいかどうかはわからない。なら、はじめに声をかけてくれたおっちゃんの方のを買うか。
「新鮮な魚を売ってるおっちゃんの方買うわ。いくら?」
「おっ、買ってくれるのか。値段は15匹で大銅貨一枚だよ。どうだ、安いだろ?」
ふむ、日本円にしたら500円か。めちゃくちゃ安いじゃん。
「あぁ、安いな。そうだ、追加でもう15匹もらえるか?」
「おう!いいぞ。それだったらちょうど銀貨1枚だな」
「ほい。うまかったら贔屓にさせて貰うよ」
すると、おっちゃんはニカッとした笑顔をみせ。
「おう!ありがとよ!またいつでも来い!」
いやぁ〜、いい買い物したな。
「おにぃさん!その感じだったら冒険者だろ?ここには質のいい武器が揃ってるよ!」
「おぉ、大量にあるな…。ん?あそこの樽に刺さってる剣とかはなんなんだ?」
すると、その店の店員は顔を曇らせて。
「あ、あぁ。そこは失敗作やら錆びたやつなんかを入れてるんだよ………。金に余裕がないんだったら、そこのを買えばいいよ。銀貨10枚だからな」
「そうゆうことか…。金に余裕はあるが、少しここを見させて貰う」
「あぁいいぞ。特にいいものなんかないがな」
店員はそういったが、この樽の中には何か懐かしい感じがするものがあるのだ。
「ん?この刀は…。錆びているのか」
懐かしさを感じるものは、この刀のようだ。まるで………いや、そんな事はあり得ないか。
「その刀はおにぃさんに似た人が昔置いていったよ。俺の許可もなしにね。俺が置くなって言ったのに置いていったんだよ。なんか「この刀を取ったやつがいたら、そいつにこれを渡してくれ」って、これを渡されたんだよ。もう50年以上前の話だけどね………」
店員は懐かしむような、鬱陶しそうな顔をしていた。
 貰った包みを開けてみると、そこには金属の塊と何か紙切れが入っていた。紙切れにはその刀の鑑定結果が書いていた。
絶剣 Доброе утро
ランク SS
備考 цес 時月によって作られた刀。切れ味はすこぶるよく、耐久性も申し分ない逸品。今は持ち主が現れるまで………。
保有スキル 
切れ味増加 死点線 自己修復 
親父か…。
「これを買うよ。これは俺の親父の物だ。俺が使った方がいいだろう」
「ほう、親父さんのか。なら金はいらん。持ってけ」
今まで無表情だった店員の顔が僅かに綻んだ。
「ありがとう。これからも贔屓にさせて貰うよ」
そう言って店を出、今度こそ買った店に向かった。
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