聖戦

ヤマネコ

第17話 バーレス将軍の"剣"

「フィレント紫騎兵隊、出陣だ!」

「オォーッ!フィレント様に続けーっ!」

「赤騎兵隊、フィレント殿に続けーっ!」

バーレス将軍の"剣"とされる赤騎兵隊と"頭"とされるフィレント紫騎兵隊がラグベルト軍援護のため、援軍として出陣したのである。

「ラグベルト様、また後ろから声がします!」

「ああ、間違いない。バーレス将軍の"剣"を送ってくれたのだ!」

一方リガーンズ本部では、援軍に来てくれたバルコ王国軍総大将マークス、副将トランス。そして、名を出さないグルーメル王国軍総大将仮面の将軍を歓迎していた。

「よく来られましたな、マークス将軍にトランス将軍、あとは...」

グルーメル王国の総大将、仮面の将軍を見てトーレスは少し違和感を感じた。何故なら、仮面の将軍はあまり言葉を発せず、不気味な仮面を装着しているからである。

「グルーメル王国軍総大将はそなたかな?」

ロドム老将が尋ねた。

「...。」

「何故そなたは、仮面を着けている?」

トーレスは恐る恐る聞いた。

「顔にたくさんの戦争の古傷があるからだ。」

それを聞いてトーレスは、納得した。

「とにかく、来てくれた事に感謝する。せいぜい頑張ってくれ。」

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