聖戦

ヤマネコ

第22話 グルーメル王国

バルコ王国に巻物を届けた後、次は南方のグルーメル王国を目指した。だが、ラグベルト達はまだ足を踏み入れてない場所で少し緊張していた。

「ラグベルト、グルーメルはどういう国なんだ?」

「俺にも分からん、だがサイラス将校から聞いた情報では昔、オーガ四人衆の一人の
ガロムと一騎打ちしたという猛将がグルーメルにいるらしい。」

「何!?ガロムだと!あの四人衆のガロムか?」

「多分。」

「あのガロムとやり合った相手が居るとは、ガッハッハー!」

「そのガロムというのは何者なんだ?」

「オーガ四人衆の一人で昔は、北の砦を住処にしていた数千万の軍の将であり、俺の次に強かった。だがそんなガロムとまともにやり合った相手が俺の他に居たとは。」

「その北の砦はまだあるのか?」

「いや、あそこもグリードと申す者が破壊しやがったからもう無い。」

「そうか、あっ着いたぞ。」

ラグベルト達は会話している間にグルーメル王国に着いた。

「ではまたここで待っていてくれ。」

「了解した。」

ラグベルトは門番に通らしてくれるよう頼みに行った。

「あのー、グルーメル国王に会いたいのだが。」

「お前、名は?」

「ラグズ王国の将、ラグベルトだ。」

「通行証は?」

「無い。」

「なら無理です。どうぞお帰りを。」

「お願いだ、入れてくれ。」

「将軍でも無理です。」

「では、この巻物を国王に届けてくれ。」

「...まぁ、良いでしょう。」

ラグベルトは急いでウードの待っているところに戻った。

「終わったか?」

「ああ。次はルシガンに向かうぞ。」

「わかった。」

ラグベルト達は、次にルシガンに向かった。

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