僕の異世界転生はもっと充実するべきだ。

タカナシリョウ

2・運命の出会い(悪い意味で)

やぁこんにちは。この作品の主人公でもある橘リンだよ。職業は現役ひきこもりの高校生さ。そんな僕がなんと最高神カストリアというアホ神に選ばれて異世界転生することになったんだ!その目的は魔王を倒して世界を救うっていうとても名誉ある任務ってわけ。そんな選ばれし僕なんだが、、、
「なんで神器でコンビニのたこ焼き食わなきゃならんのだ、、、。」
ちなみに冷めてるのであまり美味しくない。あ、それと神器ってのは転生する時に神様(笑)にもらった。その神(紙)いわく世界最強(笑)の武器らしい。で、只今の状況を説明すると、そのアホ神が僕を転生させる時、僕を全裸のまま転生させたので街中に全裸の人物が突如現れるという僕が読んでいたラノベでも例を見ない状況になってしまったわけだ。まぁ不幸中の幸いか、転生する時にもらったお金(この世界だとルピアルというらしい。長いね。)の金貨10枚を貰っていたのでそのお金で服を買えたのはいいのだが、(ちなみに僕がいた世界でいうと金貨1枚千円、銀貨1枚百円、銅貨1枚十円って服を買った店のばぁちゃんが言ってた。なぜばぁちゃんがそれを知っていたかは知らん。)店に入った瞬間周りからとても冷たい目で見られた。といっても行く途中でも見られていたので慣れていたが。そしてそこで服を買い、腹が減ったので神器でたこ焼きを食っているとゆうわけさ。え?神器の名前?知らん忘れた。
「はぁ、、、どうしよ。」
というわけでこの状態では魔王なんか絶対倒せないというわけで町の中央のベンチに座り、なんとかしようと考えているわけなんだが、、、なにも思いつかん。だいたい転生した時の僕の状況の噂が広まっているのか、町に歩いてる人みんなが僕を避けてるんだよなぁ。これじゃあ話しかけようにも話しかけられん。どうしたもんか、、。
「あの、すみません。そこの気持ち悪い顔をしたお兄さん。」
うん、僕じゃないな。てかこいつ誰?見た目からして僕と同年代か?女子っぽいけど格好は女子ぽくないな、、髪は黒で胸は、、ないに等しいな、てか頭に猫耳が生えてるな、ということはこの世界には獣人がいるのか。まぁ少なくとも僕は気持ち悪い顔はしていない。どちらかというと絶世の美青年のはずだ。いや、違うよ?現実逃避じゃないよ?だからこいつが呼んでいるのは僕ではないと確定!
「なにさっきから表情を気持ち悪いくらいコロコロと変えているんです?その、、変える表情全てがキモいんでやめてくれませんか?」
うーん!この人が呼んでいる人の顔は相当気持ち悪いんだろうなぁ!そりゃもう想像できないくらいに!、、、にしてもなぜ僕の耳元で喋ってるの?この人。うるさいよー。
「まさか、、聞こえないんですか?こんな耳元ではっきり喋っているのに。すみませーん、聞こえませんかー?」
あの、呼んでいる人と違う人の耳元で喋ってもそりゃ聞こえないと思いますよ?この人はバカなんですかね。うるさいなーそろそろ温厚な僕だってちょっぴり怒っちゃうぞ☆
「おい聞こえてるんですかハゲ!聞こえてるんならさっさと返事してください!」
「うるせぇハゲちゃうわ!しかも僕遺伝的にハゲるのほぼ確定してるから普通に傷つくんですけど!だいたいさっきから誰呼んでんだよ!耳元で喋んなこのハゲ!迷惑で〜す!!」
「なっ、、誰がハゲですか童貞みたいな顔して!だいたい私は女の子ですよ!?女の子に対してハゲは酷いと思います!この全裸男!!」
「そ、そそそそれは違う!全裸だったのはいろいろ事情があってだな、、。ってなんで僕が悪いみたいになってんだ!」
「だって実際あなたが悪いんじゃないですか!あんなに耳元で呼んでいたのにキモい顔丸出しで無視してたのはそっちでしょう!」
だからさっきからキモいキモいゆうな!まるで僕がキモいみたいじゃないか!、、てこいつ、今なんて言った?
「お、おい今俺を呼んでたっていったか?」
「そ、そうですが、、、なんですかいきなりかしこまって!ま、まさか私をハレンチな目で見てるのでは、、?」
ちがぁぁぁぁぁぁう!断じて違う!どうしてそうなった!?どうやったら今までの会話でそこに行き着く!?
「ち、ちちちがうわ!僕はそんな目でお前をみてねぇっつーの!」
「いえ!嘘ですね!だってあなた私の胸をちらっと見たでしょう!だからあんな気持ち悪い顔を、、、今すぐ巡回官に通報してやる!」
違うんだ!ただ女の子にしては胸が小さいなぁ〜って思っただけだ!
「ちょ、ちょっと待ってくれ誤解だ!だいたいお前の胸なんてあってないようなものだろ!」
「い、今言ってはいけないことを言いましたね、、?」

シャキ

「あ、あの〜なんですかねそれ?見たからに刃物なんですけど、、、」
やべぇ、、顔が仁王像みたいになってるよ。
「うるさい!、、、お前が悪いんだ、、胸を、、胸をバカにしたお前が悪い!」
ちょ、ちょま



ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!



というわけでどちらも巡回官に捕まりました、、。くそ!何故僕まで巻き込まれなきゃならん!
「はぁ、、、元はと言えばあなたのせいですよ。あなたが私のことを無視するのがいけないのです!」
こいつ、、、。
「あーもう分かったよ。それは巡回官さんの前でたくさん話したろ?悪かったって。で、僕に何の用で話しかけたんだ?」
自分で言うのもなんだが噂が一人歩きしてる分僕は今町だと変人扱いなはず。(巡回官さんにも言われた。)そんな僕に話しかけるなんてかなりの物好きか同じく変人くらいしかいない。あ、もしかして僕があまりにもかっこよすぎて話しかけたくなっちゃったとか?いやー僕もモテるなぁー!逆ナンなんて人生で初めてだ!それでは早速一緒にご飯でも、、、
「出来れば私も話しかけたくなかったんですけど、、、」
ですよねーそうだよね。まぁ変人に話しかけるのなんて普通嫌だよね。僕も嫌だもん。
「だけど、今私もあなたみたいに町で避けられているんです、、。それで、、困っていて、、、」
ん?どういうことだ?もしかしてこいつも全裸で町に突如現れちゃったとか?案外異世界あるあるなのかな?
「う、、、今とてつもなくあなたが気持ち悪いことを考えた気がするのですが気のせいですか?」
「い、いやいやいやぁ!!そんなことないよ!そんなこと、ねぇ?、、、」

ジトォ、、、。ササッ

ちょっ、、、そんな露骨に避けなくてもいいじゃん、、、。や、やめろぉ!僕をそんな目で見るなぁ!
「そんな露骨に避けないでよ!ただでさえ避けられてるんだから!」
「まぁいいです、、、。それで、何故私が町で避けられているかというと、最近この町である泥棒騒ぎがあるんです。それはもうその泥棒は襲った家貴重品を全て獲ってしまうという、、、。」
泥棒騒ぎ?はて?石川五右衛門的な?それとこいつがなんで関係するんだ?
「それでなんでお前が避けられるんだ?」
「それがですね、、、その泥棒の目撃情報と私の見た目が一致しているとかなんとかで、、それで私が犯人じゃないかって、、。」
あーなるほどねぇ。昔あった魔女狩りの軽いバージョン的なやつか。
「で、それでなんで僕に話しかけたんだ?」
「だって避けられてるんだから同じく避けられている人にしか話しかけられないんですよ。」
案外単純!でも俺でもそうするけどね!
「それでなんですけど、、お願いがあるんですが。」
「お願い?」
「はい。」
ほほーう、お願いか。これは一つこいつに借りを作れるかもしれん。とりあえず内容を聞かなきゃ始まらんよなぁ。
「そのお願いとは?」
「えっと、、私と協力して犯人を捕まえて欲しいんです!」
まぁですよね。それしかないですよね。でも僕が協力して何かメリットあるのか?そうだ!犯人を捕まえたらこいつから僕は頼れる人アピールして貰えば変人イメージ脱却&モテモテエンド行きじゃないか!むふふ、、、けしからん、、実にけしからん、、だが、それがいい!!
「わかった。協力しよう。」
「わーい!やった!これで変人アピール脱却&町を救った英雄として崇められるエンド行き確定です!」
お前も僕と似たようなこと考えてるのかよ。まぁとりあえず、
「じゃあ、今日からよろしく、、、えっと、なまえは?」
「私ですか?私の名前はリリカです!あなたは?」
「僕は橘リン。リンって呼んでくれ。」
「わかりました!リン!」
こいつ、案外嬉しそうだな。今まで一人だったから寂しかったんだろう。
「それでなんですけど、、」
「ん?なんだ?」
「私お腹空いたんですけど、お金持ってないので昼食代払ってくれませんか、、、?」
「な、、な、、」
なにぃぃぃぃぃぃぃぃい!まさかの無一文かよ!はぁ、、こりゃ世話が焼きそうなパートナーだよ、、まったく、、。

パーティーにリリカが加わった!!

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