作曲家異世界で無双?

Ren

6話 勇者召喚Ⅰ

次の部屋に居たのは二人の神だった。
「おっ来たな。生命の神セルスだ。よろしくな。」
「創造神ゼルクだ。よろしく。」
セルス「早速だが君たちにプレゼントだ。寵愛の加護と生命あるもの達の知識などをあげよう。」
勇利・奏歌「ありがとうございます。」
ゼルク「我も寵愛の加護と創造の力をやろう。」
勇利・奏歌「ありがとうございます。」
奏歌「ここが最後の仕上げの場所なのですか?」
セルス「それは違います。」
勇利「違うですか?」
ゼルク「違うのだ。我がそなた達と話したかっただけだ。最後の仕上げの場所はこの先だ。」
セルス「しかし真実を知るのは君たちだけ…あちらでどんな風に過ごすかは君たち次第だ。」
勇利「わかりました。」
ゼルク「1つお願いがあるんだが…聞いてくれるか?」
奏歌「お願いですか?俺達に出来ることならば。」
ゼルク「簡単だ。地球の時の様に二人の音楽を聴きたい。あれのおかげで他の世界も破壊せずに済んでいる。だから頼む。」
勇利「それぐらいならばいいよな?奏歌。」
奏歌「ああ。構わない。」
セルス「本当ですか?!」
奏歌「あ、あぁ。」
セルス「また、あなた達の歌と楽器の演奏を聴けるのならば今のうちに仕事を終わらなせなければ。」
といってセルスは居なくなった。
ゼルク「おい、ずるいぞ!」
奏歌「そんなに凄いのですか?俺達の歌と楽器の演奏は?」
勇利「俺も気になります。」
ゼルク「当たり前だ!世界の崩壊が色んなところであったのが途端に無くなったのだ。凄いのだ。それに神の心を癒すなど容易くない。音楽の女神ニーナでさえ出来ない事だ。」
奏歌「ニーナでも出来ないのになんで俺達が?」
ゼルク「さぁな、一つ分かるのは、君達は知らず知らずの内に知らない世界を救っているという事だ。」
勇利「あまり納得は出来ませんが…
俺達はいつも通りにすればいいと?」
ゼルク「そういう事だ。さて最後の仕上げの場所にお主達以外は着いたようだ。では今度は一人ずつ扉の向こうへ行け。」
奏歌「わかった。」
勇利「了解した。」
ゼルクに言われた通りに行くとその先にはクラスメイト達が居た。
こちらに気づいた女子が我先にと勇利の元に向かう。勇利が女子は囲まれてる間俺は男子と話していた。その時ゼルクが出て来て偉い神様風に話し出した。
ゼルク「フェトラに召喚されし者達よ。我は創造神ゼルク。そなた達に贈り物だ受け取れ。」
そう言って小さな光の玉が一人一人の身体は入って行く。
ゼルク「では準備は整った。では行ってくるが良い。」
話がトントン拍子で進むので誰も口を出すことも出来ず、教室の時と同じ感覚と共に俺達は召喚された。




(ここは?床に魔法陣が?)
俺達が目を覚ましたのは玉座の間ような場所で周りには騎士と魔法使いそして正面にドレスを来た王女の様な人と正装を来た王子の様な人そしてその奥に座る王冠を付けた王様らしき人とその隣で優雅に座る王妃様らしき人。そして床には俺達を召喚した魔法陣だがミリスからの知識とてらしてみると不完全な所がある本来の魔法陣ならば二百人程呼べるがこれは三十人程度劣化版の様だ。と思っていたが三十人呼べただけで奇跡だと喜んでいる。これは一から知識を集めなくてはならないようだ。神様の感覚と人間の感覚の違いを理解しなくてはいけない。そろそろ喜びに浸るのを辞めてほしい。そんな思いが伝わったのかこちらに話をする気になった様だ。とりあえずしっかり聞こうか。
「申し訳ない。儂はアルス・ルバート。ルバート帝国帝王である。」
「私はリアン・ルバート。ルバート帝国帝王妃です。」
「私はアルバ・ルバート。ルバート帝国皇太子です。」
「私はリルム・ルバート。ルバート帝国皇女です。」
アルス「ようこそ勇者達よ。この度、召喚に応じてくれた事有難く思う。」
そんなことをアルス帝王が言うので皆は…いろいろ思いがあるが発言してもいいのか迷っている様だったので先に俺が発言を申し出た。
奏歌「帝王様とお呼びすればよろしいのでしょうか?私は碧海 奏歌あおうみ そうかです。発言をお許し下さい。」
アルス「アルスで良い。してなにようぞ。」
奏歌「ではアルス。貴方は何故私達を勇者と呼ぶのですか?そして召喚の理由をお聞かせ願いたい。よろしいですか?」
アルス「そうだな。しっかり話さなくてはならないな。お前達は下がっておれ。」
と先程から無礼だのなんだのと声をあげる者達に念を押す。
アルス「さてまずは召喚の理由から話そうか。我ら人間は魔族とその王によって危機に瀕して居る。ここは魔族共の領土から一番遠いのでまだここは無事だがこの国に被害が出るのも時間の問題であった。そこでこの勇者召喚の儀式だ。過去にも危機に陥った時勇者召喚の儀式によって救われたと歴史書にあった為我らはこれを使った。そしてこれにより召喚された者は勇者と呼ばれると言い伝えがあったためそなた達を勇者と呼ぶ。これがそなたの質問の答えだ。まだあるかね?」
と聞き返してくる。この王は一部嘘をついたがまあそこは後々分かるであろう。
奏歌「では、質問させていただきます。勇者、それが世界を救うのならば、私達に何らかの力があると言いたいのですね?」
アルス「そうだ。文書にもそう書かれている。ステータスと唱えれば直ぐに分かるだろう。」
奏歌「それでは確認させていただきます。」
(ステータス)

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