悪役令嬢登場! ~伝説の召喚士は転生して最強を目指すそうです~
8 ダンジョンの支配者
[前回のあらすじ]
スライムと仲良くなり、めでたしめでたしムードに突入していた俺らに
オグルゾリターと名乗るゴブリン集団が襲いかかってきたのだった
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「数が..多いわね」
ヴァーナはそういいながら
手から赤い霧をだし、その後、先端が3つに別れた槍を装備した
俺も取り敢えずグロッグを構えたが
どうする? 55対2 じゃ、どうあがいたって勝てはしない
「..どうにかしてくれ、グロッグ!」
「いや、投げ槍するなよ!! ...だが俺らは恵まれてるぜ?
なんたって今日新しく仲間に加わった奴がいるんだからな」
スライムのこと?
いや、でもこんな無色透明の奴に..
「では、覚悟!!」
一気に軍勢が攻めいってくる
小鬼といっても六歳の俺らにとっては同じくらいの身長だ。
どうすればいい
と、俺が頭を働かせていると
..プニョン、プニョン
スライムが俺の前に移動した
協力してくれるのか?
自分の体を伸ばし、敵全体の足元に延びた
:::::::::::::::::::::::::::::::
「...何だ? 私たちをなめているのか?
こんな液体モドキに............この軍...を」
突如、彼らに焦りが見え始めた。
新しい仲間の能力の一つ
『粘着』である
「クッ、クソ。足が...」
「焦るな、足だけに魔力を溜めて抜けだすんだ!!」
リーダーのような奴が軍に伝えている
「まずい、早く仕留めるわよ」
「あぁ!」
彼女は翼を広げ後方の敵を切り刻む
なら俺は前方だ
「行くぞ!」
..ズガ  ..ザン  ..ガ!
俺は視界に入ったやつを全員斬っていく。
「おい、後ろだ!」
え
「ウォォォ!」
ゴブリン一人が思いっきり金棒を振り上げる
だがその攻撃は途中で止められた。
スライムによって
敵から馬鹿にされていた彼は自分の体を伸ばし、彼らの動きを止めた上に、
またまた体を伸ばし、今度は敵が武器を振り上げた瞬間
粘着によってそのまま動きを止めたのだ。
なんて仲間思いで可愛らしい奴なのだろう
それに比べてヴァーナは...
なんと上空から真顔で敵を刺している
とても便利で羨ましいとは思うが..なんか違う。
可愛らしさが一ミリも無いのだ
例えるなら、アヒルが水中に口をつけ魚を捕らえる感じだ
つまり地味すぎる!
とまあ、こんな感じで敵をどんどん蹴散らし
さっきまで大勢いた敵はたった一人になった
その一人とは、彼らのリーダーである。
「我らをここまで追い詰めたことは評価してやろう。だが...
お前達が死ぬことに変わりはないわ!!」
あいつに何かが集まっている
見えないがそう感じた
「気を付けろ! 何か仕掛けるつもりだ」
「遅い。 [鬼の咆哮!]」
彼が叫んだことによる衝撃波が襲ってくる..
まずい。非常にまずい。このまま吹き飛ばされたら
奥の鋭く尖った結晶にぶつかって最悪死んでしまう
「グロッグ、これに 『流し』は使えるか?」
「いや、無理だ。物体じゃないからな
前の戦闘で入手した魔法で良いのはないのか?」
!?
「そうか。そうだよ、その手があった」
だが、これを使うにはヴァーナも近くにいなくてはいけない。
「スライム、あの無愛想女をこっちに連れてきてくれ!」
ニュルっと頷いた後、即座に引っ張ってきてくれた。
さすがスライム。仕事が早い
「し、死ぬかと思った」
まぁ、死なないように頑張っているのにいきなり高速で引っ張られたら怖いわな
よし、皆揃った。
「ヴェニーレ-フルーシオ [ウォーターディフェーザ!]」
俺の予想通りだ。
ディフェーザって名前がつくくらいだから防御魔法なのだろう
衝撃波を水流で防いでくれている
しかもこの魔法、俺らの周りをぐるぐる回ってるから
360度、真上以外の方向からの攻撃を弾くことができる
「今だ、ヴァーナ! 何かクソ強い魔法を唱えろ」
「わかったわ」
そして、『鬼の咆哮』が途絶えた瞬間
彼女は上空へ飛び、翼が青白く光った。そして...
「ヴェニーレ-イブリース、ジャボール、ディアン」
「喰らいなさい、[悪魔喰襲]!」
彼女は両手を相手に向けて唱えた。
薄く光る紫色の四体の蛇のようなものが対象へ襲いかかった。
まるで、食に餓えた悪魔のように
「ッチ、なんだこれは!!」
彼は四体を斬ろうとするが一体斬った瞬間
他の三体に...
「グワァァァァ!!!!!」
喰らわれた。
な、なんて禍々しい技だ。
一瞬で倒してしまうとは。
「フン。ざっとこんなもんよ」
なんかもう軽くキャラ崩壊してないか?
前は気品の良いお嬢様だったのに
あ、そういえば敵は..さすがに死んでるよな
と俺が見てみると、彼の手先が少しだけ動いた。
「たかが子供、いやガキ二人にこの俺が...!!」
また、何かが彼に吸い込まれ、さっきの技でぶっ飛んだ
右手と左足が復活した
「負けるはずがなかろう!」
スライムと仲良くなり、めでたしめでたしムードに突入していた俺らに
オグルゾリターと名乗るゴブリン集団が襲いかかってきたのだった
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「数が..多いわね」
ヴァーナはそういいながら
手から赤い霧をだし、その後、先端が3つに別れた槍を装備した
俺も取り敢えずグロッグを構えたが
どうする? 55対2 じゃ、どうあがいたって勝てはしない
「..どうにかしてくれ、グロッグ!」
「いや、投げ槍するなよ!! ...だが俺らは恵まれてるぜ?
なんたって今日新しく仲間に加わった奴がいるんだからな」
スライムのこと?
いや、でもこんな無色透明の奴に..
「では、覚悟!!」
一気に軍勢が攻めいってくる
小鬼といっても六歳の俺らにとっては同じくらいの身長だ。
どうすればいい
と、俺が頭を働かせていると
..プニョン、プニョン
スライムが俺の前に移動した
協力してくれるのか?
自分の体を伸ばし、敵全体の足元に延びた
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「...何だ? 私たちをなめているのか?
こんな液体モドキに............この軍...を」
突如、彼らに焦りが見え始めた。
新しい仲間の能力の一つ
『粘着』である
「クッ、クソ。足が...」
「焦るな、足だけに魔力を溜めて抜けだすんだ!!」
リーダーのような奴が軍に伝えている
「まずい、早く仕留めるわよ」
「あぁ!」
彼女は翼を広げ後方の敵を切り刻む
なら俺は前方だ
「行くぞ!」
..ズガ  ..ザン  ..ガ!
俺は視界に入ったやつを全員斬っていく。
「おい、後ろだ!」
え
「ウォォォ!」
ゴブリン一人が思いっきり金棒を振り上げる
だがその攻撃は途中で止められた。
スライムによって
敵から馬鹿にされていた彼は自分の体を伸ばし、彼らの動きを止めた上に、
またまた体を伸ばし、今度は敵が武器を振り上げた瞬間
粘着によってそのまま動きを止めたのだ。
なんて仲間思いで可愛らしい奴なのだろう
それに比べてヴァーナは...
なんと上空から真顔で敵を刺している
とても便利で羨ましいとは思うが..なんか違う。
可愛らしさが一ミリも無いのだ
例えるなら、アヒルが水中に口をつけ魚を捕らえる感じだ
つまり地味すぎる!
とまあ、こんな感じで敵をどんどん蹴散らし
さっきまで大勢いた敵はたった一人になった
その一人とは、彼らのリーダーである。
「我らをここまで追い詰めたことは評価してやろう。だが...
お前達が死ぬことに変わりはないわ!!」
あいつに何かが集まっている
見えないがそう感じた
「気を付けろ! 何か仕掛けるつもりだ」
「遅い。 [鬼の咆哮!]」
彼が叫んだことによる衝撃波が襲ってくる..
まずい。非常にまずい。このまま吹き飛ばされたら
奥の鋭く尖った結晶にぶつかって最悪死んでしまう
「グロッグ、これに 『流し』は使えるか?」
「いや、無理だ。物体じゃないからな
前の戦闘で入手した魔法で良いのはないのか?」
!?
「そうか。そうだよ、その手があった」
だが、これを使うにはヴァーナも近くにいなくてはいけない。
「スライム、あの無愛想女をこっちに連れてきてくれ!」
ニュルっと頷いた後、即座に引っ張ってきてくれた。
さすがスライム。仕事が早い
「し、死ぬかと思った」
まぁ、死なないように頑張っているのにいきなり高速で引っ張られたら怖いわな
よし、皆揃った。
「ヴェニーレ-フルーシオ [ウォーターディフェーザ!]」
俺の予想通りだ。
ディフェーザって名前がつくくらいだから防御魔法なのだろう
衝撃波を水流で防いでくれている
しかもこの魔法、俺らの周りをぐるぐる回ってるから
360度、真上以外の方向からの攻撃を弾くことができる
「今だ、ヴァーナ! 何かクソ強い魔法を唱えろ」
「わかったわ」
そして、『鬼の咆哮』が途絶えた瞬間
彼女は上空へ飛び、翼が青白く光った。そして...
「ヴェニーレ-イブリース、ジャボール、ディアン」
「喰らいなさい、[悪魔喰襲]!」
彼女は両手を相手に向けて唱えた。
薄く光る紫色の四体の蛇のようなものが対象へ襲いかかった。
まるで、食に餓えた悪魔のように
「ッチ、なんだこれは!!」
彼は四体を斬ろうとするが一体斬った瞬間
他の三体に...
「グワァァァァ!!!!!」
喰らわれた。
な、なんて禍々しい技だ。
一瞬で倒してしまうとは。
「フン。ざっとこんなもんよ」
なんかもう軽くキャラ崩壊してないか?
前は気品の良いお嬢様だったのに
あ、そういえば敵は..さすがに死んでるよな
と俺が見てみると、彼の手先が少しだけ動いた。
「たかが子供、いやガキ二人にこの俺が...!!」
また、何かが彼に吸い込まれ、さっきの技でぶっ飛んだ
右手と左足が復活した
「負けるはずがなかろう!」
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