昔話集~アレンジ版~
かぐや姫・竹取物語〜漢女との出会い〜
むか〜し、むかし、あるところにお爺さんとお婆さんが仲良く暮らしていました。
お爺さんは山へ竹を刈に。
お婆さんは川へ洗濯に行きました。
ある日お爺さんが竹を刈っていると竹藪の奥から光が漏れているのに気が付きました。
「ヒャッハーッ!ワシにもとうとう姫が来おったわい。待っておれよお姫つぁ~ん」
光めがけてお爺さんは奇声を上げながらかけてゆきました。途中同じく光を目指しているお爺さん達を滅多切りにして進みます。
「オラオラドケヤゴラー!!あれはワシのもんじゃ〜!!」
バッサバッサとなぎ倒しお爺さんはとうとう光の元へ辿り着きました。既にお爺さんの服は返り血で真っ赤です。
パッカーン
中から出てきたのはそれはそれは猛々しい漢女でした。
「うっそーん」
お爺さんは悲しみにくれくるりと踵を返すと元来た道を戻ります。
「お爺さぅあ~ん。置いてかないで〜」
後ろから恐ろしい化物の声が聞こえてきますがお構いなしです。
すると後ろから何か獰猛な気配が近づいて来るではありませんか!恐ろしくなったお爺さんは走って逃げます。
「ちょっとマデヤゴラー!!」
とうとう追いつかれたお爺さんは漢女からドロップキックをうけてその場に倒れこんでしまいました。
気がつくとお爺さんは竹藪の中で寝ていました。
「あら、おはんょ〜ございますぅ〜。ごめんなさいねさっきは手荒な真似をして」
意識が覚醒して自分の状態を把握するとお爺さんは戦慄しました。
なんと漢女に膝枕をされていたのです。
「お爺さぅあ~ん、お願いが御座いますの、どうか私をお爺さぅあんの家に置いてくださいな」
お爺さんはこんな漢女を家に置くことはできないと懐から短刀を取り出すと漢女の顔にめがけて投げつけます。
「しねぇやゴラー!!」
しかし漢女の顔には傷一つつきません、代わりに短刀が折れてしまいました。
お爺さんは諦めて家へ連れて帰ることにしました。
案の定家へ帰るとお婆さんが世紀末のチンピラのような奇声をあげて襲います。しかし、それを軽く受け流すと武器を奪いお婆さんを抱き上げました。
「これからお世話になります。お婆さん」
こうしてお爺さんとお婆さんに新しい家族ができました。
お爺さんとお婆さんは早く出ていって貰いたく、漢女を美女と偽り街中に広めました。
たちまち噂は広がり次々と美女(漢女)に一目会おうと多くの男がやってきました。
しかし誰にも漢女は頷きません。途方に暮れていたある日、一人の人がやってきました。
「かぐや姫よどうか私と結婚していただきたい」
今まで誰にも頷かなかった漢女がなんと頷きました。
「喜んでお受け致します」
とうとう漢女が結婚するのです。その晩は宴を開きました。婚約祝とは称してしましたが実際は別の意味で祝っていました。
しかし、漢女は全く嬉しそうではありませんでした。
「私、次の満月の晩旅立たねばならないのです」
「知っておる。めでたいことではないか」
「そうですね」
そして、煮えきらぬ答えを告げたままその日がやってきました。
「お爺さん、お婆さん、今までありがとうございました」
そういうと漢女は婚約者の待つ場所へ向かいます。その日は満月でした。
嬉しくなったお爺さんと、お婆さんは宴の用意をしようとしたその時、月から馬がやってきました。天駆ける馬です。
馬は漢女の元へいくと婚約者もろとも連れて行ってくれました。
おしまい。
お爺さんは山へ竹を刈に。
お婆さんは川へ洗濯に行きました。
ある日お爺さんが竹を刈っていると竹藪の奥から光が漏れているのに気が付きました。
「ヒャッハーッ!ワシにもとうとう姫が来おったわい。待っておれよお姫つぁ~ん」
光めがけてお爺さんは奇声を上げながらかけてゆきました。途中同じく光を目指しているお爺さん達を滅多切りにして進みます。
「オラオラドケヤゴラー!!あれはワシのもんじゃ〜!!」
バッサバッサとなぎ倒しお爺さんはとうとう光の元へ辿り着きました。既にお爺さんの服は返り血で真っ赤です。
パッカーン
中から出てきたのはそれはそれは猛々しい漢女でした。
「うっそーん」
お爺さんは悲しみにくれくるりと踵を返すと元来た道を戻ります。
「お爺さぅあ~ん。置いてかないで〜」
後ろから恐ろしい化物の声が聞こえてきますがお構いなしです。
すると後ろから何か獰猛な気配が近づいて来るではありませんか!恐ろしくなったお爺さんは走って逃げます。
「ちょっとマデヤゴラー!!」
とうとう追いつかれたお爺さんは漢女からドロップキックをうけてその場に倒れこんでしまいました。
気がつくとお爺さんは竹藪の中で寝ていました。
「あら、おはんょ〜ございますぅ〜。ごめんなさいねさっきは手荒な真似をして」
意識が覚醒して自分の状態を把握するとお爺さんは戦慄しました。
なんと漢女に膝枕をされていたのです。
「お爺さぅあ~ん、お願いが御座いますの、どうか私をお爺さぅあんの家に置いてくださいな」
お爺さんはこんな漢女を家に置くことはできないと懐から短刀を取り出すと漢女の顔にめがけて投げつけます。
「しねぇやゴラー!!」
しかし漢女の顔には傷一つつきません、代わりに短刀が折れてしまいました。
お爺さんは諦めて家へ連れて帰ることにしました。
案の定家へ帰るとお婆さんが世紀末のチンピラのような奇声をあげて襲います。しかし、それを軽く受け流すと武器を奪いお婆さんを抱き上げました。
「これからお世話になります。お婆さん」
こうしてお爺さんとお婆さんに新しい家族ができました。
お爺さんとお婆さんは早く出ていって貰いたく、漢女を美女と偽り街中に広めました。
たちまち噂は広がり次々と美女(漢女)に一目会おうと多くの男がやってきました。
しかし誰にも漢女は頷きません。途方に暮れていたある日、一人の人がやってきました。
「かぐや姫よどうか私と結婚していただきたい」
今まで誰にも頷かなかった漢女がなんと頷きました。
「喜んでお受け致します」
とうとう漢女が結婚するのです。その晩は宴を開きました。婚約祝とは称してしましたが実際は別の意味で祝っていました。
しかし、漢女は全く嬉しそうではありませんでした。
「私、次の満月の晩旅立たねばならないのです」
「知っておる。めでたいことではないか」
「そうですね」
そして、煮えきらぬ答えを告げたままその日がやってきました。
「お爺さん、お婆さん、今までありがとうございました」
そういうと漢女は婚約者の待つ場所へ向かいます。その日は満月でした。
嬉しくなったお爺さんと、お婆さんは宴の用意をしようとしたその時、月から馬がやってきました。天駆ける馬です。
馬は漢女の元へいくと婚約者もろとも連れて行ってくれました。
おしまい。
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