if中二病が異世界転移したら━改訂版━
13話 宮廷魔術師団入団試験1
「試合開始!」
その声と同時にランベルトが動き出す。
おっ、いきなりきたか。ってあれ?ランベルトは?
ドゴォォォン!!!
いきなり飛ばされた。ってか全く動きが見えなかった。速すぎだろ!どうなってんだよ。こんなに強いとか聞いてないぞ!
取り敢えず目に魔力を集中させる魔眼を発動させた。魔眼は魔力の流れを見ることが出来るようになる。これでどんなに速くても動きは追える。これで少しはましになるだろう。
ランベルトが踏み込んだ!なんとか一撃を捌くことには成功した。けれどもまだ見えたわけではない。体からほんの僅かに漏れた魔力痕から攻撃の位置を予測しただけだ。
くそっ、これでも捌くのがやっととかバケモンだろ!
「どうした。竜次!もっと頑張らねぇと直ぐに終っちまうぞ!」
「解ってるよっ!てかお前人間か?」
「おいおい、それはひどくねぇか。俺が人間以外のなにに見えるってんだよ」
「そりゃ、ほらバケモンだろ!」
「よし!じゃあバケモンに勝ってみろ!」
少しランベルトのスピードにも目が馴れてきた。しかしまだ追えると言う程度だ。反撃できるほどではない。
「お、少しよくなったじゃねぇか。よし!じゃあもう少し早くするか」
そういうと、更にランベルトのスピードが上がった。また見えなくなる。
嘘だろ、まだ早くなるのかよ。しかもさっきよりも一撃一撃が重くなってる。
また最初に逆戻りだ。さっきよりもより眼へ集める魔力の量を増やしてみる。また少しだけ見えるようになった。しかし俺はこれで限界だ。これ以上はまだ集められない。
「お、やるな!よし、じゃあ次が最後だ」
んっ!
あまりの速さと剣の重さに対応しきれずに後方へ飛ばされる。壁に背中を強く打ち付けると肺の中の酸素が全て外に出た。意識が遠退いていく。
 
「あっ!やり過ぎたか?」
「ちょ、あんた手加減しなさいよ!」
「こりゃダメか?おーい。おーい。大丈夫か竜次━━」
なんとか意識を手繰り寄せると大きく空気を吸う。
「あほ!死ぬかと思ったぞ!」
そう言いながら全力で斬りかかる。
梓苑流剣術━━━━秘剣、桜吹雪
連続の途切れることのない突きのことごとくを楽しそうに受け流すランベルト。
「お!元気そうじゃねぇか。よく耐えたな。よしご褒美にいいもんみせてやるよ【光衝波】」
ランベルトが無詠唱で魔法を発動させる瞬間竜次は確かに自分の死ぬビジョンが見えた。本能的に察したのだあれはまずいと。一気に脚に魔力を溜め上空へ離脱する。地上で避けようとしなかったのは意味がないと判断したからだ。案の定、飛び上がった瞬間ランベルトの双剣より物凄い勢いでなにかが出た。なにかと言うのは見えなかったのだ。見えたのは何かが通り過ぎた後の物凄い量の魔力マナだけだった。
「よく、避けた。あのまま地上にいたらお前の敗けだったからな。━━━━ただし、速いか遅いかの違いだがなっ!」
ランベルトが地上より飛び上がり下段から切り上げてくる。俺は魔法で足元に薄い板を作り出すとそれを踏み台として更に高く飛び回転をかけて上がる。そしてもう一枚、今度は自分の上に板を作り出すとそれをおもいっきり蹴り真下に突進する。地面と俺の間には空中で身動きの取れないランベルトがいる。俺はそこへ攻撃を入れる。
梓苑流剣術━━━━奥義、天紅衝蕾
空中では普通は身動きが取れない。それは例え地上で無敵の速さを誇るランベルトでも同じことだ。ランベルトは双剣を重ねて魔力で強化すると受け身が取れるようになんとか体制だけ立て直す。竜次の点の攻撃はランベルトの双剣を突破する事は出来なかった。しかし、竜次が突破出来なかったようにランベルトも受け身をとることが出来ず地面に全身を強打する。全身を強化していたにも関わらずあばら骨の何本かにひびがはいった。
「流石に今のは効いたわ!まさか空中で動けるとはな」
「そりゃ、だてに日本人やってなかったからな」
「なんだよその理由。普通は出来ないって」
俺は地上に降りるとその勢いでランベルトに斬りかかる。
「にしてもつぇな。こんだけ出来るのは俺とあの女、団長と副隊長位じゃねぇか?むしろ俺よりもお前の方がバケモンだろ」
「そうか、ありがとよっ!」
「別に、褒めて、ねぇよっ!と」
更に二人のスピードが速くなる。実は試験管のヒナタは眼で追うのがやっとだったりして止められないのだがそれは二人には解らないことだ。
このままじゃ、きりがないないな。奥の手はあるがそれはあまり使いたくないし、外れたら最後だからな。
「なあまだ速くなるとかないよな?」
「は、そりゃ流石にねぇぞ!」
「なら━━━━━━」
一旦距離をとり呼吸を整えるそして━━━━━
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
心拍数を、高くする。こうすることでし血液の循環を早くし、思考速度を加速、体感時間を十倍に引き伸ばす。こうすることで現実の一秒でも体感時間は十秒に加速させられる。戦場での十秒は大きい。俺はランベルトの死角へと素早く回りこみ全力の一刀を入れる。
「おいおい、それが奥の手ってならお粗末すぎじゃねぇか?」
「それはどうかな」
「なに!?」
やばい、このネタ一回やってみたかったんだ。
俺の打ち込みはランベルトによって阻まれる筈だった。しかしランベルトの双剣はそれを通り抜けて空振り、俺は背後から峰で一撃を入れる。俺が考えた新しい技。
梓苑流剣術派生魔装術━━━━奥義、幻梓蝶
梓苑流の名から一文字貰った俺の最初のオリジナル剣術だ。今のは心拍数を高くし、体感時間を引き伸ばす。これは自身が早く動いているのではなく相手が遅くなったように錯覚しているだけなので当然、相手に受けられてしまう。しかし、こちらは相手よりも体感時間が長い。要はゆっくり進んでいるのだ。そこで幻梓蝶だ。これは初見殺し、自分の魔力の形をした分身を残して相手の背後に回る。そんな技だ。これが通用するのは魔装術、しかもかなりの使い手に限られる。魔装術が使えない者には分身が見えないのだから意味がない。だからからくりが解ってしまえば対応できる。一回こっきりの技なのだ。
「勝者間宮━━━━」
「おいおい、まてよ。俺はまだやられてねぇぜ」
「なにを言ってるアホか。十分やられてるわ!勝負ありだ!」
「いや、いいです。続けて下さい」
「解ってるじゃねぇか!嬉しいぞ!俺の勘は正しかった。お前は強い。恐らくケイの所でかなり特訓したんだろ。天才だ。本当に嬉しいぜ!こんなに楽しいのは久しぶりだ」
「それは良かったよ。でも俺はかなり限界だから次が最後だ!」
「おう!じゃあ互いに最高の技で行くぞ!」
「あぁ!!」
俺は精神統一をすると魔力探知を全体に張り巡らせる。そして━━━━
梓苑流魔法剣術━━━━奥義、童子斬り
童子斬り、これは同時と言う言葉を童子に隠した日本古来より伝わる技だ。俺は今までこれを使うことが出来なかった。しかし、ケイの元で修行し、魔力探知を習得したことでこれを完成させたのだ。俺が上段から刀を振り下ろすと同時に無刀の派生技、飛刀がランベルトめがけて繰り出される。更にランベルトを囲うように全方位から同様の攻撃を複製し繰り出す。これが梓苑流魔法剣術奥義、童子斬りだ。
ランベルトはその攻撃を全く見ずに俺へめがけて一直線に駆けてくる。
【天威無双━━━光一閃】
二つの魔法を使う。天威無双は身体強化の魔法だ。ただし魔力であらかじめ全身を強化していないと自壊してしまうほどのものだ。ランベルトは既にぼろぼろの体でそれを使ったのだ。いくら魔力で強化していても普通は持たない。しかしそれを自身の気力だけで持たせる。そして光一閃。圧縮した魔力でマナに干渉し光に変える。そしてその光を前方へ打ち出す。光は一円玉程の大きさまで凝縮される。それはあらゆる防御おも突破する最強の矛だ。
瞬間、前方以外の全方向からの斬撃に見舞われるランベルト。そしてランベルトの凝縮された光の槍を受ける竜次、槍は竜次の腹を貫通すると壁にぶつかり霧散した。そして最後に立っていたのは━━━━━━
「おっしゃぁぁぁ!!」
ランベルトだった。
「勝者ランベルト!」
その声と同時にランベルトが動き出す。
おっ、いきなりきたか。ってあれ?ランベルトは?
ドゴォォォン!!!
いきなり飛ばされた。ってか全く動きが見えなかった。速すぎだろ!どうなってんだよ。こんなに強いとか聞いてないぞ!
取り敢えず目に魔力を集中させる魔眼を発動させた。魔眼は魔力の流れを見ることが出来るようになる。これでどんなに速くても動きは追える。これで少しはましになるだろう。
ランベルトが踏み込んだ!なんとか一撃を捌くことには成功した。けれどもまだ見えたわけではない。体からほんの僅かに漏れた魔力痕から攻撃の位置を予測しただけだ。
くそっ、これでも捌くのがやっととかバケモンだろ!
「どうした。竜次!もっと頑張らねぇと直ぐに終っちまうぞ!」
「解ってるよっ!てかお前人間か?」
「おいおい、それはひどくねぇか。俺が人間以外のなにに見えるってんだよ」
「そりゃ、ほらバケモンだろ!」
「よし!じゃあバケモンに勝ってみろ!」
少しランベルトのスピードにも目が馴れてきた。しかしまだ追えると言う程度だ。反撃できるほどではない。
「お、少しよくなったじゃねぇか。よし!じゃあもう少し早くするか」
そういうと、更にランベルトのスピードが上がった。また見えなくなる。
嘘だろ、まだ早くなるのかよ。しかもさっきよりも一撃一撃が重くなってる。
また最初に逆戻りだ。さっきよりもより眼へ集める魔力の量を増やしてみる。また少しだけ見えるようになった。しかし俺はこれで限界だ。これ以上はまだ集められない。
「お、やるな!よし、じゃあ次が最後だ」
んっ!
あまりの速さと剣の重さに対応しきれずに後方へ飛ばされる。壁に背中を強く打ち付けると肺の中の酸素が全て外に出た。意識が遠退いていく。
 
「あっ!やり過ぎたか?」
「ちょ、あんた手加減しなさいよ!」
「こりゃダメか?おーい。おーい。大丈夫か竜次━━」
なんとか意識を手繰り寄せると大きく空気を吸う。
「あほ!死ぬかと思ったぞ!」
そう言いながら全力で斬りかかる。
梓苑流剣術━━━━秘剣、桜吹雪
連続の途切れることのない突きのことごとくを楽しそうに受け流すランベルト。
「お!元気そうじゃねぇか。よく耐えたな。よしご褒美にいいもんみせてやるよ【光衝波】」
ランベルトが無詠唱で魔法を発動させる瞬間竜次は確かに自分の死ぬビジョンが見えた。本能的に察したのだあれはまずいと。一気に脚に魔力を溜め上空へ離脱する。地上で避けようとしなかったのは意味がないと判断したからだ。案の定、飛び上がった瞬間ランベルトの双剣より物凄い勢いでなにかが出た。なにかと言うのは見えなかったのだ。見えたのは何かが通り過ぎた後の物凄い量の魔力マナだけだった。
「よく、避けた。あのまま地上にいたらお前の敗けだったからな。━━━━ただし、速いか遅いかの違いだがなっ!」
ランベルトが地上より飛び上がり下段から切り上げてくる。俺は魔法で足元に薄い板を作り出すとそれを踏み台として更に高く飛び回転をかけて上がる。そしてもう一枚、今度は自分の上に板を作り出すとそれをおもいっきり蹴り真下に突進する。地面と俺の間には空中で身動きの取れないランベルトがいる。俺はそこへ攻撃を入れる。
梓苑流剣術━━━━奥義、天紅衝蕾
空中では普通は身動きが取れない。それは例え地上で無敵の速さを誇るランベルトでも同じことだ。ランベルトは双剣を重ねて魔力で強化すると受け身が取れるようになんとか体制だけ立て直す。竜次の点の攻撃はランベルトの双剣を突破する事は出来なかった。しかし、竜次が突破出来なかったようにランベルトも受け身をとることが出来ず地面に全身を強打する。全身を強化していたにも関わらずあばら骨の何本かにひびがはいった。
「流石に今のは効いたわ!まさか空中で動けるとはな」
「そりゃ、だてに日本人やってなかったからな」
「なんだよその理由。普通は出来ないって」
俺は地上に降りるとその勢いでランベルトに斬りかかる。
「にしてもつぇな。こんだけ出来るのは俺とあの女、団長と副隊長位じゃねぇか?むしろ俺よりもお前の方がバケモンだろ」
「そうか、ありがとよっ!」
「別に、褒めて、ねぇよっ!と」
更に二人のスピードが速くなる。実は試験管のヒナタは眼で追うのがやっとだったりして止められないのだがそれは二人には解らないことだ。
このままじゃ、きりがないないな。奥の手はあるがそれはあまり使いたくないし、外れたら最後だからな。
「なあまだ速くなるとかないよな?」
「は、そりゃ流石にねぇぞ!」
「なら━━━━━━」
一旦距離をとり呼吸を整えるそして━━━━━
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
心拍数を、高くする。こうすることでし血液の循環を早くし、思考速度を加速、体感時間を十倍に引き伸ばす。こうすることで現実の一秒でも体感時間は十秒に加速させられる。戦場での十秒は大きい。俺はランベルトの死角へと素早く回りこみ全力の一刀を入れる。
「おいおい、それが奥の手ってならお粗末すぎじゃねぇか?」
「それはどうかな」
「なに!?」
やばい、このネタ一回やってみたかったんだ。
俺の打ち込みはランベルトによって阻まれる筈だった。しかしランベルトの双剣はそれを通り抜けて空振り、俺は背後から峰で一撃を入れる。俺が考えた新しい技。
梓苑流剣術派生魔装術━━━━奥義、幻梓蝶
梓苑流の名から一文字貰った俺の最初のオリジナル剣術だ。今のは心拍数を高くし、体感時間を引き伸ばす。これは自身が早く動いているのではなく相手が遅くなったように錯覚しているだけなので当然、相手に受けられてしまう。しかし、こちらは相手よりも体感時間が長い。要はゆっくり進んでいるのだ。そこで幻梓蝶だ。これは初見殺し、自分の魔力の形をした分身を残して相手の背後に回る。そんな技だ。これが通用するのは魔装術、しかもかなりの使い手に限られる。魔装術が使えない者には分身が見えないのだから意味がない。だからからくりが解ってしまえば対応できる。一回こっきりの技なのだ。
「勝者間宮━━━━」
「おいおい、まてよ。俺はまだやられてねぇぜ」
「なにを言ってるアホか。十分やられてるわ!勝負ありだ!」
「いや、いいです。続けて下さい」
「解ってるじゃねぇか!嬉しいぞ!俺の勘は正しかった。お前は強い。恐らくケイの所でかなり特訓したんだろ。天才だ。本当に嬉しいぜ!こんなに楽しいのは久しぶりだ」
「それは良かったよ。でも俺はかなり限界だから次が最後だ!」
「おう!じゃあ互いに最高の技で行くぞ!」
「あぁ!!」
俺は精神統一をすると魔力探知を全体に張り巡らせる。そして━━━━
梓苑流魔法剣術━━━━奥義、童子斬り
童子斬り、これは同時と言う言葉を童子に隠した日本古来より伝わる技だ。俺は今までこれを使うことが出来なかった。しかし、ケイの元で修行し、魔力探知を習得したことでこれを完成させたのだ。俺が上段から刀を振り下ろすと同時に無刀の派生技、飛刀がランベルトめがけて繰り出される。更にランベルトを囲うように全方位から同様の攻撃を複製し繰り出す。これが梓苑流魔法剣術奥義、童子斬りだ。
ランベルトはその攻撃を全く見ずに俺へめがけて一直線に駆けてくる。
【天威無双━━━光一閃】
二つの魔法を使う。天威無双は身体強化の魔法だ。ただし魔力であらかじめ全身を強化していないと自壊してしまうほどのものだ。ランベルトは既にぼろぼろの体でそれを使ったのだ。いくら魔力で強化していても普通は持たない。しかしそれを自身の気力だけで持たせる。そして光一閃。圧縮した魔力でマナに干渉し光に変える。そしてその光を前方へ打ち出す。光は一円玉程の大きさまで凝縮される。それはあらゆる防御おも突破する最強の矛だ。
瞬間、前方以外の全方向からの斬撃に見舞われるランベルト。そしてランベルトの凝縮された光の槍を受ける竜次、槍は竜次の腹を貫通すると壁にぶつかり霧散した。そして最後に立っていたのは━━━━━━
「おっしゃぁぁぁ!!」
ランベルトだった。
「勝者ランベルト!」
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