if中二病が異世界転移したら━改訂版━
11話 騎士団入団試験1
「ふぁぁぁ。最高だ。この世界にも銭湯あったんだな」
「そうだぜ。しかもな、この銭湯造ったの誰だと思うよ」
「まさかランベルトとか?」
「そうだぜ。そのまさかだ。あいつ、家に風呂あるくせに広いのにも入りたいからってわざわざ造ったんだよ。で、こうやって使わないときは店として営業する。風呂がある家や宿はすくねぇからな。こうやって沢山の人が入りに来るんだよ」
「ランベルトのやつなかなか良いことするじゃねぇか」
「だろ!」
「おう!」
たっぷり風呂に浸かって疲れをとる。昔からの癖だが風呂に入ると筋肉をほぐすためにマッサージをするのだ。今日は特に疲れたから入念にする。
「そうそう。お風呂ってのは魔装術を訓練する上ですげぇいい環境なんだぜ」
「どうゆう事だ?」
「魔装術━━━魔力探知ってゆう、最初に覚えた奴な。あれの魔力を水に置き換えて水の広がりを感じるんだよ。例えばほら、人が湯船に入ると少し揺れるだろ。ああゆうのを意識してやる。水で完全にわかるようになったら魔力に置き換えてやってみる。そうすると上手く行くようになる」
「ほう━━━」
目を閉じてやってみる━━━あっ、確かに今揺れた。これ、もしかしたらその内出入りまでわかるようになるのじゃないだろうか。確かにお風呂のなかにいるとお湯が揺れて色々とわかる。いい特訓教えてもらったな。少しの間練習するとお風呂を上がった。と、言うのもお風呂は時間制で三十分だけしか入れないのだ。風呂からでた俺達は宿へと戻った。宿の解体部屋に狩った獲物を置くと俺は部屋へともどる。料理が出来上がるまでは魔装術の特訓だ。魔力探知を部屋全体をカバーできるようにかけてみる。なんとか全体をカバーできたがまだ魔力が漏れて無駄が多い。極力魔力を消費しないように心がけながら穴を埋めていく。それができたらずっと維持できるようにする。それが今の俺の課題だ。自身の身体強化の方が簡単には思えるがそうではなかったりする。狩のときもそうだったがなぜか上手くいかないのだ。で、目を閉じて魔力探知をし続ける。魔力がバカみたいになくなっていくが今は仕方がない。と思う。
「おーい。飯だぞ!あとあんまり魔力垂れ流すと魔力欠乏症になるから気を付けろよ」
お呼びだ。どうやらかなり漏れていたらしい。確かに少し頭が痛いがこれが魔力が底を尽きかけている証拠だろうか?
「さぁ!竜次!今日はステーキパーリーだ!ハリウサギのステーキを初め、シシュシュバインのステーキ、クロウモンキー(猿)のステーキ、猪のステーキだぜ!沢山食えよ!まだ焼けばあるからな!」
「うぉぉ!やべぇどれもうまそうじゃねぇか!」
俺は好物は後にとっておくタイプなので取り敢えず先に猿の肉から行ってみる。
「おっ、筋張ってるかと思ったら以外に柔らかいな」
「そりゃ確りと切れ込みを入れてヨーグルトに浸けて揉んだりしたからな。柔らかくてうまいだろ」
「あぁ!最高だ。まさかこんなうまいとはな」
本当に猿がこんなにうまいとは驚きだ。ヨーグルトがあったのも驚いたが猿の肉が一番の驚きだ。猪は一度日本でも食べた事があったが凄く臭みが強かった気がする。まあこの感じじゃそれも無さそうだが。
パクっ。
「んんん!!」
やっぱりうまかった。臭みは全くない。むしろほのかに柑橘系の酸っぱい匂いがする。肉は猿同様に柔らかく此方の方が少しプニプニする。コラーゲンが多いのだろうか?そしてお次はシシュシュバインだ。こいつはかなり肉厚だがどんな味がするのだろうか。肉にナイフを入れる
「あちっ!」
「おぉわりいいい忘れてたわ。そいつ肉汁飛び出すから気を付けろよ」
そう笑いながら注意してくる。絶対に確信犯だ。俺の反応を見て楽しんでやがる。
今度は一口大に切った肉を口に入れる。噛んだ瞬間口のなかで肉が弾けて肉汁が口一杯に広がる。なかなか楽しい。
「どうだ。上手いだろう。それ、作るの難しいんだぞ」
「そうなのか?ランベルトといいケイといい。本当に料理上手いな」
「そりゃな、かなり叩き込まれたし。サバイバルをするうえで重要な事は三つ、快適な環境を常に作る、美味しい飯を食う、嫌な事はしない。この三つを俺達は師匠に叩き込まれたからな。あいつは鬼だったぜ‥‥‥」
「師匠ってすごいんだな」
「ああ俺達が尊敬する人だ!」
本当にこんな事を教えられるとは、もし叶うなら一度会ってみたい。そうして最後にハリウサギを食べる━━━━━
「ご馳走様でした」
「おう!今度から三日置きに山に行くから予定空けとけよ!」
「あぁ、これからもよろしく頼むよ」
こうして俺の特訓の日々が始まった━━━━
━━━━約一ヶ月後━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「よし、準備はいいな!いつも通りやれば技術は問題ねぇ。騎士団長直属騎士にだって負けねぇだろう。さあ行ってこい!帰ったらお祝いだ!」
「今日までありがとうな!行ってくる」
今日は騎士団入団試験の日だ。ケイの元で修行する事約一ヶ月。合間で依頼もこなしてきたので今ではランク4まで上がっり確実に実力が上がったのを実感している。俺はケイの宿屋を出て試験会場のコロッセオ(闘技場)を目指す。この街にもかなり馴染んだ。あさ道を歩けば声をかけられる程度には知り合いも出来ている。
「お!竜次頑張れよ。頼むぜ未来の騎士!」
「竜坊これ持ってきな。それ食べて頑張るんだよ」
なぜかお年寄りが多いが、まあ皆に良くしてもらっている。歩くこと約三十分。目的のコロッセオに到着した。
あそこにいるのはもしかして━━━━
「お!来たな。待ってたぞ。今日は頑張れよ」
案の定、ランベルトだった。
「おう!頑張るぜ。確りとみといてくれよ!」
「勿論だ!しかし、なんかふいんきが少し変わったな。いい感じだぞ」
「そうか?」
「まあ、頑張れよ。この番号のバッジを付けて。同じ番号の書かれている場所に行ってくれ」
「ありがとよ。じゃあまた後でな」
そう言って。別れると番号の書かれた場所へ向かう。ちなみに俺の番号は111のゾロ目、ピンソロだ。ピンソロってのはチンチロリンの役の事なんだがまあそれはまた今度だ。中に入ると既に何十人かが来ていた。皆年も体格もバラバラだ。
「よし、全員揃ったな。ではこれより試験を開始する。試験の内容は戦闘だ。魔獣を倒してもらう。倒して魔獣の危険度を考慮して一等騎士から三等騎士まで振り分ける。もちろん最低限危険度二は倒せないと入団する事は出来ない。また戦闘の内容によっても変化するから心してかかるように。以上だ。では90番の奴出てこい。」
こうして試験は始まった。内容としては組合のランクアップ試験と同じだ。違いがあるとしては戦闘の内容も甘味すると言うところくらいだろうか。そしてついに俺の番がやって来た。俺の前の人達は大体八割方合格だろう。
「よし、前へでろ。お前はランク4の冒険者らしいから危険度3の魔獣から行くぞ」
そう言って出てきたのはあの腕の長い猿だった。
「では初め!」
合図で一気に間合いを詰めて上段から振り下ろした。その一刀で猿は真っ二つになって倒れる。
「よし、次行くぞ」 
次に来たのは羊だ。確かにメテオシープとか言っただろうか。突進による衝撃波で相手を倒すと言う。こいつは厄介なので刀に魔力を纏わせて刀身を伸ばす無刀で切断する。これには流石に驚いたのだろう。試験管が口をあんぐりさせている。
「次お願いします」
「そうだぜ。しかもな、この銭湯造ったの誰だと思うよ」
「まさかランベルトとか?」
「そうだぜ。そのまさかだ。あいつ、家に風呂あるくせに広いのにも入りたいからってわざわざ造ったんだよ。で、こうやって使わないときは店として営業する。風呂がある家や宿はすくねぇからな。こうやって沢山の人が入りに来るんだよ」
「ランベルトのやつなかなか良いことするじゃねぇか」
「だろ!」
「おう!」
たっぷり風呂に浸かって疲れをとる。昔からの癖だが風呂に入ると筋肉をほぐすためにマッサージをするのだ。今日は特に疲れたから入念にする。
「そうそう。お風呂ってのは魔装術を訓練する上ですげぇいい環境なんだぜ」
「どうゆう事だ?」
「魔装術━━━魔力探知ってゆう、最初に覚えた奴な。あれの魔力を水に置き換えて水の広がりを感じるんだよ。例えばほら、人が湯船に入ると少し揺れるだろ。ああゆうのを意識してやる。水で完全にわかるようになったら魔力に置き換えてやってみる。そうすると上手く行くようになる」
「ほう━━━」
目を閉じてやってみる━━━あっ、確かに今揺れた。これ、もしかしたらその内出入りまでわかるようになるのじゃないだろうか。確かにお風呂のなかにいるとお湯が揺れて色々とわかる。いい特訓教えてもらったな。少しの間練習するとお風呂を上がった。と、言うのもお風呂は時間制で三十分だけしか入れないのだ。風呂からでた俺達は宿へと戻った。宿の解体部屋に狩った獲物を置くと俺は部屋へともどる。料理が出来上がるまでは魔装術の特訓だ。魔力探知を部屋全体をカバーできるようにかけてみる。なんとか全体をカバーできたがまだ魔力が漏れて無駄が多い。極力魔力を消費しないように心がけながら穴を埋めていく。それができたらずっと維持できるようにする。それが今の俺の課題だ。自身の身体強化の方が簡単には思えるがそうではなかったりする。狩のときもそうだったがなぜか上手くいかないのだ。で、目を閉じて魔力探知をし続ける。魔力がバカみたいになくなっていくが今は仕方がない。と思う。
「おーい。飯だぞ!あとあんまり魔力垂れ流すと魔力欠乏症になるから気を付けろよ」
お呼びだ。どうやらかなり漏れていたらしい。確かに少し頭が痛いがこれが魔力が底を尽きかけている証拠だろうか?
「さぁ!竜次!今日はステーキパーリーだ!ハリウサギのステーキを初め、シシュシュバインのステーキ、クロウモンキー(猿)のステーキ、猪のステーキだぜ!沢山食えよ!まだ焼けばあるからな!」
「うぉぉ!やべぇどれもうまそうじゃねぇか!」
俺は好物は後にとっておくタイプなので取り敢えず先に猿の肉から行ってみる。
「おっ、筋張ってるかと思ったら以外に柔らかいな」
「そりゃ確りと切れ込みを入れてヨーグルトに浸けて揉んだりしたからな。柔らかくてうまいだろ」
「あぁ!最高だ。まさかこんなうまいとはな」
本当に猿がこんなにうまいとは驚きだ。ヨーグルトがあったのも驚いたが猿の肉が一番の驚きだ。猪は一度日本でも食べた事があったが凄く臭みが強かった気がする。まあこの感じじゃそれも無さそうだが。
パクっ。
「んんん!!」
やっぱりうまかった。臭みは全くない。むしろほのかに柑橘系の酸っぱい匂いがする。肉は猿同様に柔らかく此方の方が少しプニプニする。コラーゲンが多いのだろうか?そしてお次はシシュシュバインだ。こいつはかなり肉厚だがどんな味がするのだろうか。肉にナイフを入れる
「あちっ!」
「おぉわりいいい忘れてたわ。そいつ肉汁飛び出すから気を付けろよ」
そう笑いながら注意してくる。絶対に確信犯だ。俺の反応を見て楽しんでやがる。
今度は一口大に切った肉を口に入れる。噛んだ瞬間口のなかで肉が弾けて肉汁が口一杯に広がる。なかなか楽しい。
「どうだ。上手いだろう。それ、作るの難しいんだぞ」
「そうなのか?ランベルトといいケイといい。本当に料理上手いな」
「そりゃな、かなり叩き込まれたし。サバイバルをするうえで重要な事は三つ、快適な環境を常に作る、美味しい飯を食う、嫌な事はしない。この三つを俺達は師匠に叩き込まれたからな。あいつは鬼だったぜ‥‥‥」
「師匠ってすごいんだな」
「ああ俺達が尊敬する人だ!」
本当にこんな事を教えられるとは、もし叶うなら一度会ってみたい。そうして最後にハリウサギを食べる━━━━━
「ご馳走様でした」
「おう!今度から三日置きに山に行くから予定空けとけよ!」
「あぁ、これからもよろしく頼むよ」
こうして俺の特訓の日々が始まった━━━━
━━━━約一ヶ月後━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「よし、準備はいいな!いつも通りやれば技術は問題ねぇ。騎士団長直属騎士にだって負けねぇだろう。さあ行ってこい!帰ったらお祝いだ!」
「今日までありがとうな!行ってくる」
今日は騎士団入団試験の日だ。ケイの元で修行する事約一ヶ月。合間で依頼もこなしてきたので今ではランク4まで上がっり確実に実力が上がったのを実感している。俺はケイの宿屋を出て試験会場のコロッセオ(闘技場)を目指す。この街にもかなり馴染んだ。あさ道を歩けば声をかけられる程度には知り合いも出来ている。
「お!竜次頑張れよ。頼むぜ未来の騎士!」
「竜坊これ持ってきな。それ食べて頑張るんだよ」
なぜかお年寄りが多いが、まあ皆に良くしてもらっている。歩くこと約三十分。目的のコロッセオに到着した。
あそこにいるのはもしかして━━━━
「お!来たな。待ってたぞ。今日は頑張れよ」
案の定、ランベルトだった。
「おう!頑張るぜ。確りとみといてくれよ!」
「勿論だ!しかし、なんかふいんきが少し変わったな。いい感じだぞ」
「そうか?」
「まあ、頑張れよ。この番号のバッジを付けて。同じ番号の書かれている場所に行ってくれ」
「ありがとよ。じゃあまた後でな」
そう言って。別れると番号の書かれた場所へ向かう。ちなみに俺の番号は111のゾロ目、ピンソロだ。ピンソロってのはチンチロリンの役の事なんだがまあそれはまた今度だ。中に入ると既に何十人かが来ていた。皆年も体格もバラバラだ。
「よし、全員揃ったな。ではこれより試験を開始する。試験の内容は戦闘だ。魔獣を倒してもらう。倒して魔獣の危険度を考慮して一等騎士から三等騎士まで振り分ける。もちろん最低限危険度二は倒せないと入団する事は出来ない。また戦闘の内容によっても変化するから心してかかるように。以上だ。では90番の奴出てこい。」
こうして試験は始まった。内容としては組合のランクアップ試験と同じだ。違いがあるとしては戦闘の内容も甘味すると言うところくらいだろうか。そしてついに俺の番がやって来た。俺の前の人達は大体八割方合格だろう。
「よし、前へでろ。お前はランク4の冒険者らしいから危険度3の魔獣から行くぞ」
そう言って出てきたのはあの腕の長い猿だった。
「では初め!」
合図で一気に間合いを詰めて上段から振り下ろした。その一刀で猿は真っ二つになって倒れる。
「よし、次行くぞ」 
次に来たのは羊だ。確かにメテオシープとか言っただろうか。突進による衝撃波で相手を倒すと言う。こいつは厄介なので刀に魔力を纏わせて刀身を伸ばす無刀で切断する。これには流石に驚いたのだろう。試験管が口をあんぐりさせている。
「次お願いします」
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