ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
3話 僕とお城
僕は今、サラーム王国について説明するためにクルシェント王帝国の各地を回っていた。そしてたった今最後の場所、テティーヌの街での説明会を終えたところだ
「終わった~!」
「お疲れ様でした」
「お疲れさま」
「それじゃ一旦王都に戻ろうか」
そろそろ集まっている頃だと思う。屋敷、今は大使館となった場所の前にたどり着いた
「そう言えばお城はどこに建てるの?」
「飛竜山脈」
「え?」
「はい!?」
「ちょ、あんなところ誰が住もうっていうのよ」
「そうですよ、街の人たち殺されちゃいますよ」
何を言ってるんだ。一応竜達は僕の配下なわけだから命令すれば攻撃されることはない
「そんなわけないないでしょ。それに作るのは麓の方だし城だけで、街は森を伐り開いて作るから」
「そう、それならいいですけど」
「それ、来た人は度肝抜くことになるわね」
「そうかも」
屋敷に入るとすごい数の人がいた
「「「お帰りなさいませ」」」
「は、はぃ」
「これは凄いですね」
「こんなものじゃない?」
マヤは平気みたいだがなかなかすごい人数だと思う。ざっとみて40人はいる
「ヤルタさん、これ何人いるんですか」
「メイドが79人、執事が23人、調理師が9人、庭師4人の合計115人になります」
「なるほど・・・」
倍以上の人数だ、となると城も115人が暮らせるだけ大きくしないといけない。さらに僕たちや客がくることも想定すると、150室近くつくらなければいけないことになる。他にも応接室や会議室なんかのいろいろな物を含めると・・・頭が痛くなってきた
「よくこんなに集められましたね」
「そうですね、昔の教え子などに声をかけてみたところ是非と、マリアなんかも同じだと思われます」
なるほど、日本では人と人との繋がりが薄くなってきているが、こっちの世界ではそれをよく実感する
「では一応全員面接をするので合図をしたら5人づつ応接室に入れてください」
「かしこまりました」
応接室に入る。115人、1グループ10分づつだとしても230分、つまり約4時間かかるということだ。
「ああ、鬱だ」
「どうぞ」
皆信用できる人を紹介してくれているということもあって、全員採用になった。それは良かったのだが、僕の精神的疲労がとんでもないことになった
「では、来週からよろしくお願いいたします」
「「「お願いいたします!」」」
明日からは城の工事に入る。図面なんかは書けないので魔力量に物を言わせて一人で作業することになりそうだ
「じゃあ行ってくるよ」
まずは一応ポセイドンに確認を取る。飛竜山脈は彼らの棲家なので許可は必要だろ、ダメだと言われたら別のところに作ればいい
「久しぶりです」
「よく来たな、どうした」
「建国することになってこの山脈の麓に街を作りたいのですがいいでしょうか」
「それなら問題ない。そもそも我々は上の方にしか住んでいないから問題ない。それに人間がいれば食べ物を買うこともできるだろう」
「そうですね、少なくても給金は出しているので買える筈です。それにあと数ヶ月すれば沢山の肉が毎月入る筈ですから」
「ほぉ、それは楽しみだ」
「ではそういう事でお願いします」
「ああ、好きにするといい」
マヤの魔法で一旦麓まで下りる
「どこら辺につくるの?」
「滝があったろ?その手前の山にしようと思う」
「山?」
「そう、山をくり貫いて作るんだ」
「なるほど凄いことを考えるわね、ココナも呼んでくる?」
う~ん――――――――前言撤回三人でやることにする
「頼む」
「わかったわ」
「それじゃ現地集合で、僕は先に作業を始めてるから」
そう言って身体強化を使い走る
「いつみても荘厳だな」
小さな山(300メートルくらいはあるが)の裏には大きな滝がある。高さは山の倍くらいあって見上げるほどだ。山の下の方は水飛沫でうっすらと靄がかかっている程だ。さらには滝から落ちてきた水が山を避けるように流れている。山も切り立った、まるで塔の様な岩山で防衛面でもかなり優秀だ
「さてやるか」
水面から10メートルくらい高い所に水刀で縦8メートル横3メートルに切れ込みを入れる。その中を水渦で削っていく。それが終わると外へ出て水面から80メートルくらいの所を水平に4メートルくらいの深さに水刀切って回る
「お待たせって、凄いわね」
「ほんと、凄いですね」
マヤとココナが来た時には既に防壁の部分の形がわかる程度までできていた
「一応お弁当を作ってきたのですが食べますか?」
ココナの手作り弁当か是非ともいただきたいと思う
「うん、休憩がてら貰うよありがと」
「どういたしまして」
マヤの魔法でたった今作った平らな場所に座りココナの手作り弁当をいただく
「サンドイッチか」
「はい、コレの方が食べやすいかと思って」
「ありがと」
サンドイッチは一口サイズに切られていて作業しながらでも食べれるようにと考えてくれていたのだと思う
「うん、美味しい」
「よかったです」
中にはカツが挟まっていてサクサクとしたカツとマヨネーズとオイスターソースを言わせたタレと相性バツグンでなんだか懐かしい味だ。次のはレタスにトマトにピリ辛のソースがかかったやつだった。シャキシャキのレタスに甘くてみずみずしいトマトの相性はバツグンだ。少し辛いがそれがソースがアクセントになっていて食欲をそそるもう一つとつい手が出てしまうそんな味だった
「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
「さて、じゃあ僕が線を引くからその上から切っていってもらえる?」
「わかったわ」
岩山の上に行き線を引いていく。線を引き終えるとマヤとココナに切って貰う。その間に僕は最初に開けた穴に行き更に20メートルくらい掘り進める。それが終わるとマヤとココナが切った岩をさらに小さく切り蔵にしまう
「日も暮れてきたし今日はこのくらいにしようか」
「そうですね」
 
「わかったわ」
マヤの魔法で屋敷に帰る。今日は高さ80メートルの防壁の形を完成させられた。やはり魔法の力は偉大だ、どんどんと作業が進んでいく
そして次の日、作業2日目
今日は中庭になる場所の作成だ。マヤとココナは昨日切った岩の側面に沿って更に深く切る。僕はその間にその側面に20メートルの切れ込みを入れる。それが終るとマヤとココナと合流して上に行き20メートル内側から下に向かって切って進む。そして昨日と同じように小さく切り蔵にしまう
 
作業3日目
昨日切った岩の側面にそって切り進む。それを終えるとまた小さく切り出す
「やっと城の形が見えてきたわね」
「確かに、でもこれ1週間で終わるかな」
「最悪居住スペースだけ先に作って後は住みながら作ってもいいんじゃないですか」
「そうね、てかそうしないと終わらないわよね」
「ああ、なんとか今日中に居住スペースをいくつか作って内装屋を入れなきゃだし、流石に内装は作れないから」
「そうね」
中庭が完成すると防壁にある穴から真っ直ぐの壁に穴をあける。縦10メートル横15メートル程の玄関になる場所を大雑把に作ると僕一人で作業地下への階段をつくる。その間にマヤとココナには休んで貰う。流石に魔力が持たないのだ。階段が完成し、地下に廊下を作るとその横に穴を堀り、いくつかの四角い部屋を作る
これで次の段階に入れる
「終わった~!」
「お疲れ様でした」
「お疲れさま」
「それじゃ一旦王都に戻ろうか」
そろそろ集まっている頃だと思う。屋敷、今は大使館となった場所の前にたどり着いた
「そう言えばお城はどこに建てるの?」
「飛竜山脈」
「え?」
「はい!?」
「ちょ、あんなところ誰が住もうっていうのよ」
「そうですよ、街の人たち殺されちゃいますよ」
何を言ってるんだ。一応竜達は僕の配下なわけだから命令すれば攻撃されることはない
「そんなわけないないでしょ。それに作るのは麓の方だし城だけで、街は森を伐り開いて作るから」
「そう、それならいいですけど」
「それ、来た人は度肝抜くことになるわね」
「そうかも」
屋敷に入るとすごい数の人がいた
「「「お帰りなさいませ」」」
「は、はぃ」
「これは凄いですね」
「こんなものじゃない?」
マヤは平気みたいだがなかなかすごい人数だと思う。ざっとみて40人はいる
「ヤルタさん、これ何人いるんですか」
「メイドが79人、執事が23人、調理師が9人、庭師4人の合計115人になります」
「なるほど・・・」
倍以上の人数だ、となると城も115人が暮らせるだけ大きくしないといけない。さらに僕たちや客がくることも想定すると、150室近くつくらなければいけないことになる。他にも応接室や会議室なんかのいろいろな物を含めると・・・頭が痛くなってきた
「よくこんなに集められましたね」
「そうですね、昔の教え子などに声をかけてみたところ是非と、マリアなんかも同じだと思われます」
なるほど、日本では人と人との繋がりが薄くなってきているが、こっちの世界ではそれをよく実感する
「では一応全員面接をするので合図をしたら5人づつ応接室に入れてください」
「かしこまりました」
応接室に入る。115人、1グループ10分づつだとしても230分、つまり約4時間かかるということだ。
「ああ、鬱だ」
「どうぞ」
皆信用できる人を紹介してくれているということもあって、全員採用になった。それは良かったのだが、僕の精神的疲労がとんでもないことになった
「では、来週からよろしくお願いいたします」
「「「お願いいたします!」」」
明日からは城の工事に入る。図面なんかは書けないので魔力量に物を言わせて一人で作業することになりそうだ
「じゃあ行ってくるよ」
まずは一応ポセイドンに確認を取る。飛竜山脈は彼らの棲家なので許可は必要だろ、ダメだと言われたら別のところに作ればいい
「久しぶりです」
「よく来たな、どうした」
「建国することになってこの山脈の麓に街を作りたいのですがいいでしょうか」
「それなら問題ない。そもそも我々は上の方にしか住んでいないから問題ない。それに人間がいれば食べ物を買うこともできるだろう」
「そうですね、少なくても給金は出しているので買える筈です。それにあと数ヶ月すれば沢山の肉が毎月入る筈ですから」
「ほぉ、それは楽しみだ」
「ではそういう事でお願いします」
「ああ、好きにするといい」
マヤの魔法で一旦麓まで下りる
「どこら辺につくるの?」
「滝があったろ?その手前の山にしようと思う」
「山?」
「そう、山をくり貫いて作るんだ」
「なるほど凄いことを考えるわね、ココナも呼んでくる?」
う~ん――――――――前言撤回三人でやることにする
「頼む」
「わかったわ」
「それじゃ現地集合で、僕は先に作業を始めてるから」
そう言って身体強化を使い走る
「いつみても荘厳だな」
小さな山(300メートルくらいはあるが)の裏には大きな滝がある。高さは山の倍くらいあって見上げるほどだ。山の下の方は水飛沫でうっすらと靄がかかっている程だ。さらには滝から落ちてきた水が山を避けるように流れている。山も切り立った、まるで塔の様な岩山で防衛面でもかなり優秀だ
「さてやるか」
水面から10メートルくらい高い所に水刀で縦8メートル横3メートルに切れ込みを入れる。その中を水渦で削っていく。それが終わると外へ出て水面から80メートルくらいの所を水平に4メートルくらいの深さに水刀切って回る
「お待たせって、凄いわね」
「ほんと、凄いですね」
マヤとココナが来た時には既に防壁の部分の形がわかる程度までできていた
「一応お弁当を作ってきたのですが食べますか?」
ココナの手作り弁当か是非ともいただきたいと思う
「うん、休憩がてら貰うよありがと」
「どういたしまして」
マヤの魔法でたった今作った平らな場所に座りココナの手作り弁当をいただく
「サンドイッチか」
「はい、コレの方が食べやすいかと思って」
「ありがと」
サンドイッチは一口サイズに切られていて作業しながらでも食べれるようにと考えてくれていたのだと思う
「うん、美味しい」
「よかったです」
中にはカツが挟まっていてサクサクとしたカツとマヨネーズとオイスターソースを言わせたタレと相性バツグンでなんだか懐かしい味だ。次のはレタスにトマトにピリ辛のソースがかかったやつだった。シャキシャキのレタスに甘くてみずみずしいトマトの相性はバツグンだ。少し辛いがそれがソースがアクセントになっていて食欲をそそるもう一つとつい手が出てしまうそんな味だった
「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
「さて、じゃあ僕が線を引くからその上から切っていってもらえる?」
「わかったわ」
岩山の上に行き線を引いていく。線を引き終えるとマヤとココナに切って貰う。その間に僕は最初に開けた穴に行き更に20メートルくらい掘り進める。それが終わるとマヤとココナが切った岩をさらに小さく切り蔵にしまう
「日も暮れてきたし今日はこのくらいにしようか」
「そうですね」
 
「わかったわ」
マヤの魔法で屋敷に帰る。今日は高さ80メートルの防壁の形を完成させられた。やはり魔法の力は偉大だ、どんどんと作業が進んでいく
そして次の日、作業2日目
今日は中庭になる場所の作成だ。マヤとココナは昨日切った岩の側面に沿って更に深く切る。僕はその間にその側面に20メートルの切れ込みを入れる。それが終るとマヤとココナと合流して上に行き20メートル内側から下に向かって切って進む。そして昨日と同じように小さく切り蔵にしまう
 
作業3日目
昨日切った岩の側面にそって切り進む。それを終えるとまた小さく切り出す
「やっと城の形が見えてきたわね」
「確かに、でもこれ1週間で終わるかな」
「最悪居住スペースだけ先に作って後は住みながら作ってもいいんじゃないですか」
「そうね、てかそうしないと終わらないわよね」
「ああ、なんとか今日中に居住スペースをいくつか作って内装屋を入れなきゃだし、流石に内装は作れないから」
「そうね」
中庭が完成すると防壁にある穴から真っ直ぐの壁に穴をあける。縦10メートル横15メートル程の玄関になる場所を大雑把に作ると僕一人で作業地下への階段をつくる。その間にマヤとココナには休んで貰う。流石に魔力が持たないのだ。階段が完成し、地下に廊下を作るとその横に穴を堀り、いくつかの四角い部屋を作る
これで次の段階に入れる
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