ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
14話 僕と天竜
いよいよ出発の日になった
「クルァァァン」
「ティアはまだ小さいから、連れていけない。代わりにここで皆を守っててくれ。ここでならティアに勝てる奴はいない。頼んだぞ」
「クルァァァ」
「それじゃ行ってきます。イボルブ頼むぞ」
「コケッコー」
イボルブに乗って進む。鶏は飛べないがイボルブは鶏竜という飛竜なので空も飛べる
「うわぁ~気持ちいいですね」
「あぁちょっと風が強いけど」
「ちょっとどころじゃないってこれ」
イボルブはおよそ時速120キロで飛んでいる。目的地まではおよそ4900キロでクルシェン王帝国の領外にある。標高約25000メートル級の山が連なっている場所だ。一番低いところでも3400メートルはある
「ちょっとここら辺で休むか」
「そうしてくれる」
みるからにマヤが辛そうかので一旦降りることにした
「イボルブ降りてくれるか」
地上に降りると蔵から樽を取りだし水を並々と注ぐ
「お疲れ様、少し休んでくれ」
「前がいいって言ったのマヤさんですよ」
「そうだけど、思ったより風が強くて」
そう髪を整えながら話しかける
「一旦帰るか?」
「そんな事に魔法を使いたくないし、たまには三人で冒険したいからいい」
少し休んでまた飛ぶ今度は僕が先頭だ。背中に幸せな感覚が伝わってくる。4日が経つと飛竜山脈に着いた
「竜は縄張りからは出てこないらしいからここからは地上を歩く」
「わかりました。山登りですね」
竜は頭がいいから落ちている鱗を取る分には基本的に危険性はない。ただ、幼竜などの若い竜などは好奇心が旺盛なためたまに攻撃してくることがあるという。幼竜とはいえ竜なので鱗を取りに行くのは十分に危険な事だと言えるだろ
「にしても本当に凄いわね」
空を見上げると成竜と思われる竜が空を旋回していた
「コッケ―――――――――――!!!」
「グルゥゥゥゥ!!」
「ご主人様行っていいとのことです。ただ幼竜に襲われても文句は言うなとの事です」
「すまないありがとうと伝えてくれ」
イボルブはもう一吠えすると向こうもそれに呼応して吠える
「さ、行くか」
「はい」
「う~鬱だ」
登りはじめて直ぐにそれはやって来た
「クゥラァァァ」
鳴き声からして弱々しいのが一頭やって来た。イボルブよりも一回り小さい幼竜だろう。イボルブが威嚇するもお構いなしに飛んで来くる。
幼竜は口を大きく開けると少しのタメの後にブレスを放つ
「コッケッコ!!!」
イボルブもタメの後にブレスを放つ。二つのブレスがぶつかる。少しイボルブの方が大きいようで徐々に幼竜のブレスが押されていく
「クゥラァ!!」
一瞬でブレスの威力をさっきの倍近くに上げる
「コッケッ――――――――コッー!!!」
イボルブも吠える。さっきの倍、いや数倍威力を上げた
「クァ!?」
そしって一瞬にして決着が付く、イボルブのブレスが幼竜の口の中で爆発した。空からきりもみするように落ちるそこへイボルブの鍵づめが幼竜の翼を切り裂く
「クァァァン」
落ちたところへ更に足で両翼を抑えて首筋に噛みついた
「凄い」
「ええ、これほどの戦闘を間近でみられるなんて」
少し驚いた、幼竜の首からは血がドクドクと流れ出ている。そしてそれをみせて誇らしそうにしている
「イボルブ――――――お疲れ様」
何を躊躇ったのだろう。イボルブは僕たちの為に戦ってくれたのに。それなのにどこか恐怖を覚えた、スルトと戦ったときに似た、いつかあの牙が自分に向けられるのではないかと思ってしまったのだ
「司、蔵にしまっといてそれ一頭でも結構な額になるから」
蔵を開きそのまま入れた 
「さて、行こうか」
イボルブに肉をあげる。特に意味はない筈だ
それからは順調に山を登り進む。山と言っても森などがあるわけではない。岩山だ
「今日はここまでにしますか」
「そうだな」
蔵からテントとフランシェルさんに作ってもらっていた料理を出す
「美味しいですね」
「はい、流石です」
「ほんと、芯から暖まる」
流石に標高が高くなると寒くなってくる。すでに2000メートルくらいは登ったと思う。明日もそれくらい登れるといいのだけど
無事見張りを終えて朝を迎える
「さて、これどうしようか」
目の前には竜の軍勢総勢20体ほどがやって来ていた
「マヤ逃げよう」
「わかってる。でも魔法が使えないの!」
「うそ!?」
水を出そうとしたら水は出た。つまり転移、空間に干渉する系統の魔法は使えないということだ
「とりあえず落とせるだけ落とそう。飛竜は地面に落ちればそこまで驚異ではない」
【無限岩針弾】
【水爆】
【炸裂火球】
三人で一斉に魔法を放つ。僕の魔法で多くの竜の翼に穴が開く。そしてココナとマヤの魔法で水蒸気が発生し瀕死に追い込まれた竜が落ちてくる
案外感嘆だ。いやこれらはまだ幼竜だから
「グドゥァァァァ」
煙が晴れるとそこには無傷でさらに他の飛竜とは一線を画す美しい竜がいた
「どうやらあの身の程を弁えない駄竜は生意気にも主様との一騎討ちがお望みのようです」
「なるほど。条件はなんかいってるか」
「「勝ったらなんでも言うことを聞いてやる」だそうです」
「なるほど、負けたら?」
「「食べてやる」だそうです。向こうは楽しめればいいようで」
なるほど、道楽か。こちらとしても他に強いのに出てこられて負けるよりは一騎討ちで倒した方が楽だ
「その話受けよう」
「奴は天竜ですのでお気をつけ下さい」
天竜か、竜達の頂点に立つ竜で成竜ともなると天災級にすら匹敵するという。少しやばくなったか
「グドゥァァァァ」
「よろしく頼む」
そう言うと早々に天竜がブレスを爆発させてくる
【風】
煙を消すがそこには既に天竜の姿はなかった
「グドァ」
こっちだとでも言うかのように鳴く。とっさに振り替えると爪を振り下ろしてきた。それをバックスッテプでよける
【岩針弾】
両翼を狙い放つも翼を勢いよくはためかせると風圧で威力が削がれ当たってもかすり傷ひとつつかなかった
「これヤバイかも」
これはとっておきを使うしかないか
【雷雨】
雷が無数に落ちてくる。天竜は見事な体が捌きでそれを避けるも徐々に追い詰めていく。そして遂に当たり麻痺する。
【岩針弾】
極大の岩針弾を放つ
「これでどうだ!」
そう言うと天竜はニヤリと笑う
ドゴォォォン
岩針弾は翼に当たるもくだけ散った。まるで効果がない。どうやらさっき避けたのはわざとだったようだ
そうこうしている間にも天竜の麻痺が解ける
「グドゥァァァァ」
お返しとはばかりに翼にから沢山の火球が降り注ぐ、ひとつひとつがかなりの威力で地面が削れていく
これは本当にヤバイかも
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
「グドァァ!」
空から雷の雨が降り注ぐ。まさかだがこの一瞬で魔法を盗まれてしまったらしい。チャンスだわざと雷のひとつを受ける
「司(さん)!」
天竜は止めとばかりにその腭を開けて迫ってくる
【火球】
【水球】
【火球】
【水球】
少しでも動きを阻害するためがむしゃらに撃ち込む。さらにココナとマヤの援護の魔法を防御魔法を使って防ぐ
(あと少し)
天竜の腭が僕の頭を捉える。そしてようやく麻痺が解ける
(よし!)
転がるようにしてその場を離脱する
【蔵】
入り口近くにおいておいた刀を取り出す。そして切り返しこっちに向かってくる天竜の首筋ににすれ違い様に一線をいれる
「クウトァァァァ」
痛そうに悲鳴をあげる。ただまだ首を切断するには至らず鱗が剥がれ下の皮が少し切れた程度だった
「今度はこっちから行かせて貰う。あとさっきの奴は防御したからノーカンで頼む」
【身体強化】
【身体強化】
一瞬だけさらに二重に身体強化をかけて神速を手に入れる。そしてそのまま止まっている天竜の首筋、さっき切れた所に刃を突きつけた
「グウドァァァァン」
「「負けた」だそうです」
「クルァァァン」
「ティアはまだ小さいから、連れていけない。代わりにここで皆を守っててくれ。ここでならティアに勝てる奴はいない。頼んだぞ」
「クルァァァ」
「それじゃ行ってきます。イボルブ頼むぞ」
「コケッコー」
イボルブに乗って進む。鶏は飛べないがイボルブは鶏竜という飛竜なので空も飛べる
「うわぁ~気持ちいいですね」
「あぁちょっと風が強いけど」
「ちょっとどころじゃないってこれ」
イボルブはおよそ時速120キロで飛んでいる。目的地まではおよそ4900キロでクルシェン王帝国の領外にある。標高約25000メートル級の山が連なっている場所だ。一番低いところでも3400メートルはある
「ちょっとここら辺で休むか」
「そうしてくれる」
みるからにマヤが辛そうかので一旦降りることにした
「イボルブ降りてくれるか」
地上に降りると蔵から樽を取りだし水を並々と注ぐ
「お疲れ様、少し休んでくれ」
「前がいいって言ったのマヤさんですよ」
「そうだけど、思ったより風が強くて」
そう髪を整えながら話しかける
「一旦帰るか?」
「そんな事に魔法を使いたくないし、たまには三人で冒険したいからいい」
少し休んでまた飛ぶ今度は僕が先頭だ。背中に幸せな感覚が伝わってくる。4日が経つと飛竜山脈に着いた
「竜は縄張りからは出てこないらしいからここからは地上を歩く」
「わかりました。山登りですね」
竜は頭がいいから落ちている鱗を取る分には基本的に危険性はない。ただ、幼竜などの若い竜などは好奇心が旺盛なためたまに攻撃してくることがあるという。幼竜とはいえ竜なので鱗を取りに行くのは十分に危険な事だと言えるだろ
「にしても本当に凄いわね」
空を見上げると成竜と思われる竜が空を旋回していた
「コッケ―――――――――――!!!」
「グルゥゥゥゥ!!」
「ご主人様行っていいとのことです。ただ幼竜に襲われても文句は言うなとの事です」
「すまないありがとうと伝えてくれ」
イボルブはもう一吠えすると向こうもそれに呼応して吠える
「さ、行くか」
「はい」
「う~鬱だ」
登りはじめて直ぐにそれはやって来た
「クゥラァァァ」
鳴き声からして弱々しいのが一頭やって来た。イボルブよりも一回り小さい幼竜だろう。イボルブが威嚇するもお構いなしに飛んで来くる。
幼竜は口を大きく開けると少しのタメの後にブレスを放つ
「コッケッコ!!!」
イボルブもタメの後にブレスを放つ。二つのブレスがぶつかる。少しイボルブの方が大きいようで徐々に幼竜のブレスが押されていく
「クゥラァ!!」
一瞬でブレスの威力をさっきの倍近くに上げる
「コッケッ――――――――コッー!!!」
イボルブも吠える。さっきの倍、いや数倍威力を上げた
「クァ!?」
そしって一瞬にして決着が付く、イボルブのブレスが幼竜の口の中で爆発した。空からきりもみするように落ちるそこへイボルブの鍵づめが幼竜の翼を切り裂く
「クァァァン」
落ちたところへ更に足で両翼を抑えて首筋に噛みついた
「凄い」
「ええ、これほどの戦闘を間近でみられるなんて」
少し驚いた、幼竜の首からは血がドクドクと流れ出ている。そしてそれをみせて誇らしそうにしている
「イボルブ――――――お疲れ様」
何を躊躇ったのだろう。イボルブは僕たちの為に戦ってくれたのに。それなのにどこか恐怖を覚えた、スルトと戦ったときに似た、いつかあの牙が自分に向けられるのではないかと思ってしまったのだ
「司、蔵にしまっといてそれ一頭でも結構な額になるから」
蔵を開きそのまま入れた 
「さて、行こうか」
イボルブに肉をあげる。特に意味はない筈だ
それからは順調に山を登り進む。山と言っても森などがあるわけではない。岩山だ
「今日はここまでにしますか」
「そうだな」
蔵からテントとフランシェルさんに作ってもらっていた料理を出す
「美味しいですね」
「はい、流石です」
「ほんと、芯から暖まる」
流石に標高が高くなると寒くなってくる。すでに2000メートルくらいは登ったと思う。明日もそれくらい登れるといいのだけど
無事見張りを終えて朝を迎える
「さて、これどうしようか」
目の前には竜の軍勢総勢20体ほどがやって来ていた
「マヤ逃げよう」
「わかってる。でも魔法が使えないの!」
「うそ!?」
水を出そうとしたら水は出た。つまり転移、空間に干渉する系統の魔法は使えないということだ
「とりあえず落とせるだけ落とそう。飛竜は地面に落ちればそこまで驚異ではない」
【無限岩針弾】
【水爆】
【炸裂火球】
三人で一斉に魔法を放つ。僕の魔法で多くの竜の翼に穴が開く。そしてココナとマヤの魔法で水蒸気が発生し瀕死に追い込まれた竜が落ちてくる
案外感嘆だ。いやこれらはまだ幼竜だから
「グドゥァァァァ」
煙が晴れるとそこには無傷でさらに他の飛竜とは一線を画す美しい竜がいた
「どうやらあの身の程を弁えない駄竜は生意気にも主様との一騎討ちがお望みのようです」
「なるほど。条件はなんかいってるか」
「「勝ったらなんでも言うことを聞いてやる」だそうです」
「なるほど、負けたら?」
「「食べてやる」だそうです。向こうは楽しめればいいようで」
なるほど、道楽か。こちらとしても他に強いのに出てこられて負けるよりは一騎討ちで倒した方が楽だ
「その話受けよう」
「奴は天竜ですのでお気をつけ下さい」
天竜か、竜達の頂点に立つ竜で成竜ともなると天災級にすら匹敵するという。少しやばくなったか
「グドゥァァァァ」
「よろしく頼む」
そう言うと早々に天竜がブレスを爆発させてくる
【風】
煙を消すがそこには既に天竜の姿はなかった
「グドァ」
こっちだとでも言うかのように鳴く。とっさに振り替えると爪を振り下ろしてきた。それをバックスッテプでよける
【岩針弾】
両翼を狙い放つも翼を勢いよくはためかせると風圧で威力が削がれ当たってもかすり傷ひとつつかなかった
「これヤバイかも」
これはとっておきを使うしかないか
【雷雨】
雷が無数に落ちてくる。天竜は見事な体が捌きでそれを避けるも徐々に追い詰めていく。そして遂に当たり麻痺する。
【岩針弾】
極大の岩針弾を放つ
「これでどうだ!」
そう言うと天竜はニヤリと笑う
ドゴォォォン
岩針弾は翼に当たるもくだけ散った。まるで効果がない。どうやらさっき避けたのはわざとだったようだ
そうこうしている間にも天竜の麻痺が解ける
「グドゥァァァァ」
お返しとはばかりに翼にから沢山の火球が降り注ぐ、ひとつひとつがかなりの威力で地面が削れていく
これは本当にヤバイかも
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
「グドァァ!」
空から雷の雨が降り注ぐ。まさかだがこの一瞬で魔法を盗まれてしまったらしい。チャンスだわざと雷のひとつを受ける
「司(さん)!」
天竜は止めとばかりにその腭を開けて迫ってくる
【火球】
【水球】
【火球】
【水球】
少しでも動きを阻害するためがむしゃらに撃ち込む。さらにココナとマヤの援護の魔法を防御魔法を使って防ぐ
(あと少し)
天竜の腭が僕の頭を捉える。そしてようやく麻痺が解ける
(よし!)
転がるようにしてその場を離脱する
【蔵】
入り口近くにおいておいた刀を取り出す。そして切り返しこっちに向かってくる天竜の首筋ににすれ違い様に一線をいれる
「クウトァァァァ」
痛そうに悲鳴をあげる。ただまだ首を切断するには至らず鱗が剥がれ下の皮が少し切れた程度だった
「今度はこっちから行かせて貰う。あとさっきの奴は防御したからノーカンで頼む」
【身体強化】
【身体強化】
一瞬だけさらに二重に身体強化をかけて神速を手に入れる。そしてそのまま止まっている天竜の首筋、さっき切れた所に刃を突きつけた
「グウドァァァァン」
「「負けた」だそうです」
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント