ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
5話 僕と傭兵組合
マヤとの暮らしもはや二週間がたった。あれから蔵の中にミカンと柿の木、トマトなんかの野菜の苗を見つけた。そもそもスルトと戦う前にほとんどの苗を蔵に入れていたのを忘れてたのだ。お陰で被害は米だけだったのたが、この被害が一番痛かった。なんせあと少しで収穫というところだったからだ。まぁ今では以前収穫した米を植えて芽が出てきているのだが。
「おいてくよ」
今日は月に一度の卵の納品の日だ。
「ああ」
【転移】 
街壁の前に転移すると門の中に入る。既に顔パスだ。
「この街も変わったわね」
「確かにな」
実はこの街にも王帝陛下からいくらか報奨を貰っているらしい。現在はそのお金を使って被害者への補償も終わり建設ラッシュの真最中だ。この領の僕が住んでいるというのもあって他の領からの移民が後をたたないらしい。中には兵に志願するものなんかも。
街の中を進みレストランに入る。
「これはこれは、お久しぶりです司様」
「お久しぶりですポパイさん」
「マヤ様もようこそいらっしゃいました。どうぞ此方へ」
この店もスルトの炎で被害を受けたらしく地下を覗く半分が焼失してしまったらしい。幸い厨房は無事で外にテーブルなどを出して営業をしていたしい。つい先日やっとの事で無事お店も直ったそうだ。今はそのとき造った新しい客間に通されている。
「これが今回の分です」
そう言って900個を渡す。報奨でお金もあり、鶏達の飼育も僕一人でやってるのでお金がほぼかかってなかったこともり遂に紙でパックを造ったのだ。紙は森の中にある樹を切り木屑を作って、米のりを混ぜて乾かしたものだ。質は良くないが型も造ったので簡単にできる。
「凄い、これは紙じゃないですか!?」
「質はよくないですけどね」
「それでも凄いですよ。此方が今回の代金です」
そう言って机に並べる。全て1万クルシェン硬貨だ。それが100枚
「これ多すぎますよね?」
「これでいいんです。スルトの一件から英雄の卵ってことで価値が高騰してるんです。この前なんか一つを5000クルシェンで売ってくれって人までいて、ですから値上げです。あとは紙の代金も入ってます」
「そうですか、ありがとうございます」
なんか卑猥な響きだがそうゆうことならいいだろう。正直お金が有り余って使い道がよくわからないけど。
それから暫くポパイさんとお茶をすることになった。
「そういえば家を建て替えたそうで」
「そうですね、なんか帰ったら豪邸になってました。お陰で掃除なんかが大変で」
実際使ってない部屋は掃除できていない。
「え?全て自分でやってるんですか」
「違うんですか?」
「普通はある程度お金があって大きい家はメイドなんかを雇うのでは」
「確かにそうかもしれません」
てっきり忘れていた。金があるんだから雇ってもいいんだ。今までの癖で全てマヤと僕でやってたけど。
「いいわね、早速雇いに行きましょ」
「それがいいと思われます。あとはマヤ様がいらっしゃいますので門番なんかの護衛も必要なのでは」
「確かに、他にはありますかね」
「そうですね。あとは確か司様は畑などもやられてましたよね、でしたら庭師、あとは料理師なんかも雇ってもいいかもしれません。まぁお金がかかりますが」
なるほど、庭師はあれだけど料理師はいいかもしれない。幸いお金もあるんだし雇ってみるか。
「ありがとうございます。参考になりました」
店を出るとマヤと二人に門の方に向けて歩く。
「どこに行くの」
「王都よ、あそこなら家政組合があるのそこで探しましょ」
と、言うわけで王都の家政組合に来ていた。
「これは、マヤ様に北條様、ようこそお越しくださいました。私、今回担当させて頂きますヘボナと申しますよろしくお願いいたします」
「此方こそお願いいたします」
「では此方へ」
階段を登って個室に案内された。どうやらこの組合は受け付けなどはなく手続きは全て個室で行うらしい。ただ、掲示板には求人情報が張り出されていたが。冒険者組合とは全く違った。
「それで何名ほどお求めでしょうか」
「メイト二人に執事と料理師、庭師を一人づつ手配して」
「いや、庭師はいいよ」
「なんで?いれば楽じゃない」
「でも庭は自分でやるしあれは庭と言うより畑だから」
「それなら二人でやればいいよ、もしかしたら用事でできないかも知れないでしょ」
「そうだけど・・・」
「決まりね、それでお願い」
勝手だ、お金はあるけど貯めとかなきゃなのに逆らえそうにない。
「詳しい雇用条件などはございますか?」
「そうね、全員犯罪歴などが無いことはもちろんとして、メイドの一人と執事はベテランがいいわ。それぐらいかしらね、私たちの身分に合うものを用意して」
「かしこまりました。給金はいくらほどにしましょう」
「そうですね、マヤ相場っていくらぐらいかな」
「そうね、メイド長が90、メイドが60、執事が120、庭師、料理師は50ってところかな」
「高!?」
「そりゃそうよ、休みなんて年に数回なんだから、これくらいは貰わないと」
たしかに、でもせめて週1は休みをあげたい。ただあそこは何もないからな。
えっと、今大体10兆10億くらいだから、死ぬまで雇うとして、70年で大体30億から40億くらいか。それならもう少し上げて腕のいい人を雇ってもいいかもしれない。
「そうですねそしたら追加で人生経験豊富でいい人をお願いします。休みは週に1日で。業務中の事故などは此方で手当てを出します。あとは―――――あ、家が森のなかなので住み込みになりますがそれで大丈夫な方でお願いします」
僕が新しく言った条件を紙に書き込んでいく。
「そうだ給金は、メイド長が120万クルシェン、メイドが90万クルシェン、執事は150万クルシェン、庭師は70万クルシェン、料理師は100万クルシェンで」
「そんなにですか?」
「はい、どうせなら腕のいいものが欲しいので」
「なるほど、たしかにそうですね。さすが北條様です。では揃いましたら連絡させて頂きます」
「お願いいたします」
組合をでる。次は傭兵組合だ。傭兵と言うと荒くれ者を想像するが実際はそうゆう人だけではないらしい。そうゆう人は組合に登録してない非合法なもののようだ。ちなみになぜ傭兵組合かというと門番を雇うためだ。一応傭兵というくくりらしい。
組合の中は酒場のようになっていた。ドアを開けるとギロっと睨み付けてくる。そして直ぐに沢山の人が駆け寄ってきた。
「おいらあんたを尊敬してんだ。すげぇよ。今度一緒に飲もうぜ」
「マヤ様とは結婚しないんじゃなかったのかよ。おらおらなんか言ってみ?」
凄い絡まれる。やはり英雄というのはこう言うところでは凄いのだろう。あっという間に身動きがとれなくなった。
「すみません、依頼に来たので通して貰えますか?」
そう言うと「すまなかったな」とか「こんど話を聞かせてくれ」とか言い残して酒を飲みに戻っていった。悪い人といった感じには見えなかった。みんな気のいいやつらといった感じだ。
受け付けに行くとゴリラが寝てた。
「すみません」
「なんだ?」
そう言って半分目を開けると睨んできた、ここでは睨むのが挨拶なのだうか。
「門番を雇いたいんです」
「期間は?金は?何人だ?」
「期間はわかりません、金は100万クルシェンで、四人お願いします」
「わかった。待ってろ」
そう言うとゴリラが受付から出てきた。
「おい!おめぇら100万クルシェンで英雄と姫様の家の門番やるやつ出てこい」
うわぁお。凄いわ。組合一杯に声が響く。まるで山賊が人さらいに行く前みたいだ。
ただ、これを聞き付けた人達がやってくる。
「おおい!おめぇら表でろ!」
やばい、まじでこぇ。
「なぜ外へ」
「実力を見るために決まってるでしょ」
「なるほど」
確かに実力を知らないと困るか。そうして表、組合の中庭で模擬戦が始まった。二人で一組になったやつらが番号のゼッケンを着けてやってくる。そして一人づつ剣や槍を打ち合い始める。それを横目に僕はゴリラさん(本当にゴリラという名前だった)から渡された資料を見る。今までの成果なんかが載っていた。これをみて判断しろということだ。
「これ、いつになったら終わるんだろう」
「おいてくよ」
今日は月に一度の卵の納品の日だ。
「ああ」
【転移】 
街壁の前に転移すると門の中に入る。既に顔パスだ。
「この街も変わったわね」
「確かにな」
実はこの街にも王帝陛下からいくらか報奨を貰っているらしい。現在はそのお金を使って被害者への補償も終わり建設ラッシュの真最中だ。この領の僕が住んでいるというのもあって他の領からの移民が後をたたないらしい。中には兵に志願するものなんかも。
街の中を進みレストランに入る。
「これはこれは、お久しぶりです司様」
「お久しぶりですポパイさん」
「マヤ様もようこそいらっしゃいました。どうぞ此方へ」
この店もスルトの炎で被害を受けたらしく地下を覗く半分が焼失してしまったらしい。幸い厨房は無事で外にテーブルなどを出して営業をしていたしい。つい先日やっとの事で無事お店も直ったそうだ。今はそのとき造った新しい客間に通されている。
「これが今回の分です」
そう言って900個を渡す。報奨でお金もあり、鶏達の飼育も僕一人でやってるのでお金がほぼかかってなかったこともり遂に紙でパックを造ったのだ。紙は森の中にある樹を切り木屑を作って、米のりを混ぜて乾かしたものだ。質は良くないが型も造ったので簡単にできる。
「凄い、これは紙じゃないですか!?」
「質はよくないですけどね」
「それでも凄いですよ。此方が今回の代金です」
そう言って机に並べる。全て1万クルシェン硬貨だ。それが100枚
「これ多すぎますよね?」
「これでいいんです。スルトの一件から英雄の卵ってことで価値が高騰してるんです。この前なんか一つを5000クルシェンで売ってくれって人までいて、ですから値上げです。あとは紙の代金も入ってます」
「そうですか、ありがとうございます」
なんか卑猥な響きだがそうゆうことならいいだろう。正直お金が有り余って使い道がよくわからないけど。
それから暫くポパイさんとお茶をすることになった。
「そういえば家を建て替えたそうで」
「そうですね、なんか帰ったら豪邸になってました。お陰で掃除なんかが大変で」
実際使ってない部屋は掃除できていない。
「え?全て自分でやってるんですか」
「違うんですか?」
「普通はある程度お金があって大きい家はメイドなんかを雇うのでは」
「確かにそうかもしれません」
てっきり忘れていた。金があるんだから雇ってもいいんだ。今までの癖で全てマヤと僕でやってたけど。
「いいわね、早速雇いに行きましょ」
「それがいいと思われます。あとはマヤ様がいらっしゃいますので門番なんかの護衛も必要なのでは」
「確かに、他にはありますかね」
「そうですね。あとは確か司様は畑などもやられてましたよね、でしたら庭師、あとは料理師なんかも雇ってもいいかもしれません。まぁお金がかかりますが」
なるほど、庭師はあれだけど料理師はいいかもしれない。幸いお金もあるんだし雇ってみるか。
「ありがとうございます。参考になりました」
店を出るとマヤと二人に門の方に向けて歩く。
「どこに行くの」
「王都よ、あそこなら家政組合があるのそこで探しましょ」
と、言うわけで王都の家政組合に来ていた。
「これは、マヤ様に北條様、ようこそお越しくださいました。私、今回担当させて頂きますヘボナと申しますよろしくお願いいたします」
「此方こそお願いいたします」
「では此方へ」
階段を登って個室に案内された。どうやらこの組合は受け付けなどはなく手続きは全て個室で行うらしい。ただ、掲示板には求人情報が張り出されていたが。冒険者組合とは全く違った。
「それで何名ほどお求めでしょうか」
「メイト二人に執事と料理師、庭師を一人づつ手配して」
「いや、庭師はいいよ」
「なんで?いれば楽じゃない」
「でも庭は自分でやるしあれは庭と言うより畑だから」
「それなら二人でやればいいよ、もしかしたら用事でできないかも知れないでしょ」
「そうだけど・・・」
「決まりね、それでお願い」
勝手だ、お金はあるけど貯めとかなきゃなのに逆らえそうにない。
「詳しい雇用条件などはございますか?」
「そうね、全員犯罪歴などが無いことはもちろんとして、メイドの一人と執事はベテランがいいわ。それぐらいかしらね、私たちの身分に合うものを用意して」
「かしこまりました。給金はいくらほどにしましょう」
「そうですね、マヤ相場っていくらぐらいかな」
「そうね、メイド長が90、メイドが60、執事が120、庭師、料理師は50ってところかな」
「高!?」
「そりゃそうよ、休みなんて年に数回なんだから、これくらいは貰わないと」
たしかに、でもせめて週1は休みをあげたい。ただあそこは何もないからな。
えっと、今大体10兆10億くらいだから、死ぬまで雇うとして、70年で大体30億から40億くらいか。それならもう少し上げて腕のいい人を雇ってもいいかもしれない。
「そうですねそしたら追加で人生経験豊富でいい人をお願いします。休みは週に1日で。業務中の事故などは此方で手当てを出します。あとは―――――あ、家が森のなかなので住み込みになりますがそれで大丈夫な方でお願いします」
僕が新しく言った条件を紙に書き込んでいく。
「そうだ給金は、メイド長が120万クルシェン、メイドが90万クルシェン、執事は150万クルシェン、庭師は70万クルシェン、料理師は100万クルシェンで」
「そんなにですか?」
「はい、どうせなら腕のいいものが欲しいので」
「なるほど、たしかにそうですね。さすが北條様です。では揃いましたら連絡させて頂きます」
「お願いいたします」
組合をでる。次は傭兵組合だ。傭兵と言うと荒くれ者を想像するが実際はそうゆう人だけではないらしい。そうゆう人は組合に登録してない非合法なもののようだ。ちなみになぜ傭兵組合かというと門番を雇うためだ。一応傭兵というくくりらしい。
組合の中は酒場のようになっていた。ドアを開けるとギロっと睨み付けてくる。そして直ぐに沢山の人が駆け寄ってきた。
「おいらあんたを尊敬してんだ。すげぇよ。今度一緒に飲もうぜ」
「マヤ様とは結婚しないんじゃなかったのかよ。おらおらなんか言ってみ?」
凄い絡まれる。やはり英雄というのはこう言うところでは凄いのだろう。あっという間に身動きがとれなくなった。
「すみません、依頼に来たので通して貰えますか?」
そう言うと「すまなかったな」とか「こんど話を聞かせてくれ」とか言い残して酒を飲みに戻っていった。悪い人といった感じには見えなかった。みんな気のいいやつらといった感じだ。
受け付けに行くとゴリラが寝てた。
「すみません」
「なんだ?」
そう言って半分目を開けると睨んできた、ここでは睨むのが挨拶なのだうか。
「門番を雇いたいんです」
「期間は?金は?何人だ?」
「期間はわかりません、金は100万クルシェンで、四人お願いします」
「わかった。待ってろ」
そう言うとゴリラが受付から出てきた。
「おい!おめぇら100万クルシェンで英雄と姫様の家の門番やるやつ出てこい」
うわぁお。凄いわ。組合一杯に声が響く。まるで山賊が人さらいに行く前みたいだ。
ただ、これを聞き付けた人達がやってくる。
「おおい!おめぇら表でろ!」
やばい、まじでこぇ。
「なぜ外へ」
「実力を見るために決まってるでしょ」
「なるほど」
確かに実力を知らないと困るか。そうして表、組合の中庭で模擬戦が始まった。二人で一組になったやつらが番号のゼッケンを着けてやってくる。そして一人づつ剣や槍を打ち合い始める。それを横目に僕はゴリラさん(本当にゴリラという名前だった)から渡された資料を見る。今までの成果なんかが載っていた。これをみて判断しろということだ。
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