異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

特別編 それ行けロッテちゃん!


「ふ~んふふ~ん♪」

「なんかご機嫌だなロッテ」

「あ、お兄ちゃん もう用事は済んだの?」

「ああ」

「それじゃあ午後は一緒に出掛けよ」

「おう、いいぞ」

「やったー!」

両手を掲げて全身で喜びを表現する

「どこ~行こうかな~♪」

大好きな嵩樹とのお出かけに気分はルンルンである



「お嬢様」

「ん、何? じいや」

出掛ける準備をしていたシャーロットの元に執事が訪れた

「ギルドから連絡が来ております 火急の要件のため今すぐ来てほしいとのことです」

「えーーー!? これからお兄ちゃんとデートなのに!」

「申し訳ありませんが、タカキ様とのご予定は後日にしていただくしかないかと」

「はぁ~ なんでこんな時に、、、」

肩を落とすシャーロットであった



「ごめんねお兄ちゃん」

「仕方ないさ また今度一緒に出掛けよう」

「うん、絶対出掛けよーね」

「それではお嬢様」

「うん、出して お兄ちゃんさっさと終わらせて帰ってくるから」

「おう、無茶はするなよ」

シャーロットを乗せた馬車がギルドに向けて走り出すのであった



「それで火急の用というのは?」

「潜入調査していたアルから連絡がありまして、結果はクロだそうです」

「はぁ~ また面倒なことを、、、急ぎウラに召集をかけて、今日中に肩を付けるよ」

「はい 失礼します」

《お兄ちゃんとのデートを邪魔してくれた方は、きっちり付けさせてもらうよ!!!》

その日、王国に於いて建国より続いた名門伯爵家が一つ消えた



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロッテちゃんが本気になれば貴族の一つや二つ、簡単に潰せます

用語
ウラ:ギルドマスター直属の極秘部隊







コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品