異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

閑話 ロッテちゃん


これは嵩樹が異世界に飛ばされる前の話である
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「ふーふふふ~ん」

コンコン

「マスター ミーナです」

「どうぞー」

入室を許可されたミーナが入ってくる

「どうしたの?」

「マスター宛てにこれが、、、」

ミーナの手には大きな花束とごてごてに装飾された封筒が握られていた

「うわー、、、捨てといて」

見た瞬間にシャーロットは嫌そうな顔をした

「駄目です」

即座に否定される

「えー、どーせロリコン侯爵からでしょ」

「ペッドーリ侯爵様からのお手紙です 今回は使用人の方が届けに来てまして、返事を貰って帰ってくるように言付かっているそうです」

ミーナの話を聞いたシャーロットはさらに嫌そうな顔をした

「別に追い返せばいいじゃん」

「駄目ですよ マスターはいいかもしれませんが、そんなことしたら手紙を持ってきた使用人が処分されてしまいます」

「あーもう! これだから貴族は、、、」

それだけ言うとミーナから手紙を受け取り読み始めた

「えーとなになに『ご機嫌麗しゅう、我が最愛にして最高の君 君に最後に会ってから一か月が過ぎた 最近は寂しくて夜も眠れない どうか早く私の元に来て、君のその胸に私を抱きしめてくれないか 私は君が何時来てもいいように準備を済ませてある 今日は迎えのものを寄越した、一緒に帰ってくるといいよ 私はいつでも君のこ、、、』うぎゃー!!!」

シャーロットは奇声を上げ手紙を破り去った

「はぁーはぁー」

「マスター、返信をお願いします」

マスターの様子を気にせずミーナが催促する

「うぅー ミーナのおにー!!!」



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ペッドーリ侯爵、、、頑張れロッテちゃん! 負けるなロッテちゃん!



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