異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第七話 男の娘


「ちょっと待って、ロッテは前世男の子だったの!」

「うん まあ扱いは男の子というより男の娘だったけど」

「同じことを言ってるように聞こえるけど」

微妙なニュアンスの違いを嵩樹は分かったがフィーアには理解できなかった

「えっとね 男の娘って言うのは見た目や仕草が完全に女の子なんだけど性別は男の子のことだよ」

話を聞いたフィーアは嵩樹を三白眼で見た

「いやこれは俺が決めたことじゃないからね!?」

元の世界が生み出した文化によって白い目で見られる嵩樹であった



「それでタカキはどうするの」

「どうするって言われても、、、」

フィーアからの問いに対して答えに窮した

「シャーロットさん こういうことを言ったってことは子供を育てる覚悟は出来ているってことですよね」

「ロッテでいいよ うん、お兄ちゃんの子供なら何人でも生んであげるよ もちろんちゃんと大きくなるまで面倒も見るよ」

シャーロットの答えを聞いたフィーアはもう一つ気になっていることを聞くことにした

「なぜタカキなのですか 同じ世界出身の方ならこれまでにもいたと思われますが」

「うーん 確かにこれまでにも同じ世界の人には会ったけど、その時は何も感じなかったんだよね でもお兄ちゃんに会ったときはビビッて来たんだよね こう雷に打たれたみたいな
『ああ、この人がぼくの運命の人なんだ』ってすぐにわかったよ」

「そういう事なら 仕方ありませんね」

そう言うと嵩樹の方を向いた

「私はシャーロットさんを奥さんにしてもかまわないと思います 後はタカキさん次第です」

そう言われた嵩樹は悩んだ

《えーー!? フィーアが構わないなんて言うなんて、、、どうする前世が男の娘だったことを置いておくとして ロッテ自体はすごくタイプなんだけど、こんな見た目の小さい子を妊娠させるとか犯罪の臭いしかしないんだけど!!!》

かなり悩んでいた



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果たして嵩樹の決断やいかに(読者の皆さんならこの後の展開もお分かりかと思いますが、、、)







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