異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第十二話 妻


「うんー よく寝た」

翌朝起きた嵩樹は伸びをした後周りを見回した

「oh、、、」

そこには力尽きたように横たわるフィーアとミーナがいた

さらにベットのシーツには赤いシミがついていた

「あ、ははは」

昨日のことを思い出した嵩樹は苦笑いしかできなかった

《どーしよ!? やっちゃったよ! 奥さんいるのにこれって浮気だよな! ん、でもフィーアがおっけいしたしセーフか? どっちなんだー!》

嵩樹の心情は大荒れであった

その時、視線を感じた嵩樹はそちらに視線を向けた

「・・・」

「・・・」

目を覚ましたミーナとバッチリ目線を合わせてしまった

「お、おはようございます」

「あ、あぁ おはよう」

ミーナはそう言うと掛布団の中に潜り込んでしまった

「何やっているんですか」

声のかけられた方を向くとジト目のフィーアがいた

「いや、えーと これはですね、、」

しどろもどろになる嵩樹

「はぁー しっかりしてください ミーナさんはもうあなたの妻なのですよ」

あたふたしている嵩樹を窘めた

「あの、今更なんだけどさ本当によかったの?」

「本当に今更ですね 私はミーナさんなら良いと思ったから連れてきたんです」

「それにタカキさんも満更ではありませんでしたよね」

「そ、それはそうだけど」

フィーアにズバリ言い当てられて何も言えなくなる

「あ、あのタカキさん」

布団から顔だけ出したミーナが話しかけてきた

「は、はい」

「出来る限り精一杯がんばります だから傍にいさせてください」

目に涙を蓄えながら嵩樹に懇願してきた

「も、もちろんだよ」

女の涙に弱い男であった

「ジーーー」

「・・・」

「ジーーー」

「あの、フィーアさん?」

「ジーーー」

「目が怖いですよ それに自分でジーっていう人初めて見ました」

「タカキさんの度スケベ」

「なんでいきなり!?」



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第二章完結
次回、第三章
嵩樹君ほとんど奥さんとイチャイチャしてるだけ










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