異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第十一話 夜


食事を済ませた嵩樹は濡れたタオルで体を拭いていた

「ふー 久々にしっかり食べたな」

旅の間は保存食や襲ってきた魔物の肉をその場で調理して食べていたため、そこまで凝った料理はできずどうしても満足のいく食事をすることが出来なかった

「それにしてもこの部屋のベットかなり大きいな」

嵩樹の通された部屋にはキングサイズのベットが置かれており部屋のスペースのほとんどを占有していた

「さて、寝るか」

寝る準備を整えた嵩樹はベットに向かおうとした その時、部屋の扉が開いた

「タカキさん一緒に寝ましょう」

そこにいたのはネグリジェを着たフィーアであった

「いや、流石にまずいだろ泊めてもらっているんだし」

泊めてもらっている家で流石におっぱじめるわけにはいかないと思い嵩樹は止めようとした

「大丈夫ですよ 家主の許可はもらってますから」

「え、、、」

フィーアの口から放たれた言葉に嵩樹は戸惑った

「それはどういう、、、」

「それに今夜はみんなで一緒に寝ますから」

フィーアがそういうと扉の横に隠れていた人物が現れた

「今夜からは二人でお相手しますね」

そこにいたのはこれまたネグリジェを着たミーナだった

「ミーナさん! え、えーーー!?」

「あの、タカキさん 不束者ですがよろしくお願いします」

ミーナはそう言うと頭を下げた

「どういうこと、、、」

ただただ 目の前の状況についていけず困惑する嵩樹にフィーアが声をかけた

「タカキさん女の子が勇気を出しているんです 男としての甲斐性を見せて下さい」

《え、え これってそういうことだよな、、、いいのかな フィーアもこう言ってるし それにミーナさんが僕の、、》

「タカキさん前に言ってましたよね据え膳食わぬは何とやらと だから」

そこまで言うと二人はベットの上に移動し片方の手をつなぎもう片方の手を嵩樹の方に伸ばしてこう言った

「「召し上がれ」」

「・・・」

パキン

嵩樹の中の野獣が解き放たれる音がした

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また一人嵩樹の毒牙にかかりました
嵩樹君君は一体何人奥さんを増やすつもりなんだい





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